さつまの重賞ステップ「エリザベス女王杯」

同じ距離でも予想のアプローチが異なる京都と阪神の芝2200m



皆さんこんちゃ!





さつまです!




今週は中距離牝馬の女王を決めるGIレース、エリザベス女王杯が日曜日に発走を迎えますね!





例年であれば京都の芝外回りコース2200mを舞台として行われる競走なのですが、今年は京都競馬場の整備改修工事のため阪神に舞台を移して行われることが決まっております。




阪神の芝2200mは息の入りにくいコースですし、タフなレース傾向になる事も考えられるので、好走パターンデータからのアプローチに関しては1度リセット必要もあるかなと考えられます。




まずコースのレイアウトですが、スタート後に下り坂が待ち受けている上に、1コーナーまでの距離が長く、入りから速い流れになる事も多いです。

敢えてこの流れに乗らない馬もいる事からも、隊列としては縦長になる事の多いコース形態です。





向正面である程度ペースが落ち着くとはいえ、やはり差し、追い込み勢には多少不利なコース形態だと思いますし、瞬発力よりも速い流れにも対応可能な持続力タイプの馬が有利なコースだとは思います。




前半の流れが速くなった場合、GIクラスの上がり幅で後方の馬が前のポジションよりも上の脚を繰り出すのは多少厳しい流れにはなるとは思うので、本線は中団よりも前、ただ、これを上回る脚や前傾ラップでの好走パターンの多い馬なんかはまた評価も変えて良いかなと。



スタートからの下り坂で加速~向正面で減速~そこから3.4コースに掛けて加速って感じのシンプルな流れではあると思っています。


この加速から減速の流れの落ち具合がどれほどになるのかに注目していきたいレースだと思うので、どの馬(騎手)がペース作るのかが鍵になりそうです。




その辺も加味しながら何頭かお話させて頂きますね!

同コースの宝塚記念で失速のラッキーライラックは?





ラッキーライラック



前走の札幌記念では平均ペースよりではあるけど、後半に締まるラップを最後伸びあぐねての3着。


2走前の宝塚記念では阪神2200mの舞台で前半1000mの通過タイムが1.00.0、後半1200mが1.13.5とトーセンスーリヤ、ワグネリアンの作り出した息の入らない流れを番手に付けて早目に抜け出そうとするも、最後は疲れての失速でした。


午後に雨足も強くなり、前にいった馬にとってはかなり苦しくなる展開だったかなといえますが、このパターンだと差し馬が台頭してくる可能性ありますね。



Sペースの大阪杯を勝っていることからも、ラッキーライラックにとっては前半がスローで息の入りやすい展開の方が望ましいのは間違いないかなといえます。



その点先行馬が不揃いの当レースはルメールさん自らペースを作り出す事も出来る可能性が高まりますし、1番人気の格好は付けてきそうですが、想定2-3倍台のオッズで積極的に軸として狙いたいかといったら否かなと。




中山記念では1000通過の後のラスト半マイル分厳しくなった流れを2着と走っていますが、これはメンバーレベル的には楽をしていますし、少頭数にしては縦長だった所でも得をしていたかなと。



昨年京都の舞台で行われたエリザベス女王杯を勝ち切ったレースも極端なスローと好走パターンが偏っている分、展開に左右されやすいタイプが抜けた1番人気扱いは中々怖いものがありますので、ルメールさんが乗っているからと安易にこの馬に飛び付きたくは無いですね。



先行馬不在の中でも平均ペースぐらいにはなりそうかなと思いますので、総合的にみても磐石って印象はないですかね。


大きく崩れているレースも少なく、メンバーレベル自体も手薄な印象ではあるので、危険な人気馬って感じまではいかないので、一応相手には押さえておくくらいで良いのではと思います。





サラキア



近2走を連勝してそれなりに人気を集めてきそうなタイプですが、2走前の小倉日経OPではワンペース気味の流れを前が垂れてきてのほぼ最後方一気で快勝。


前走も同様に前が飛ばす流れに付き合わずに道中4.5番手を追走から、外一気で差し切る形と展開としてはかなりハマっていたように見えます。




ここで少頭数から多頭数に条件変わる点と同時に位置取りももう少し後方になる所からのギアチェンに託す形ではちょっと届かない可能性が高いと考えてます。



前走の馬場を勝ち切った点は評価しても良いと思いますが、メンバーレベル低い所から格上相手での距離延長でも結果を残せていませんし、条件としてもマッチしている印象はないので、どのみちある程度人気するのであればここは落としても良いかなと個人的には判断してます。




ソフトフルート

例年同様に京都舞台でのエリザベス女王杯であったなら、本命にしても良いかなってくらいには評価しているタイプですが、消耗戦特化というよりは上がり幅の大きいレースでの瞬発力の部分が光っているタイプかなと思いますので、前も脚を使ってくる展開も考えられる同舞台で完全に条件がマッチするとは思えません。


ただ、前走は出遅れる形もあっての最後方に近しい所からの競馬ではあったので、もう少しポジション取りは前目になってくるのであれば足りる計算にはなります。


斤量も1キロ軽くなるのは良いですし、パフォーマンスの高い1頭ではあるので、押えておいても良いかな。



2走前のラップは優秀ですし、仮にサラキアと同様のオッズ帯であるなら、僕はソフトフルートを取りたいですね。








ノームコア


能力的な所で抜けてるのはラッキーライラックよりもどちらかといったらノームコアかなと思っています。


1600~2000までと守備範囲が広い点は今年の古馬GI路線では大きな武器になりますし、1つの距離で結果を残しているタイプよりも、近年のGI戦では特に対応力が重要でもあると思っているので。



ヴィクトリアマイル、安田記念と前が落ちてくる流れを拾ってくるレースから、札幌記念のように早めからのスパートで持続力活かす形への対応力は好材料となり得ますし、流れが遅くなればポジションも押し上げられると示せたのも悪くなかったかなと。


惜しむらくは2番人気想定になってしまったところですかね。


阪神コースは初めてになりますが、札幌、福島と力のいる馬場はこなせていますし、急坂に関しても問題なさそうなので、個人的には押さえる必要のある人気馬かなと考えています。


加速、減速、加速で減速のプロセスをすっ飛ばしても持続性のある脚を使って来れそうな気がするので、評価を高くしてます。


出来れば他の馬をみれるある程度真ん中よりの枠が欲しい所でしょうかね。(木曜日にコラム書いてます)





ラヴズオンリーユー


調整の所に難があるタイプで、前半のラップが速くなり澱みなく流れるレースはあまり得意ではない印象が強いですかね。


なので向正面でペースが緩くなり、そこからもう一度加速するような展開になれば息も入ると思うのですが、人気薄のピンパータイプではなくて、人気のピンパータイプって所が扱いにくいです。



昨年は京都の舞台で3着と結果を残せていますが、今年はメンバーレベルも低く、道中息の入った鳴尾記念で結果を残せているだけで、その他のGIでトップレベル相手のレースを負けていることが気掛かりです。


3歳時からの上昇具合の少ないディープインパクト産駒で、使いつつ良くなってくる計算もたちにくい点が懸念材料でもあります。


陣営は昨年を10とするなら9くらいには戻ってきていると言っていますが、この馬にとっての9で通用する相手なのかも疑問が残りますし、人気もしている点も含めれば余程パドックや最終追いの気配が良くないと買いにくいですかね。



舞台が阪神に移る点、距離が伸びる点はプラス材料だと思いますが、鳴尾記念のような展開になればラッキーライラックの方が上だと思うので、ここは軽視したいかなと考えてます。








こんな感じに人気になりそうな所をピックアップしてお話させて頂きました!




エリザベス女王杯も注目のレースではありますが、月末に行われるジャパンCにラストランとなるアーモンドアイの参戦もほぼ決まり、コントレイル、デアリングタクトと超豪華なメンバーが揃ってのレースになりそうな点は本当にドキドキしますね。


心情的にはコントレイルあたりはゆっくり年内休養にあてて、来年からでも良かったかなと思いますが、これもエンターテインメントとしてみた競馬の醍醐味ではあると思いますので、決まったのであればしっかりとケアして挑んで欲しいかなと。



僕が競馬を始めてから1番のドリームレースな気はしますね。




奇跡的に抽選突破して現地でみたいです。笑




少し脱線しましたが、今週のコラムはこの辺で終わりにしましょうか。笑




最後までお付き合い頂きまして、誠にありがとうございます!





今週も皆さんの馬券が当たりますように祈っております!




Good Luck




さつま



さつまはここからいったいどんな本命にたどり着き、そしてどんな買い目を導き出すのか!?
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レース前日の夜に配信!