キムラヨウヘイ 中京記念の有力馬診断

※印は[★激走候補~△有力~▽軽視~―無印」を表します

―エントシャイデン牡5川須56矢作(栗東)
18年末の条件戦3連勝は全て上がり33秒台前半以下、直近2連対も上がり33秒台の勝負…そういう軽い馬場でのキレ味勝負で強さを見せるというディープインパクト産駒。
阪神渋化馬場では4走前六甲Sで3着(0.5秒差)でしたが、今のタフ馬場&今週末の雨馬場条件では大した評価はできぬ一頭で。


△ギルデッドミラー牝3北村友51松永幹(栗東)
昨年の同レースは松永幹夫厩舎のグルーヴィット(ハンデ52キロ)が勝利。
陣営はそれを物差しにハンデ50キロまで覚悟して、北村友一騎手も函館スプリントSをジューヌエコールで勝利した時以来の斤量50キロ騎乗も受け入れて騎乗依頼を引き受けたという経緯(結果的には51キロですが、これでも北村友一騎手にとっては減量が必要な斤量)。それだけ同騎手にとっては色気ある騎乗依頼だったと言えます。

3走前こぶし賞では、激しく行きたがるのを鞍上が懸命に抑えていたシーンが目立っていた通りの折り合い難馬。
2走前アーリントンCと前走NHKマイルCは共にHペース競馬で、その折り合い難を露呈せずの好走でした。
それら2走よりはペース緩む可能性が高いココでも折り合えるのか次第…そこさえクリアすれば軽ハンデも味方に当然好走圏にある一頭です。


▽ケイアイノーテック牡5岩田望57平田(栗東)
2走前京王杯SCはスローペースを後方で差し遅れ競馬で6着、前走安田記念はその反省もあったのかハイペースを府中では常識外のコーナーでの早仕掛けによりラストに脚が鈍って5着。
どちらもまともならばもっと着順を上げられた競馬に見えるかも知れませんが、鞍上の意図通りの操縦・仕掛けが叶う馬ではなくて…必然のチグハグなレース振りだったとも言えます。
前走安田記念5着と同じだけ走れれば当然足りて然るべき局面ですが、何だかんだ3歳春NHKマイルC激走からは13走連続で馬券内を外している馬で…人気になって信頼すべきタイプの馬ではない。


△ソーグリッタリング牡6川田57池江寿(栗東)
まずは昨夏関屋記念時の有力馬診断を参照↓
『コノ馬は抜け出してからソラを使う面があって出世が遅れた馬。
3走前2走前のOP特別連勝は共に直線馬なりで、あとはソラを遣わせぬ様に追い出しを我慢した分での0.0秒差&0.3秒差で、本来ならばもっと着差を付けて然るべき完勝劇だった。
前走エプソムCも超スローペースの行った行ったの競馬でありながらも、やはり早めに追い出せぬ性質馬だけに、前残りを許してしまったという形での3着止まりでした。
それはイレギュラー決着にしてやられただけで、本来は重賞で勝ち負けして当然の馬という見方をし続けて大丈夫だろう。
勝ち切る為には鞍上の好判断が必要になってくるが、何れにしても能力で3着内は外さない競馬には自ずとなってくるはず。』
・・・
5走前カシオペアSもソラを遣った分での格下相手の0.0秒差3着、3走前京都金杯もそういう馬には厳しい大外18番枠から大外を回す競馬になった分だけ伸びきれずの4着、2走前メイSは0.0秒差2着、前走エプソムCも内枠から相手ナリに走って2着。
結果的には好走後にもかかわらず人気落ちだった前走が買い時だった感はありますが…引き続き重賞相手関係でも相手ナリに好走善戦は濃厚な一頭と言えます。


★トロワゼトワル牝5三浦54安田隆(栗東)
前走ヴィクトリアMでの有力馬診断では『近2走は共に寒い季節となり調教でも併走遅れで本調子になかったのが全てだろう。今回はコースは違えど1週前追い切りでは本来の先着調教となっているだけに、本調子を取り戻してつい3走前だけ走れば通用という可能性は拾いたいトコロ。』と記しましたが、予想では拾えませんでしたが結果的には季節馬らしく調子が上向いての一変だったと読み取れます。
この良績季節で非遅れ調教という好調サインを見せていればあれ位は走れる馬という見方をすべきで…人気薄激走後で人気が追い付いていない(VM4着馬としては人気しない)ココは買い時と見ます。


―プリンスリターン牡3原田和52加用(栗東)
まずは前走NHKマイルC時の◎予想見解を参照↓
『前走アーリントンCはHペースを位置を取りに行きすぎる騎乗をされた分で行きたがってしまうロス大の内容。それでもジックリと溜める競馬ができた他上位馬と互角級の走りができたのは、能力を再認識させられた結果でした。
2走前シンザン記念は凡戦扱いされていますが、それでも次走桜花賞で馬場不利ながら6着健闘したサンクテュエールと互角の走り、その後にきさらぎ賞1着&皐月賞7着健闘するコルテジアを突き放す走りというのは案外侮れないパフォーマンスで。また、この馬は右回りだと内にモタれる面があって、そのレースでは直線で他馬接触を回避するために矯正が求められた分だけ追えないシーンがあった分だけの敗戦とも見られます。
3走前朝日杯FSも右回りもあってスムーズさを欠く形になっての差し遅れての敗戦でした。』
・・・
その前走NHKマイルCは序盤から鞍上が御せずで乗り難しさを露呈するチグハグなレース振りで…。
そこで激走する為には前走アーリントンCや3走前朝日杯FSから劇的にレース振り・騎乗振りが改善することが前提でしたが、結果的にはこの鞍上では無理だたっというのが結論と見ます。
「3走連続でワケ有り敗戦が続ていたからまともなら更に」という予想でしたが、この難儀な馬にこの鞍上が乗る限りはそういうレース振りにしかならないという…これは原田騎手批判ではなくて、この人馬を買う側が悪いという話です。
馬は能力ある方と見ますが、引き続きフルゲートの難しい局面ではそれをフルに発揮させるコトはほぼほぼ望み薄だろうと。


★ベステンダンク牡8松山57安達(栗東)
まずは2走前マイラーズC7人2着時の◎見解を参照↓
https://yoso.netkeiba.com/?pid=yoso_detail&id=1146964
・・・
2走前マイラーズCはデムーロリターン&スンナリ先行競馬で一変、前走都大路Sも連続スンナリ先行競馬で連続激走という経緯。
ようはスンナリ先行競馬でさえあれば現級6走連続好走中という隠れ実績上位馬で…今回は逃げ馬トロワゼトワル以外の出方は鍵となりますが、再びその形が叶いそうでさえあればまた盲点激走馬になり得る一頭と見ます。


―ブラックムーン牡8藤井57西浦(栗東)
折り合い不安と馬群不安で外追い込みオンリーというタイプ。
5走前ニューイヤーSは外有利馬場で内がガラ空きだった分で内を狙う競馬をしてきたが、それで斤量60キロを背負いながらも8着というのはそこまで悪くないパフォーマンスでした。
4走前洛陽Sは外差しレースで4着健闘、3走前大阪城Sは逆に内有利レースで7着止まり。
上記の特徴が余程嵌まるレースとなれば通用可能性は残していますが、フルゲート多頭数戦では余程のコトが無い限りは・・・。


▽ミッキーブリランテ牡4福永54矢作(栗東)
まずは前走米子S8人3着時の◎見解を参照↓
『この馬は折り合いが鍵となるタイプで、非外枠がベターという馬です。
前走錦Sは9番人気1着の一変劇でしたが、その前の2走前と4走前は外枠、3走前は内枠もドン詰まりでの敗戦でしたので、フロック激走というよりは久しく力を発揮できた結果が足りたという順当結果だと見られます。
過去の重賞挑戦(シンザン記念&アーリントンC)は共に外枠で折り合いに苦労しながらの3着と6着(0.1秒差)という健闘を見せており、得意内枠からならばこの昇級クラスも壁は無く即好走できる器である可能性が十分です。』
・・・
その前走米子Sは内有利馬場で絶好の内枠2枠からの競馬で3着好走。
条件が揃いに揃ってやっとOP特別好走した馬だけに能力的には評価はできず…今回も内枠を引ければ押さえに一考程度。


▽リバティハイツ牝5西村淳53高野(栗東)
前走安土城Sは馬群全体が直線で外に張り出す形となり、その煽りを受けて極端に外を回される格好となった後方大外回し勢は壊滅的となったレース。
このリバティハイツは2月の3走前京都牝馬Sでも全く同じ負け方をしていたクチで、2走前阪神牝馬Sでは6着健闘しているだけに、まともな競馬ならばそこまで足りない馬ではありませんが…重賞級では少し足りない感も。


▽ロードクエスト牡7松若57小島茂(美浦)
3走前スワンSでは、出遅れから道中も追走に苦労したり行きたがったりとムラな面を見せて良い所ナシの敗戦。その要因として考えられるのは、3走前京成杯AHでの接触不利の後遺症。どうも他馬を気にする面が出てしまっているようで、それでの最内枠競馬が仇となった可能性が高い負け方でした。
そこから十分間隔を空けたのが功を奏したのか、今期2走は共にイン競馬ながらも嫌気を出さずに4着5着と健闘。
ブログ上でも何度か取り上げた通り、蹄不安を抱えている時は戦績も振るわない傾向があり、それが解消した今は一時期の不振は脱した感はありますが、現時点の能力よりも過去に積み重ねた実績に応じて課されるハンデ57キロというのは明らかに不利で…善戦まではあってもこのタイミングで突き抜ける結果があるとは?

レーン騎手からの乗り替わりがプラスに働く可能性大??
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