キムラヨウヘイ 愛知杯の有力馬診断

※印は[★激走候補~△やや有力~▽やや軽視~―無印」を表します

★アルメリアブルーム牝6武豊53高橋康(栗東)
小回りコース巧者を多数輩出するドリームジャーニーの仔らしく、18年以降の3勝は全て小回り二千コースで挙げたモノ。
前走エリザベス女王杯は不向き外回りコースであり、尚且つ前有利展開という厳しい状況ながら、速い上がりを使って8着は十分健闘と言えるパフォーマンス。
ココに来て急激に力を付けている感もあり、小回りコース替わりと軽ハンデと不気味な武豊J継続騎乗で怖さは秘める一頭と見る。


―アロハリリー牝5○○55高野(栗東)
まず他のG1や重賞実績馬と横並びのハンデ55キロは如何にも厳しい感(というよりも明らかにおかしい値付け)。
それは2走前のOP特別勝利によるモノだろうが、そのレースは3着に格下クラス馬が食い込む様な低レベルレースで、また前有利展開に乗じて辛うじて勝ち切ったのがアロハリリーだった。
このハンデとこの相手関係では到底足りない。


△サラキア牝5川田55池添学(栗東)
コノ馬のポイントは夏季節得意性質とスンナリ系気質。
4走前エプソムCはそれに加えて、極端な展開利も受けての激走でした。
3走前関屋記念ではその前に逃げた分もあってか、道中は揉まれるポジションで折り合いが付かない所もあっての敗戦。
2走前オクトーバーSでは反省を踏まえて逃げる形での好走。
前走エリ上は晩秋時期と控える競馬ながらも6着健闘でしたが…その前走で味を占めて逃げを主張する可能性は低い今回、小回りコース替わりでよりゴチャ付く展開になる可能性た高いですし、また昨年京都金杯でも人気を裏切った真冬競馬で果たしてという懸念点は否めません。


▽センテリュオ牝5ルメール55高野(栗東)
前走エリ女はクロコスミアが楽なペースで大逃げを打ち、追走義務違反レベルの中団待機勢にはノーチャンスという一戦でした。
それを差し切ったラッキーライラックは次走香港G1でも好走した程。
逆に前残りでの好走善戦組は次走結果は振るわない傾向になっています。
その後者に当たるセンテリュオは…そのエリ女4着によって大人気に推されるようならば、その前の重賞4着&7着止まりの戦績を振り返って軽視するのが妥当だろうと。


▽デンコウアンジュ牝7柴田善56荒川(栗東)
コノ馬はスローペースの追い込み馬…つまりはHペースで展開利を得たいタイプではなく、スローペースで脚を溜められた方が相対的にパフォーマンスを上げられる馬です。
17年ヴィクトリアマイル激走後には『「ベストパフォーマンスはスロー瞬発戦でのアルテミスS→距離マイルの平均ペースでは忙しくて脚が使えない」と何とも狙いを定めてきましたが、その理想競馬(スローペースだからこそ追い込めた内容)が4歳春にして2歳秋以来ようやく叶った』『今後もモタれない左回りのスローペース戦でキチンと脚が溜まる展開ならば…激走をもう一丁はどこかであるはず』と書きましたが、やはりその後のパフォーマンスを上げているレースというのはスロー直線末脚勝負が主です。
また距離千八までが守備範囲で、距離二千となると脚が鈍るというのは2走前福島記念4人6着当時のレース内容の通りです。
その二点から今回条件での激走は望み薄と見ます。


★フェアリーポルカ牝4和田竜53西村(栗東)
2走前紫苑Sは内枠からラチ沿い競馬で2着好走。
その前の3走前オークスは外に振られる競馬で何もできずでしたが、どうも幼い面があってフラフラと走る馬で前走秋華賞でも外枠競馬が堪えた印象の負けっぷりでした。
その紫苑Sを除けば枠運悪く外枠凡走が続いていますが、一転して内枠を引いて自分のペースで走る形ならば一変有り得る馬として。


―ポンデザール牝5藤岡康54堀(美浦)
前走エリ女時の有力馬診断を参照↓
『当初は堀厩舎と太いパイプがあるムーア騎手が来日騎乗予定も、他国での騎乗を優先するとのことで急遽藤岡康太騎手に白羽の矢が。


例の外国人騎手を好むハーツクライ産駒で、また兄姉弟ともに外国人騎手騎乗時にパフォーマンスを上げる傾向ある家系。それだけに剛腕ムーア騎手騎乗ならば怖さはありましたが、日本人騎手のそれも外国人騎手系とは対極に位置するタイプの藤岡康太騎手では・・・。
そのイメージ通り、藤岡康太騎手はハーツクライ産駒とのコンビでは近2年連続で単回収率・複回収率ともに50%割れの相性△結果を示しています。』


―レッドランディーニ牝5田辺52石坂正(栗東)
3走前マーメイドSは上位入線12頭の前走出走レースが条件クラス戦という、実質的にはレベルが高い準OPクラス戦=超低レベルな重賞戦と言うべき一戦…そこで格上挑戦の軽ハンデ&展開嵌まり2着という結果はそう評価できるモノではありません。
また小回り二千条件とハンデ戦替わりのプラス要素はありますが、そうだとしても空き巣マーメイドSとは相手関係が違いますので…。


―ランドネ牝5吉田隼53角居(栗東)
そのマーメイドSでは距離二千で折り合い欠いたのと、後方外有利展開で内前競馬をした分での大敗。
4走前福島牝馬S&5走前中山牝馬Sも控える競馬になって折り合い付かずの不完全燃焼でしたが、久しく自分の競馬が叶った前走中日新聞杯でも6着止まりだったのなら根本的な劣えを指摘する他なく…。


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