※印は[★激走候補～△やや有力～▽やや軽視～―無印」を表します

▽アンヴァル牝5ルメール55藤岡健(栗東)
３歳秋から４歳１月までの競走内容を評価して、３走前バーデンバーデンＣと２走前北九州記念では連続◎推奨しました。
その両レースでは最低限力を見せる結果ではありましたが、その中身が共に道中もズブくてズブくての追走で、あれだけ時計掛かる決着でなければ間に合わなかっただろう姿でした。
前走セントウルＳ大敗についてはアクシデントあっての結果だけに度外視できますが、母アルーリングボイス含めて早枯れ血統の嫌いはあるので、それが出てきている可能性も指摘できます。
そういう馬が年齢を重ねて、ルメール起用で相変わらず人気も被るとなると評価を落としたいです。


▽イベリス牝4池添54角田(栗東)
２走前スプリンターズＳ時の今秋中山芝千二コースは総じて内枠有利傾向。そこで大外枠から先行競馬も行き切れずに、外を回されて失速の内容は情状酌量できる敗戦でした。
ただ、その前のセントウルＳ３着も大した内容ではなく、前走阪神カップはまるで良い所ナシの大敗で。
本来は重賞勝ち含む３戦２勝の逃げの手こそが気性的にベストに違いなく、それが久しく叶えられれば変わり身も見込めますが、だとしても逃げ馬に辛いだろう今の馬場ではどちらにしても苦しいか。


―シヴァージ牡5川田56野中(栗東)
―スマートオーディン牡7藤岡佑59池江寿(栗東)
内有利馬場で行われた阪神カップで外枠から外追走競馬をしたバイアス不利もあって7着8着止まりだった２頭。
ただし、スマートオーディンはその前の外差し有利スワンＳでも後方届かずの競馬で、距離短縮千二についても余計に流れに乗れない結果になるだけの可能性が高く、現状では買い要素は見出し辛く。
シヴァージも初芝にしては悪くないという程度の７着で、芝２戦目でまともにパフォーマンスを上げて来ない限りは足りないコトには変わり無くて、距離短縮千二がプラスに働くかも疑問。


―ニシノラッシュ牡8幸56宮本(栗東)
２走前阪急杯は直線大渋滞が起こったレースで、結果的には逃げたダイアナヘイローがそのまま１着に、２着３着には地力の違いで追い込んできた1人気モズアスコット&2人気レッドファルクスが入線という構図でした。
４着以下についてもドン詰まり馬多数という中で、最内枠からスンナリ先行競馬できたニシノラッシュは、展開とコース取りの面で相当恵まれたから好走できた部類でした。
前走京阪杯は長欠明け初戦で情状酌量できる敗戦ですが、そうだとしても２走前の限りでは能力的にも評価できないとの見立てです。


―ハッピーアワー牡4吉田隼56武幸(栗東)
まず父ハービンジャーの牡駒の時点で本質的なスプリント適性は疑問。
２走前キーンランドカップ･前走スプリンターズＳは共に先行勢が苦しく-後方勢が着を拾えるレース点秋で、そこでの10着･７着というのは如何にも評価し辛くて。


―メイショウカズヒメ牝6西村淳54南井(栗東)
18年は9月10月11月に3連続激走。その後は不振を辿るも19年8月に突如激走。そして再び不振に陥っているという近況。
それら夏付近に良績集中する馬だけに、この真冬季節に変わり身があるとは？


△アイラブテーラー牝4武豊54河内(栗東)
▲エイシンデネブ牝5横山典54坂口智(栗東)
前走京阪杯ではファンタジストの故障に巻き込まれてしまった２頭。
その不利自体はそこまで大きなモノではありませんでしたが、それもあってロスを受けて進路を伸びない内に切り替えて、尚且つ内で進路がスムーズに取れずとなれば結果的には大分痛い事象だったはず。

アイラブテーラーの２着については上方修正すべきかは？でしたが、エイシンデネブの７着についてはそれがなければ大分違う着順でもおかしくなかった競馬だけに。
そのレースも含めて、スプリント戦としては珍しく追い込める展開のレースに続けて出走できているのは幸運ですが、どうも今回淀短距離Ｓも差し追い込みが決まる馬場でやれそうなので…。


―ダイシンバルカン牡8勝浦56吉田(栗東)
▲ラブカンプー牝5松山57森田(栗東)
京阪杯６着馬と９着馬。
ダイシンバルカンについては、上述の通り不利のせいで着順を落とした７着馬や、外有利バイアスを内競馬をしたせいで着順を上げられなかった８着馬９着馬10着馬よりも別に秀でたパフォーマンスでは無くの結果で評価は相当微妙で。
逆に当時の外有利馬場で最内枠先行から９着に粘ったラブカンプーは復調が窺える内容だっただけに…再び恵まれなさそうな馬場だというのは痛恨ですが…。


★ティーハーフ（国分優）
過去の10連対の内６連対を挙げる京都芝は大の得意舞台で、特に1分8秒台以上の時計掛かる決着に限定すると更に高い好走率を残しています。
今回は長欠明け初戦で人気を落としそうですが、前回の休み明け初戦は9人気3着激走、その前の間隔が空いていた場面では18年鞍馬Ｓ12人1着･17年高松宮記念16人4着など、休み明けローテでの良績も目立ちます。
また、調教時計とレース結果が直結するタイプですが、どちらかと言えば過去いきなり走れている方の時計の出し方はできていますので…まだまだ古豪健在の激走があっても驚けないと見ます。


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