今井雅宏「重賞ステップ解析」オールカマー

なりました!セントライト記念で本命馬が4年連続の勝利!!
本命のバビットが理想的な逃げ切りで馬連1,460円、馬単3,090円的中!
今週も中山で「Mの法則」が炸裂するか??

重賞ステップ解析とは

今井雅宏氏と編集部が先週の結果を分析、そして今週行われる重賞の過去3年を振り返る対談形式のコラム。
そんな馬券的中へのヒントが盛りだくさんのコラムの一部を毎週木曜日になんと無料公開!


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;セントライト記念は、バビット本命で馬単3090円4点目的中して、これで4年連続の本命1着を見事達成しましたね。

;4頭とも、単勝で5倍以上ついてたから、美味しい馬達で良かったよね。

;今週のオールカマーも、昨年人気薄で勝ったスティッフェリオ本命で高配当馬単当ててますし、連勝でお願いします!
 あと準勝負レースでは、得意の2点目以内の万馬券的中がありました。日曜の鋸山特別で1~3着が順番通りの入線で、3連単2万馬券をズバっと1点目での的中です。他に3点目以内ではありませんでしたが、3連単万馬券が2レースで当たってました。

;ただ今週はかなり苦しかったよね~。6.5点レースも1つだけだったでしょう?

;万馬券が1点目で当たったレースだけで、あとは6点でしたよね。余計に、あのレースで勝負しやすかったとは思いますが。

;天気予報が微妙で、全く馬場が分からなかったからね。しかも二競馬場開催なのに少頭数も多いから、やるべきレースがほとんどなかった。日曜なんか、一日雨予報の中山が何故か良馬場で砂はパサパサだし、中京はびっくりするくらいに芝が速いしで、ぐったりだったよ。月曜は天気予報が安定していたけど、変則開催で状態が読めないしね。

;確かに月曜は、来なかった2レースのうち、1レースは本命が絞れなかったレースでした。馬体重が合ってたレースだと、5レース中4レースで本命が馬券圏内で、3レースで当たりましたね。

;本命が絞れないで、対抗が間隔開けての14キロ減だったブエナビスタCは、結局残りの3頭で決まったんだよ。

;3連複で51倍ついてますね。ここを読んでいるファンなら、あのレースも当てた人は多いんじゃないですかね。
 それでは、4年連続で本命が1着したオールカマーの振り返りをお願いします。実は僕も、3年連続で本命が勝ってるんですよ~。今井さんと被っての本命で3連勝なんで、すごく気分が良いです(笑)。

;なるほど、そうだったか。先週は万馬券1点目的中だし、S君乗ってるね~。

;えへへ、2着は余計でしたけど。で、バビットですが、これは8キロ増でした。「特に減りすぎ注意」で増えていたんで、大丈夫ですかね?僕は減らなかったから、結構買っちゃいましたけど。月曜は6.5点レースがなかったので、勝負レースのこれに集中して勝負したんですよ。

;それは良かったね~。まぁ減るよりは良いよね。間隔開けた先行馬は増える方が良いのはMの基本だ。入れ込みも発汗もなかったしね。ただ、少し怖いことは怖いんで、大勝負でなくて、「ちょっと勝負」くらいが無難じゃないかな。

;この本命は直ぐでした?人気薄だった前走も本命にしたくらいですし、ナカヤマフェスタ産駒で好きなタイプでしょう?

;いや、パッと見は押さえだったよ。激走後で、硬くなりやすいタイプだからね。ただ、前走で解説したかもだけど、この馬は走るよ。それで間隔開けての逃げ馬の延長で外枠じゃないから、相手には入れる感じかな。で調教見たら、やけに軽いんだよね~。「ああ、これは危ない」って、そこで深く考えるのやめたよ。「反動が出たか、勝って楽をさせてのここは叩き台だな」って判断だった。

;それが一転、再びの本命でしたが?

;最初、本命は直ぐにラインハイトに決めたよ。で、他のレースを考えながら仕上げていったら、「ちょっと待て。ハーツクライって危ないかも」って、急に気がついて調べたら、やっぱりあんまり走ってなかった。ハーツクライだと間に合わないで、一瞬の加速で置かれる。そういう血統が阪神長距離の下級条件からだと、活性化が弱いぶん、なおさら間に合わない。で、慌てて他の馬をチェックしたけど、買いたい馬がいないんだよね~。そこで思い出したんだ。「そういえば前走のバビットも、調教が緩いんで反動が出てるんじゃないか」ってのが心配な本命だったんじゃなかったっけ?ってね。で、調教を調べたら、確かにいつも軽い。というか、「繰り返し時計」だ。前走と全く同じ調教パターンだよね。これは体調が問題ないときにやる形になる。仕上がってないなら、直前は強くなるはずだから。反動が出てないなら、間隔開けた逃げ馬の延長で、相手強化の内目の枠のナカヤマフェスタ、雨で微妙に湿った馬場、重賞鮮度と長距離鮮度自体が他の人気馬と比べれば全然高い状態と、条件は揃っている。ということで、本命だった。気になったのは他陣営がみんな積極策を匂わせてたことかな。次から次へと捲ってくる捲り合いになったら、先行馬はきついから。あと、普通に馬券常識で考えると騎手も危ない。前走、急遽乗替で勝った後だからね。前走は急な話でプレッシャーも先入観もなく乗れたけど、今度は連続騎乗でGⅡだから、前走より力が入ることは間違いない。一番危ないパターン、騎手の2走ボケだよね。あるいは野球なら、ローテーション投手が怪我して緊急で3日前に二軍で投げてたのに一軍に上げられて先発して、驚きの7回1失点の快投をした後、次はきちんと中6日開けて先発したときと同じだ。ほぼ間違いなく、硬くなって打ち込まれて3回でKOのパターンだよ(笑)。だから怖かったけど、そこは目を瞑って本命にしたんだ。

;レースはどうでした?

;上手かったよ。前半が緩くて、勝負所から11秒台のラップを連発だもん、さすがに差せない。あそこでペース緩めてひきつけたら、捲り合いになるけど、あそこであんなに加速されたら、弱い馬だとまず捲れない。動けたの、1番人気だけだったでしょう?ただ普通の馬なら、逃げてあそこであんなに加速したら、急坂の中山ではゴールまで持たない。でも、ナカヤマフェスタ産駒だと、あれでちょうど良いんだ。前半緩く入って、途中のラップが厳しい形。ハーツクライラップに近いナカヤマフェスタラップだよ(笑)。差しと先行の違いはあるけど。他の馬はついていくだけで精一杯になるから、差せない。この馬、量もあるし、上手くステップ踏んで枠と前半のペースに嵌まれば、宝塚記念か、前走でマイル辺りの高速レースで刺激しておけば来年の天皇賞秋とか、人気薄で激走してもおかしくないよね。心身が硬いから、その前に燃え尽きちゃわないように注意は必要だけど。

;今井さんが人気薄で本命にした馬って、そもそも後から思うと強いってことが多いですよね。朝日杯の時点で、後の幻のGⅠ馬になる超人気薄だったクリノガウディーを本命にしたりとかですよ(笑)。セントウルSで超人気薄で激走したメイショウグロッケは前走が人気薄で本命でしたし。その辺の判断はどうやってるんですか?予想とは違いますが、この間の紫苑Sも10番人気で激走したパラスアテナが、前走のラジオNIKKEI賞凡走後の回顧表では滅多に出ない「A」評価が出てましたし。A評価の馬も、後々激走することが多いですよね。

;強さは、ステップとラップと血統タイプの組み合わせが多いよ。血統タイプと違う勝ち方を、しかもM的には厳しいステップでしたら、普通は強い。バビットの場合なら2走前の新潟のレースが圧巻だよね。スローを上がり33.8秒で逃げ切ったでしょう?福島をタフな流れで勝った後に。それが例えば量系のルーラーシップ産駒とかなら得意条件へのステップなんで特段評価は出来ないけど、Sとしぶとさとパワー優先のナカヤマフェスタ産駒で、この苦手な過程で勝つパターンは普通ないよ。逆にさっきのルーラーシップ産駒パラスアテナなら、苦手なS質な競馬になったラジオNIKKEI賞で4着は評価出来る。Mのステップとタイプに照らして、必要以上に走った馬は、強いかかなり充実しているという判断になるよ。M的には常識破りの走りだったわけだからね。

;普通はスローで下級条件を楽逃げなんて、特に評価は出来ないってことになりますもんね~。

;だからこそ、前走は人気がなかったわけだから。

;なるほど、それでラジオNIKKEI賞、セントライト記念と、滅多にやらない連続本命だったんですね。ナカヤマフェスタ産駒は馬券になるんで、もっと登録馬が増えれば良いんですけど。

;少し計算ミスだったのは、1番人気のサトノフラッグだった。積極策を匂わせていたから、スローで好位の外々を回ってくれるのを期待して抑えにしたんだけどね。そうすれば消えるから。

;それで、「中途半端に乗らず、巻くって行く形がベター」という解説だったんですね。まさに、中途半端に乗らず、捲って乗っちゃいましたよね~。

;上手かったね。

;今井さんの指定通りの乗り方をすると、来ちゃいますよね。

;話を馬場に戻すと、縦目だから5点目での3連複4760円が当たった日曜中山1Rも、本命が「軽い馬場なら」で予報と違って乾いて良馬場だったんだよ。

;確かに、あれも馬場を見れば5点目と言わず、3点目くらいで当てた人も多いかもですね。

;馬場の場合は逆の馬場でも走れるタイプの馬なら、差し引く必要もそんなにはないけど。6.5点のレースの馬みたいにね。まぁ馬場が読めないときは、ああいう馬場に頼らずとも、力とステップ自体が抜けている馬に頼らざるを得ないケースも増えるから、穴は狙いにくくなるよ。ただ馬場と違って、馬体重の場合は、逆ベクトルに大きく動くとかなりきつい。それでも来る馬も何回かに1回はあるけど、トータルで見たらね。だから、人気がないとか、他の条件が揃っている場合を除けば、買っても遊び程度か、対抗からとか、単勝爆弾とかが無難になるよ。

;それではオールカマーのデータ分析にいきましょうか。昨年は、宝塚記念7着からのスティッフェリオが勝ちました。この馬が本命でしたね?

;少頭数の単勝で11倍も付いたから、美味しかったよね。

;ただ、今年は宝塚記念からの登録馬はいないんですよね。で、2着ですが七夕賞1着後の3番人気ミッキースワローが来ました。

;七夕賞連対馬は、3頭中2頭が来ているよ。さすがにサンプルが少ないから、これだけではなんともだ。来なかった馬は、前走4角8番手で、来た馬は4番手以内だった。ただ、サンプル数の少ない位置取り系のデータは流れ次第だからね。あと、来なかった馬は2走前に七夕賞と同距離の2000mのOP特別で連対して、来た2頭は重賞を人気で凡走していた。総合すると、活性化が施してある、蓄積ストレスのない馬が無難といことだけど、どのステップでも競馬はM的にというか、基本的にそういう構造を持っているから、なんともだよ。

;3着のグレイルは、芝1800mの福島テレビOPを6着後の6番人気でしたが、OP特別凡走馬の登録はないので、前年にいきましょう。





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