編；先週の3重賞は、馬連1点目と、縦目なので6点目と、馬単3点目の的中で、3レースとも当たりました。

今；あくまで一応当たったという感じだったけどね。

編；日曜は準勝負の方が良かったですかね。

今；本命が勝って、相手は最後に取り上げた馬だけど、210倍付いたレースとかあったよね。特別レースは、2競馬場開催で、結果的に良いレースが少なかったかな。今週は3競馬場だし、勝負レースの方できっちり大きいの当てないとだね。

編；京阪杯は本命がしっかり勝って、結構馬単配当も付いてましたし、そんな感じで今週は勝負レースの方をお願いします！で、その前に先週ですが、まず縦目的中のジャパンＣの解説をお願いします。これは、「内が伸びる馬場なら1番からも」という縦目用の解説が珍しくついてたんで、結構みんな買って当てたんじゃないですかね。実際、あの日はかなりの内伸び馬場でしたし。今井さんも、前のウェルカムSが終わった後にLINEで、「内が残るね～」という一言でした（笑）。あの馬場だと、かなり縦目の1-5は勝負してましたか？実は僕、ウェルカムSくらいから仕事中で、買い目を変えられなかったんで、残念な目にあったんですよ・・・。

今；ウェルカムSが前傾ラップなのに、人気薄の逃げ馬が残って、内枠決着だったからね。内2，3頭ぶん、伸びる場所があったんだよ。好位差しなら相当力が抜けていて、道悪適性が抜群の馬だと中目でも間に合うけど、追い込み馬になると、かなりの道悪巧者が道中内々を回った場合以外は、100％用なしの馬場になったよ。それをいち早く察したのが武豊で、オリエンタル賞で、外に出した馬を尻目に、馬群を割って人気薄のジョブックコメンが突っ込んで来たでしょう？

編；予想の3点目で馬単を当てたレースですね。

今；あれはドリームジャーニー産駒で、かなりの道悪巧者で馬群も割れるタイプなんだよ。ああいう道悪巧者が馬群に入る形で、追い込み馬はぎりぎりだった。メインの武豊も、道中はずっと内々で体力を温存して、最後に外に出したように、とにかく道悪巧者が体力を温存しない限り、追い込みは全く伸びない。

編；確かにあの馬場だと、内で位置を取れるカレンとスワーヴ以外は厳しいですよね～。

今；もう1頭、ワグネリアンも当日は滅茶苦茶有利な枠と脚質になったけど、結局ディープインパクトの牡馬だからね。タフなレースになって、鮮度のあるディープインパクト牝馬やハーツクライの内枠に、2400mの古馬ＧⅠで勝てる確率は限りなく低いよ。前の台風の日は、夜が不良発表なのに、結局最後は高速上がりになったんで、今回も馬場が急速に回復して内が荒れた高速上がりといういよみで、切れ味勝負でカレンよりユーキャン有利との最終判断だったけど、完全な読み違いだった。

編；ワンポイントアドバイスで、速い上がり想定でしたね。結局、全く速い上がりは望めない馬場でしたが。

今；今期の東京の馬場状態は読めないまま終わった。稍重で活性化が弱い分を補って、追走が楽になったぶんついていって、最後に33秒台の高速上がりでまとめて差し切るプランだったんだけどね。抜群の道悪巧者でもない追い込み馬では、どう転んでも物理的に勝ち負けは無理な馬場になっちゃった。たとえかなりの道悪巧者でも、追い込みだと勝ち負けまでは無理な馬場状態だけど。岩田はそれなりに上手く乗ってくれたよ。あの馬場なら、勝ち負けには一か八か、途中で押していって好位を取るしかないけど、そこまで騎手に強いるのは厳しい注文になるから。

編；オリエンタル賞の前のLINEで、「スワーヴはマーフィでなくデットーリなら本命にしてたかなぁ」なんて話でしたけど、あれはどういう意味ですか？

今；精神コントロールが難しくて折り合わせて我慢する必要のある馬なんで、マーフィの苦手なタイプなんだよ。デットーリなら、上手く折り合わせてくるだろうからね。ただ、内が重くてタフなんだけど残れる馬場になったから、ああいう馬場で強引に行く形はマーフィは上手いというか、かなり強いよ。追えるし、ダートの先行馬とかなら、安心して見てられるパワータイプになる。精神コントロールの難しい馬の、内枠重馬場の内伸び馬場が上手く嵌まったね。もう少しだけ軽い馬場なら、より鮮度の高いカレンの方が勝ってたとは思うけど、あそこまで重いと、牡馬だしハーツクライ産駒のスワーヴのしぶとさが上だった。

編；スワーヴは「重い馬場残れば得意で」の3番手評価でしたもんね。しかも、「増えてきて、前走より前に行けば」の解説通り、当日は今井さんの指定した全ての好走条件をバッチリ揃えてきました。

今；ただ、マーフィも徐々に日本のＬ質な競馬にフィットしてきてるから、上手く矯める競馬も今後はしてくるかもだよ。東京、京都よりは、中山、阪神向きのＳ質なパワー系のレース向きの騎乗だし。

編；あと京阪杯は本命が勝って、馬単3点目でした。

今；これは簡単そうで難しかったよ。リナーテはストレス薄れて、重い馬場のハイペースが合う。ライトオンキューはリフレッシュして、重い馬場のハイペースが合う。見た瞬間には、「どっちかが勝つんで2つに1つで馬単当たるな。いやそもそも、1点でほぼ当たるか」と思ったんだ。ただデータを分析していくと、スプリンターズS組は蓄積疲労のあるステップでは、かなり不利だったんだよ。で、休み明けを調べると、休み明けも1頭しか走ってないレースなんだよねぇ。そこで全く分からなくなった（笑）。

編；でも、休み明けのライトオンキューでしたね？

今；正直な話、他に良い馬がいなかった。1200mを3戦目、古馬重賞2戦目の鮮度さえあれば、たとえ休み明けが不利なレースでも、なんとかなるだろうという判断だった。調教もしっかり出来てたしね。リナーテは、当日12キロ増で、カテゴリーのキャリアが豊富な馬が、休み明けでもないのに大幅増で連対時最高馬体重と比べても8キロ増は、さすがにきつい。しかも疲れが唯一の懸念材料の馬だから、あの馬体重なら疲れが出たと考えるのが普通だよ。

編；ライトオンキューの休み明けでマイナス6キロはどうですか？馬体重についての言及がなかったので、6キロくらいなら大丈夫かなとは思いましたが。

今；少し不安材料ではある。ただ年頭には今回より軽い馬体重で勝ってるし、まだ1200m4戦目、古馬OP3戦目、つまり同カテゴリーに上がって間もない馬で、かつ4歳だから、生命エネルギーが流動的で激しく、馬体重の振幅が大きい時期だよね。しかも500キロ台あるし、Ｓ質だから、もともと馬体重の振幅が大きい。ということで、多少増えようが減ろうが関係ないという判断で、馬体重の言及はしないでの本命だったんだ。この辺の馬体重理論は、Ｍの公式HPとか読んでおくと分かるよ。まぁ、それでも10キロとか減ってきたら危なかったし、アイラブテーラーには負けてたかもね。あの馬は、指定通りちょうどよく減ってたから。単勝はこの馬で勝負してもよいくらいだよ、当日の馬体重とオッズ的には。

編；実は僕はライトオンキュー、カラクレナイで勝負してたんですよ。ワイドのみになってショックでした。ストレス薄れてましたし、何がカラクレナイは駄目でしたか？

今；いや、別に駄目ってことはなかったよ。馬場から外枠が有利かなぁと思って、内は鮮度が高く馬群を割れるライトオンキューだけで良いだろうという考えで、押さえに回しただけだから。強いて言えばカテゴリーストレスかな。ちょっと蓄積ストレスがあるんで、勝ち切るまではどうかなっていうことだった。ただ、思い切って後ろに回る位置取りショックをしてきたら、ひょっとしたら1，2着だったかもよ。そうなると、押さえに評価を下げた僕の方が負けだったね。

編；なるほど、位置取りもありましたかね～、ガックシ。それではデータ分析、お願いします。昨年は南部杯1着後の1番人気ルヴァンスレーヴが勝ちました。ただ1着馬の登録はないです。2着には武蔵野Ｓ7着後の8番人気ウェスタールンドが来ました。

今；データがちょっと少ないから、同じ1800mの阪神時代も含めて今回は見ていくね。そうすると、武蔵野Ｓ6着以下は、12頭中2頭が3着以内だよ。来たのは今回3角3番手と15番手。他に4着馬も2頭いるけど2番手と3番手だった。行くか控えるか、ある程度極端な脚質が嵌まる形にはなりやすいよ、確率の高くないタイプの巻返しステップの場合は。あと来た2頭の2走前は2000m。4着の2頭はマイルＧⅠ。ある程度体力的にタフな条件を走っていた方が良い。それと、3走前が条件戦だったのは来た1頭だけで、2走前が2月以前だったのは4着以内の2頭だけだったから、鮮度馬、疲労のない馬も注意だ。

編；3着のサンライズソアは、ＪＢＣクラシック3着後の3番人気でした。ただ、1，2着馬は登録していますが3着馬は登録ないんですよね。せっかくなので、1，2着馬を解説して貰えますか？

今；ＪＢＣクラシック連対馬は、10頭中4頭が3着以内だよ。逃げた馬と4角でも8番手だった馬は消えているから、データが少ないんでなんともだけど、極端すぎる脚質で連対した場合は、基本ストレスは地方でも少しは残るかな。あと2走前は、5月の馬は10着だったけど、他の来た3頭は1着だった。普通に使われている馬なら、勢いが重要なダートだけあって、好調な方がベターだ。3走前は7月の格下OP特別だった馬以外は4月以前だったんで、蓄積疲労にも注意した方が良いよ。

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