今井雅宏「重賞ステップ解析」ユンコーンS

ダートは疲れが残りにくいこともあって、この時期の3歳ダート戦はストレスよりも勢いが大事。
今週は逆ショッカーの教科書にも載っている、得意の函館スプリントSも楽しみだ!

重賞ステップ解析とは

今井雅宏氏と編集部が先週の結果を分析、そして今週行われる重賞の過去3年を振り返る対談形式のコラム。
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;今週も勝負レースの土曜阪神12Rで単勝6.3倍の馬が勝って、68点で当日人気ない方が2着だったので、馬単3890円2点目的中、3連単12130円の万馬券も2点目的中で、3連複はもちろん1点目的中と、2点以内の高配当的中がありました。阪神7Rも、単勝5倍の馬が勝って、馬単2点目的中でしたよ。

;土曜の勝負レースで唯一当たらなかったレースは、8キロ減で連対時最高馬体重よりも6キロ減った3歳馬だから、Mの馬体重理論的には厳しかったよ。

;そうですね。馬体重的には他の2レースで勝負でしたよね。日曜の勝負レースも、大きく出遅れた函館以外は、2レースとも本命が馬券圏内に入りました。

;マーメイドSはショックだったけど。リュヌルージュは2つの好走ポイントがあったから、連対は間違いないと思ってたんだけどね。まず、かなりの雨量があるという予報だったから、不良馬場なら適性が他とは違うし、前日は単勝10倍以上ついてたんで、かなり期待値の高い美味しい馬だった。ところが、当日は朝にちょっと降った後は、なぜか全然降らなくなって稍重だったよ。

;がっかりですよね~。しかも雨が降らないのに、なぜか当日は人気になって8.1倍までオッズが落ちちゃいましたし・・・。

;それでも、実は仮に雨が予報と違って降らなくても、「なんとかいけるかな」っていう読みもあって本命にしたんだよ。1800mでそこそこ速い時計で走ったことがある馬だし、ある程度速い上がりも出せるからね。つまり、「予報通り降れば確実に連対、予報が外れて降らなくてもだいたいいけるかな」という計算だった。ところが、休み明けでもない5歳馬が、連対時最高馬体重より8キロ重い8キロ増で、昨年の同時期より18キロ増だもんね~。それでも実際は数字ほど太くない場合もあるけど、パッドックを見てズルッときたよ。誰がどう見ても太い状態だったからね。ただ、馬体重について敢えて書かなかったように、前走がやや太めだから、仮に当日減ってきても耐えられるし、逆に予報通り不良馬場なら太めで出て来てもキレが要求されないんで連対できるという読みだったんだ。それが、馬場が乾いて切れ味勝負になって、そこに太めで出て来たから、切れ味不足がもろに出た。8キロ増で出て来て、かつ雨が予報と違って降らないという、駄目な条件が2つも揃うシナリオは、さすがに思いつかなかったよ。それでも他の馬もろくでもない連中ばっかりだから連対できる可能性もあったんだけど、馬場が乾いたぶん、道悪で危なかった人気のセンチュリオンがなんとか乾いた内から上手く伸びちゃったからね。

;「道悪どうか」という解説でしたもんね~。とにかく、いつものように馬場、馬体重で勝負ということですよね。今週の勝負レースの本命で連対しなかったのは、馬体重がおかしい馬と、大出遅れの馬だけでしたし。

;エプソムCも、内を回らないと終了の馬場で、C系なのに一番大外に出すし、ここ数週間は重賞で逆の事態が発生するね。あの馬場で外に出したら、他のどの馬でもまず好走は出来ない馬場状態で、同馬はC系だから大外だとさすがに投げ出す。その前のレースが内伸びで、シャドウ自体が前回好走したときは内を突いた、イン突き向きの馬だから、絶対に伸びる内に潜り込むと思って見てたんだけど・・・。

;まさかまさかの、一番の伸びない大外に出しちゃいましたね。まぁ勝負レースでまた万馬券が2点目で当たりましたし、2週前と3週前も勝負レースで5点以内の万馬券的中があって、1週前も万馬券ではありませんでしたが、本命がズバズバと来てますし、本命は相変わらず走ってるんで、今週は重賞の方で、是非万馬券的中をお願いします!
 で、今週は逆ショッカーの教科書にも載ってる(笑)、得意の函館スプリントSもありますし。

;ただ函館スプリントSは重賞本に載ってるから、データ分析は、載ってないユンコーンSの方にしようか。

;なるほど、それのほうが読者も良いでしょうね。では、分析にいきましょうか。ユニコーンSですが、昨年はNHKマイルC9着後の3番人気ワイドファラオが勝ちました。ただ、このタイプの登録はないです。2着には、青竜S1着後の2番人気デュープロセスが来ました。

;青竜S連対馬は、8頭中6頭が3着以内だよ。条件は同じだけど、ダートは疲れが残りにくいこともあって、まだこの時期の3歳ダート戦はストレスよりも勢いが大事だからね。それに格下のOP特別だから疲労も少ないということで、安定感が高くて、期待値も高い。ただ、当日2番人気以内に支持された4頭中2頭が消えていて、人気だからといって安心も出来ないよ。来なかった2頭は道悪の年だった。道悪の年だと、5頭中2頭が消えていて、このステップとしては良くない。半分以上が来ているわけだから、悪くもないけどね。いずれにしても、特殊バイアスが発生した場合は、馬場と逆の乗り方をした場合はどんな馬でも危なくなるから。あと、今回4角8番手以内になった馬だと、4頭中2頭が3着以内と、このステップとしてはやや率が落ちる。相手強化で勝ちに動くと、展開待ちになりやすいよ。それと2~4走前が全部1800m以上だった馬は、3頭中2頭が来てるけど、2頭は3着止まりだった。活性化が弱すぎると、好走するも間に合わないで、勝ちきれないリスクは出てくるね。

;3着のダンツキャッスルは、1800mの500万1着後の6番人気でした。1800mの1勝クラス勝ち馬はどうなってますか?

;19頭中4頭が3着以内だよ。前走2番人気以内だと、15頭中4頭が3着以内で、0.4秒差以上付けて勝った馬だと8頭中4頭が3着以内だ。やっぱりダート戦だけに、圧倒的な勢いで勝ってきた、S質が強調されている馬は怖い。あと、来た馬は前走1角では後方だった馬もいるけど、4角では全馬3番手以内まで上がっていた。4着に好走した馬も4番手以内には上がっていて、下級条件からの短縮だけに、ある程度活性化されている馬が良い。それと、2走前はいろいろだけど、3走前は芝のOPかダートの未勝利戦で、ダートの未勝利だった2頭は何走か前に芝を走っていた。つまり、ダートの1勝クラスを勝ちきれずにずっとうろちょろしている馬よりは、ダート鮮度のある馬の方が有利ということだね。





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