今井雅宏「重賞ステップ解析」中山記念

今週は逆ショッカーの単行本にも掲載されている"教科書レース"の中山記念!
多様なステップの馬が出走を予定しているので、まずは休み明けというくくりで解析。いくつかのパターンを検証することで、狙うべき馬が見えてくる!

重賞ステップ解析とは

;今週は、昨年2番人気、一昨年は6番人気と人気薄だったラッキーライラックで2年連続的中していて、17年も8番人気サクラアンプルール本命で万馬券的中と、美味しい配当を当ててる中山記念がありますよ。

;17年は逆ショッカーのレースだっけ。

;逆ショッカーの単行本に載ってる教科書レースじゃないでしたっけ(笑)。先週は土曜にフリージア賞で、3連単15490円の万馬券が得意の2点目的中がありました。

;ドゥラメンテ産駒はかなり精神コントロールが難しいからね。それにあんまり揉まれるのも良くない。難しい種牡馬だけに、間隔開けてリフレッシュして前に行く形は合うよ。逃げたのは早めに競り掛けられたしちょっと心配だったけど、なんとか逃げ切ってくれたね。ただ先週は全体にリズムが悪かったから、しっかりリベンジしないとだ。フェブラリーSがなんとも言えないレースだったから。土曜のレース前は、7枠のどっちかにしようかと思ってたら、土曜のレース見たらダートの差し馬は、道中内々を回らない限り、ほぼ100%アウトの特殊馬場だったんだよ。

;日曜の予想解説でも、そんな話を珍しく詳しく書いてましたね。

;土曜が極端すぎたからね。あの馬場がもし継続していれば、もう7枠の差しとかはあり得ないから。騎手が強い意志を持って、スタートから強引にインに潜り込まない限りはね。でも、内枠で揉まれ強い差し馬が1頭もいないんだよ。それでもインを回った差し馬しか物理的に来ない馬場が継続するとなると、多少揉まれ弱くても1番人気で内の差し馬は、どうしても切れないよ。ルメールがわざわざ極端な内差し馬場なのに、道中で内枠から絶対延びない外へ出すとは思えないし。アルクトスはワンポイントアドバイスで話したように反動が出る可能性も高かったから、最初は押さえの予定だったけどあの馬場見るとね。内目の枠で騎手が内々を回しそうで、かつ馬群にも対応出来る馬はアルクトスしかいなかった。だから反動が出ない方に賭ける以外の選択肢はなかったよ。

;反動が出ちゃいましたかね?

;それもあるけど、何故かせっかくの好枠なのに、スタートから外に出しちゃったからね。もうあの時点で物理的に終わりだった。差し馬が外を回したらアウトの馬場なのに、わざと好枠から外に出して外々を回ったら、延長馬だし体力切れ以外の未来はあり得ない。スタートで外に出す田辺の姿を見て、思わずびっくりして、スタートから立ち上がってあんぐり口を開けて呆然とレースを眺めちゃったよ。あの内々回らないとアウトの馬場で、外枠でもない好位から競馬出来る馬を、道中出したらアウトの外にわざわざ持ち出すのは、いくら何でもあり得ない。ああいうのってそれまで馬場を見てないのか、それともなにかに取り憑かれたのかというレベルだ。あの競馬ではどんな馬だろうが、反動とか関係なく、レースを投げ出しちゃうタイプの馬場だったよ。

;相手も、まさに2頭とも内々をピッタリ回った差し馬でしたもんね。

;内枠に馬群を割れる差し馬がいたらその馬を本命にすれば良い馬場だけど、馬群を割れる差し馬が全て中枠から外目だったからね。あとは騎手が外を回らずに乗ると強い意志を持って決めた馬か、偶然インに入れた馬だけが来るんだけど、それがどの騎手なのかは、走ってみないと誰も分かんない。

;ワンダーリーテルのコンビニプリントの全頭解説も、「ストレスあるも土曜の馬場で道中は内々回れば」で、まさにその通りの騎乗でした。

;2,3着の2頭とも、枠なりに道中そのまま外を回ってたら、あの馬場では確実に凡走してるよ。こればっかりは、騎手にレース前にどう乗るか訊かない限り、どうにもならない世界だった。内枠に馬群割れるタイプのしっかりした差し馬がいれば簡単な馬場だけど、外の差し馬のどれが内枠に潜り込む騎乗するかなんて、事前に「インに拘る」とかコメントしてくれない限りわかんないよ。

;あんな極端な内差しバイアスで、人気馬では断然人気だけが内枠とか、そんな設定が実際にあるんですね。レースのポイントで解説した通りで、本当に差し馬は道中インを回った馬以外は来ませんでした。それにしてもなんであの極端な内伸び馬場で、田辺は内目の枠なのに最初からせっせと外に出しちゃうんですかね。余程自信があったのか・・・。

;ただ前日外差し馬場だったら7枠の2頭のどっちかで予想して、当日の馬体重で完全に走る前からアウトにはなったけどね。砂をいじったところに、土日とも午後に南から強風が吹いて、ああいう特殊な馬場が偶然発生したんだとは思いたい。だから今週どうなるかは分からないよ。予定外の強風があったにせよ、あそこまで極端過ぎるバイアスは、GⅠではなるべく発生しないようにはして欲しいけどね。

;ですよね。そろそろウマゲノム辞典の方が本格的にギリギリみたいで、睡眠不足のようですし、早速データ分析にいきましょう!
 今週は中山記念です。昨年はマイルCS5着後のダノンキングリーが勝ちましたがこのステップはいません。2着は香港からのラッキーライラックが来て、これが今井さんの本命で当てたわけですが、このタイプもいませんね。3着は取消続きで休み明けになったソウルスターキングでした。休み明けの成績はどうなっていますか?今回は札幌記念とJBCクラシックからの馬が登録してますが。

;それなら芝GⅠ以外でオープンからの休み明けで見ていこうか。そうすると、38頭中8頭が3着以内だよ。取消し前がGⅠだったソウルスターキングを除くと、37頭中7頭が3着以内だね。その7頭中5頭が前走4番人気以内で連対していた。前走連対しないできた馬は、アルゼンチン共和国を1番人気15着と札幌記念を1番人気5着だった馬。好調なまま休養に入った馬か、ある程度レベルの高いレースでも人気に支持されているくらいの実力馬が来ている。2走前もGⅠなら9着以内、あとはGⅡ,GⅢで4着以内に走っていたよ。3走前は、条件戦が2頭と、3歳限定戦が4頭で、古馬の重賞だったのは1頭。その馬は逆に前走1番人気15着と大きく人気を裏切った馬だった。総合すると、好調か実績のある馬で、それでいて芝1800m前後のトップクラスカテゴリーストレスの薄い馬が最も有利という感じかな。





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