今井雅宏「重賞ステップ解析」共同通信杯

先週は日曜小倉3Rで9番人気の本命が2着、11番人気の3番手が1着で馬連33,860円を2点目でズバリ!予想上位6頭中5頭が5着以内を独占!
レースの質さえ読めればこんなものだよと得意げな表情の今井氏。
今週の共同通信杯はどんなレース質なのか?
臨戦過程ではそこそこ経験の多様性を持っているタイプがよさそうだ。

重賞ステップ解析とは

今井雅宏氏と編集部が先週の結果を分析、そして今週行われる重賞の過去3年を振り返る対談形式のコラム。
そんな馬券的中へのヒントが盛りだくさんのコラムの一部を毎週木曜日になんと無料公開!


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;また万馬券がズバッと3点以内で当たりましたね。日曜小倉3Rで、9番人気の本命が2着で、11番人気の3番手が1着ですから、馬連33860円の万馬券が2点目の的中でした。やっぱり万馬券でもなんでも、当たるときは2,3点以内で当たりますよね~。

;レース質が読めれば独占しやすいからね。だから、馬連とか3連複は、5点以内、出来れば2,3点以内を厚めが基本で、あとは高配当とか期待値の高い組み合わせを押さえるのが理想になるんだよ。

;仮に3点買いなら、100レースぶん以上ですもんね(笑)。ほとんど人気薄が来てるのに、予想上位6頭中5頭が5着以内独占ですから、レース質が読めたときの独占ぶりは相変わらず凄いですよね~。1、3、5位の組み合わせで618倍もついてますから、3連複も買った人、結構いるんじゃないですか。

;2週前に馬単万馬券を1点目で当てたレースも、同じように上位馬が3着以内独占だったけど、あれも小倉の1200mだったでしょう?小倉1200mは、読みやすい馬場状態が継続しているよね。

;そういえばそうでした。あの週は日曜も小倉1200mで馬連55倍を3点目で当てましたね。先週の菜々子ちゃんの本命が13番人気で3着に激走したのも、小倉1200mでした。

;時計が掛かってタフな馬場で、多頭数のハイペースが多いから、理詰めで万馬券が当てやすかったんだ。

;M向きの摩擦があるレース質ですもんね。ストレスの影響が出やすいというやつですね?

;重い馬場だけど、極端にばらける馬場ではないから、理詰めで予想しやすいんだよ。

;万馬券1点目で当てた日に、今後、雨が降らなければかなり稼げるって話をしてくれたの思い出しましたよ。

;重い馬場は摩擦が多いから当てやすいけど、荒れすぎて先行馬が外を回るようになってくると、馬が通った場所で決まるようになるんだ。そうなると騎手の気分次第で決まるんで、事前に理詰めで読むのはほぼ不可能になる。これが、フラットだけど重い馬場だと、騎手の気分に左右されないぶん理詰めで当てやすいよ。あれから雨が降らずに馬場をキープしたんで、また万馬券が3点以内で当たったんだ。少し馬体重が減りすぎだったけど、まだ生涯で連対したことのない馬で、前走は増えて惨敗した上にキャリアも浅いから、悪いってこともない。

;「増えて欲しい」という解説もなかったですね。

;パドックも細くなかったから、あれが遠征競馬では同馬の適性体重だろう。勝ち馬は、デビュー2戦目で一叩きした3歳馬だから減っても良いんだけど、こっちはあんまり良い感じの減り方には見えなかった。だから、買い目の配分としては2点目でなく、4点目くらいにしたんだけどね。それでも配当がついてる人気薄だったから勝負した買い目ではあったけど、仮に人気馬なら、あの勝ち馬は押さえ程度の評価で良いよ。馬体重的にはね。実際、本命は出遅れなければ圧勝していたレースだろうし。

;出遅れて逆ショッカー不成立でも、前残り競馬を1頭だけ猛追してきましたもんね~。きれいな短縮決着でした。それと、東京新聞杯のヴァンドギャルドも、「中団に行けば」という解説で、痛恨の出遅れでしたね。挙げ句に直線は前が詰まって、最後に外へ切り替えてと、最悪の流れでした。他とは違うゴール前の脚色を見ると、普通に乗ってればまず連は外さなかったでしょうかね・・・。

;出遅れるぶんには、量もある差し馬だから、直ぐに作戦を切り替えて、腹をくくってそのままじっとして後ろにいれば、最後の脚を見ても最低3着には来たろうけどね。福永自身も出遅れるとは思ってなかったから、焦って出して行っちゃったのかな。そこで脚を使ってリズムが崩れたぶん、狭いところに入ったとき、瞬時に反応出来ず、伸びない外に立て直すことになったんだよ。それでも、あの伸びない場所から凄い脚でゴール前で再加速したから、出遅れた時点で腹をくくって追い込みに徹してれば、外からでも少なくとも3着には来てたかな。

;その前に出遅れさえしなければ、良かったんでしょうけど・・・。

;ただ危ない伏線はあったんだよ。あの日は突如、内伸び馬場になったんだ。普通なら、内枠だから良いんだけど、解説にも書いたように、過度に揉まれたくない馬だからね。内伸び馬場の内枠だと、内に馬が殺到するリスクがあるんでむしろ危ない。フラットな馬場なら、東京のぶんばらけるんで、普通に捌けるはずだけどね。だからスタートでは、「どうかばらけてくれ」って祈ってたら、いきなり出遅れたんで、「こうなったら最後方から馬群を見て開いている場所を自由に選択して突っ込めるぶん悪くないかな」と思った瞬間だったよ。出していっちゃったからね・・・。「無理矢理馬群に突っ込んでいって、果たして捌けるのかな」って焦ったよ。そこへ横山典と岩田のベテラン二人が、容赦なく外枠なのに、その伸びるインに突っ込んで来たからね。岩田じゃなければ、外枠ならそのまま外に出してたろうから、あそこが上手く開いて、福永も3着以内だったろうけど、ああなると揉まれ弱いから、どうしようもない。

;人気薄の岩田も3番手評価でしたね。

;鮮度の高いハーツクライ産駒の格上げ短縮だから、やっぱり怖いよ。対抗は1番人気のルメールと決めてたんで、本命を福永か岩田かで悩んでたんだけど、ペースが遅そうなメンバーで、混戦の内枠向きの差し馬が外枠で、そのまま外々回ったらほぼ80%は来ないから。上手くペースが上がるか、馬群に潜り込めば良いんだけど、その確率はそれほど高くないと判断したんで、同じ鮮度馬でも内の福永にしたんだ。

;解説では、「外枠どうかもペース上がるか、馬群に潜り込めば」ということでしたね。結局、ペースが上がってインに突っ込むという、指定した好走条件の両方がきれいに揃いましたよねぇ~。

;当日イン伸び馬場になったんで、そうなればイン突き好きの岩田なら、かなりの確率で外枠でもインを狙ってくる。だから岩田からも買ったよ。勝てずに2着で馬連だけだから、元返しにもならず、焼け石に水の結末だったんだけど・・・。

;確かに、あの70倍も買ってましたね。馬券見て、びっくりしました。

;内伸び馬場だから最内の1番は怖くなるし、あの馬場なら岩田はインをかなりの確実で突くだろうから、外々回るという最大の懸念材料がクリアされちゃう確率は高いよ。実は横山典までインを突くとは、全く思ってなかったけどね。内枠向きの2頭が外枠をひいたぶん評価を下げたら、その2頭がイン伸び馬場が発生したお陰で、ベテランらしくインを徹底して狙ったという、なんとも逆説的な結末だった。あの馬場でインを開ける他のジョッキーも酷い話ではあるけど、僕の読み違いだったね。極端なバイアスになったときは騎手の判断に負うところが多くなるというのが、大きく作用したレースになったよ。

;まぁ1週開けてまた万馬券が3点以内で当たりましたし、前回も2週続けて万馬券3点以内的中だったんで、今週も同じ感じで万馬券をお願いします。
 それで、今週は共同通信杯にしましょうか。京都記念は2年前に人気薄のクリンチャーから3連単万馬券を当てたりとか、長距離重賞だけに面白いと思いますが、単行本で扱ってないレースの方が良いでしょうし。
 昨年は、1600mの500万勝ち後の3番人気ダノンキングリーが勝ちました。ただ1600mの1勝クラスの登録は無いんですよね。福島の1800mはいますけど。

;それなら芝1800mの1勝クラス連対馬で見てみようか。そうすると、5頭中3頭が3着以内だよ。ただ福島からはいないんで、データ的にはなんとも言えない。一応見てみると、来なかった2頭の2走前は重賞で12着だった馬と、新馬の1400mで1着だった馬。前走で急変した馬とか、あんまり長い距離を我慢した経験が少ない馬の方がリスクは高くなっている。ある程度緩い流れでも我慢出来るタイプ、臨戦過程で、そこそこ経験の多様性を持っているタイプがベターだ。それで、前走が激走過ぎなかった馬が理想かな。

;2着のアドマイヤマーズは、朝日杯1着後ですが、このタイプの登録はないですね。3着のクラージュゲリエは京都2歳S1着後の4番人気でした。

;京都2歳S連対馬は、3頭中1頭が来ているけど、これもサンプルが少ないからデータ分析的にはなんともだね。この馬は4番人気で来たけど、7頭立てで複勝の払い戻しもなかったし。レース間隔がかなり開くから、ほとんど心身疲労はないけど、それでも重賞だからストレスは多少残る。この馬は前走1番人気で1着だから激走でもなかったし、2走前は重賞だけどレース間隔の開いた9月のレースで1番人気3着と人気を裏切っているんで、蓄積疲労の心配も少なくはあったよ。





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