今井雅宏「重賞ステップ解析」弥生賞

今年はワンデイモアが昨年の勝ち馬サトノフラッグと同じ2000mの1勝クラスから挑戦。このステップで好走するパターンとは?
さらに昨年の2、3着を出すなど高打率を誇るホープフルSも解析!

重賞ステップ解析とは

今井雅宏氏と編集部が先週の結果を分析、そして今週行われる重賞の過去3年を振り返る対談形式のコラム。
そんな馬券的中へのヒントが盛りだくさんのコラムの一部を毎週木曜日になんと無料公開!


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;今週は土曜が凄かったですね~。得意の万馬券3点以内的中が2レースあって、他にも馬単3680円1点目的中とか、7レース本命が連対して6レースで的中と、ガンガン的中しました。

;日曜が馬体重のまずいのが多かったりで、ちょっとしか当たらなかったのは残念だけど、万馬券3点以内的中があったのは良かったね。小倉の万馬券は本命が良くない馬体重だったから、対抗から買った方が良いけど。それでも当たるわけだしね。

;万馬券3点以内的中は先週もありましたし、今週は2レースですから、隔週だったのが毎週になってきた感じですね。その松籟Sですが、単勝88倍のタイセイモナーク本命は驚きましたよ。しかも、勝負レースで本命ですから。

;結構単勝万馬券近くの馬を勝負レースで本命にするときは、来る確率高いんじゃないかなぁ。クリノガウディーの朝日杯とか、そんなに一杯するわけでもないしね。このくらいの人気薄だと、それなりの確固たる自信がないと、逆にわざわざ勝負レースに選んで本命にはしないし。準勝負レースで、こっそりとかなら多いかもだけどね(笑)。まぁこんなに人気がないとも思わなかったから、88倍はびっくりしたけど。

;結局複勝でも13倍ついて、馬連は人気馬相手で194倍3点目的中ですもんね。どこか良かったんですか?前走も最下位の16着でしたが。

;ルーラーシップの延長もあるよ。揉まれにくくなるし、ブリンカー着用でもあるんで、ある程度は楽に前に行けるだろうしね。それと、この馬は上がりが掛かった方が良いんだよね。上がりが掛かった方が良いのに、道悪が物理的に合わない上に揉まれ弱いから、走れるレースが少ないんで、安定感がないんだよ。だから今回の内回りで3200mというのはピッタリ過ぎる条件になる。延長で3200mなら、前走よりは揉まれにくいだろうし、上がりが掛かるのもまず間違いないからね。

;この阪神3200mって、初めての施行なんですよね?かなり話題になったレースですが、レース前からどんなレースか分かるもんですか?

;長距離の阪神は少しでもペースアップすれば上がりは掛かるし、内回りで3200mならほぼ間違いなく上がりが掛かることは分かるよ。こういう初めての条件っていうのが好きなんで、予想したのもあるんだけどね。各馬初めての条件は、適性を分析するのが面白いし、実際、結構読みやすい。直線競馬とか、菊花賞とかも、それもあって好きなんだけど。

;両方、よく高配当を当てますもんね。

;これが、その条件を走ったことがある馬が出てくると、好走歴がある適性のある馬は人気になるんで妙味ないし、それ以上にその条件で走ってたりするとストレスの問題が出てくるからね。ストレスはあるけど慣れと適性があって、どっちを取るか微妙な状態の馬とかは、最終的には展開で決まっちゃったりするから、落としどころが難しい。初めての距離に一気に条件を変えてくる今回みたいな馬は、ストレスの恐れとかは全くないからね。純粋に適性とショック適性だけで判断出来る。あとは調子さえ良ければだけどね。極端に条件を変えてくる馬は、そもそも状態がかなり悪かったりする場合もあるから。この馬は単にそれまで条件が合わなかっただけで、調教は動いているように、調子自体は問題なかったよ。少し6キロ増は嫌だけど、2走前と同じだし、なんと言っても想定オッズより3倍近い人気薄になって、期待値が3倍も違うからね。馬場も問題なかったし。とにかくいつものように、馬場と馬体重と想定オッズとの比で、買うレースは考えると良いよ。

;あと土曜の小倉も凄かったですよね。ほとんど当たって、唯一外したレースも人気薄が展開でぎりぎりという感じでしたし。

;土曜は前日大雨だったんで、道悪はほぼ100%で想定が楽だったよ。日曜は、それまで乾くと小倉は突然超高速馬場になって驚かされていたから、高速馬場なのか、重い馬場のままなのか、絞り込めないで難しかったけど。やっぱり少し摩擦のある馬場状態で、それが前日に分かっているときが一番予想しやすいし、万馬券も3点目以内で当たってきやすいよね。あと阪急杯は、入れ込み伴う増えすぎ注意で、近走では一番入れ込んでて10キロ増だからアウトだった。

;かなり入れ込んでましたよね。やっぱり反動ですか?

;そうだね。中山記念はダッシュ力の弱いナカヤマフェスタ産駒だから、前半であれだけ競られるとリズム崩しちゃう。前半緩く入って、徐々に加速するナカヤマフェスタラップじゃないと。なんか体調もおかしそうだけどね。

;それでは辞典も大詰めということで、早速データ分析にいきましょう。今週は弥生賞ですね。昨年は芝2000mの1勝クラス勝ちだった2番人気サトノフラッグが勝ちました。

;芝2000mの1勝クラス勝ち馬は、15頭中1頭が3着以内、つまり同馬のことだね。他に4着が2頭いるよ。同馬は前走1番人気1着で0.5秒差勝ち。1番人気でこれだけ離して勝ったのは同馬だけなんで、力が違ったとも言えるけど、4着だった2頭は2,3番人気だったから、絶対的な要素でもない。同馬は2走前も1番人気1着で未勝利を勝っていた。4着の2頭の2走前は、1600mGⅠを差していた馬と2000mのOP特別を先行した馬。圧倒的な鮮度と勢いがあるか、なにかしらの活性化が行われていた馬が良さそうだよね。昨年は重馬場だったんで、格上挑戦でも活性化があまり必要なかったという部分が、かなり大きく作用した年だったということだけど。

;2着のワーケアは、ホープフルS3着後の1番人気でした。ホープフルSは4着馬の登録がありますね。

;数が少ないんで、重賞になってからのホープフルS2~5着馬で見てみようか。そうすると、8頭中4頭が3着以内だ。GⅠになってから限定だと、6頭中4頭が3着以内で、全て4着以内には好走していて崩れてはないよ。来た4頭は、前走3~9番手で、2角ではまだ6番手以降だった。どちらかというと差しているタイプの方が成績が良い。2走前は該当8頭全てが連対していたんで、データ的な判断はつかないけど、一応見ていくと2走前もOPで連対してた馬は6頭中4頭が来ている。3走前は新馬が3頭とOP特別が1頭で、OP特別の馬は除外だから、実質的には新馬だね。つまり鮮度が高くて、かつ実績もあるような馬が理想ということになる。どんなレースでも、そういう馬が有利なのが競馬ではあるけど。今回の脚質は、3角2~8番手だから、様々。ただ1角から4番手以内だった馬は1頭しか来ていないから、ある程度控えることもできる馬がベターだね。唯一4番手以内で来た馬も、少頭数10頭立ての4番手だから、それほど前という感じでもなかったよ。

;3着のオーソリティはホープルS5着後だったので、前年にいきましょう。





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