今井雅宏「重賞ステップ解析」有馬記念

先週は土曜中京メインの三河Sで3連複35480円的中!
今週はアーモンドアイ参戦で超豪華メンバーの有馬記念!
レース間隔も開いて、ストレスが薄い天皇賞がM的には有利か!?

重賞ステップ解析とは

今井雅宏氏と編集部が先週の結果を分析、そして今週行われる重賞の過去3年を振り返る対談形式のコラム。
そんな馬券的中へのヒントが盛りだくさんのコラムの一部を毎週木曜日になんと無料公開!


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;先週は、土曜中京メインの三河Sが凄かったですね。予想上位4頭中3頭が3着以内独占で、3連複35480円の万馬券が2点目的中、馬連も3点目での的中でした。単勝50倍だったネオスターダムの対抗がさすがでしたね。

;混戦の差し競馬向きのネオユニヴァース産駒だからね。想定通りのハイペースになって、騎手がちゃんと馬群に入れてくれたから、激走した。馬体重も問題なかったしね。馬体重的には勝ったタガノアトムが少しだけ絞れて一番良かったけど、当日の人気と馬体重のバランスで言えば、対抗のネオスターダムから買うのがベターだ。僕は本命にした責任もあるし、結局キラービューティーからを中心に買ったけどね。まだクラス2戦目、ダート3戦目のカテゴリー鮮度なら、ある程度馬体重のゾーンは広がるんで、2キロ増程度なら大きな問題にならないのはあったよ。馬体重、馬場が合っていて、ペースが想定通りなら、3万馬券でも2,3点以内で当たりやすくなるということなんで、高配当以外は、3点以内を厚めにが良いよ。

;3万馬券を3点買いなら100レースぶんですもんね。やっぱり3点以内を厚めがベターですね。

;安い配当を広げて買うくらいなら、穴目の予想の場合は、どちらかというと単勝多点買いで勝負した方が良いよ。あるいはワイドか、3連単ボックスとかね。

;単勝爆弾の投下ですね。日曜阪神の最終、対抗の単勝56倍の馬が勝ったレースも、単勝買ってましたね。

;本命が単勝7倍で対抗が56倍だから、2,3点単勝買っても十分だ。あとは差し競馬になるか、前残りになるかということだったよ。本命の馬が人気馬に競りかけられて共倒れで差し競馬になったぶん、短縮の対抗クリノサンレオが勝ったというレースになった。

;勝った馬は逆ショッカーも完成させてきましたしね。朝日杯の方は、縦目6点目の的中に終わっちゃいました。

;あの配当だとどうしようもないよね。土曜は完全な前残りだったから先週の続きで、平均ペースなら、先行馬と差し馬は内を回った馬以外、間に合わない馬場になる可能性が高いという判断だったけど、日曜は急激に内が荒れて時計が掛かり出して、差し馬は直線外に出さないと伸びない馬場になった。前の1600mが前半34.9秒で1番人気の逃げ馬以外は外差しだからね。33秒台のハイペースで重い馬場だと、内枠の好位差し馬は馬群で潰れて終わりだった。まぁどういう馬場でも、ハイペースだとジュライトボルトは活性化が弱いステップなんで、追走がきつくてギリギリではあったけど。

;レースのポイントで、ペース上がると追走が苦しくなるんで平均ペースならという解説でした。

;前走先行しているぶん、平均ペースだと対応出来るけど、それまでスローの下級条件ばかりだから、ハイペースで最内枠だと追走に負荷が掛かり過ぎてギリギリになる。勝ち馬以外は外差し競馬で、インを回った差し馬では再先着だから、先週のあからさまなイン伸びバイアスなら、あのハイペースでも3着くらいには来てた可能性もあるけどね。あの感じなら、ペースさえ緩めば、今回のイン荒れ馬場でも際どい3着争いではあったよ。今回みたいに二桁人気くらいの人気薄を狙うときは、昨年同様に、設定をピンポイントにしていかないといけないんで、最初の設定が外れると今回みたいに縦目の人気サイドで決まっちゃうケースはどうしても出てくる。

;1,2番人気が69点ということは、かなり堅い人気馬ということでしょうから、やりにくいレースでしたよね。3着には未勝利からのグランレイが激走しました。これって、ここのデータ分析にぴったり合っていた馬でしたよ。前走が1番人気で勝って、しかも好位で競馬をした未勝利組ということでした。

;うーん、確かにデータ的にはぴったりだったね・・・。先週までの馬場だと差し馬は好位を取って、かつ外を回らず馬群を割らないと間に合わない馬場だったから、そうなると大幅相手強化のL系ルーラーシップ産駒が、馬群のただ中の好位を取って、内々を立ち回るという揉まれる形で来るイメージが湧かなかった。その設定なら、やっぱり来てないんで、最初の設定で間違っている以上、この穴は拾えないよ。

;確かに、コンビニとかで見られる全頭解説では、「揉まれると?でばらけてスムーズなら」という解説でした。

;結局、15番手と思い切ってほぼ最後方まで下げる位置取りショックで最後に外を追い込むという、最も揉まれ弱い馬が激走する作戦を選択したからね。そうしなければ、来てないから。その揉まれない為の唯一考えられた位置取りショックが、ハイペース外差し馬場にぴったり嵌まったということだった。これは前日の段階でハイペース外差し馬場になることを読み切って、かつ追い込んだことのない馬が、最後方に回る位置取りショックを突如敢行することが読めないと駄目だ。しかも、意識的に追い込んだのではなく、ぶつけられて追い込みに回ったわけで、直前に騎手に作戦を聞いていても分からなかったことになる。本人は好位から競馬をするつもりだったからね。これは設定がピンポイント過ぎで、例えば、最初に出た三河Sとは構造が違う。これはメンバー的に先行馬が多くて、ハイペースはほぼ確定だし、1,2着馬は揉まれたくない差し馬で中~外目の枠だから外に出すだろう。それなら外差し競馬にさえなれば、ステップ的にストレスも無いんで理論的に、突発的な作戦を考慮に入れなくても事前に当てられる。3着馬は中枠で逆に揉まれ強い馬で、それは騎手もレースぶりから分かっているはずで、馬群の中を突けば激走確率が上がる。ということで、アクシデントさえ無ければ前日の段階で論理的に組み立てられるレース展開の万馬券だから2点目で当たったわけだ。突如、違う位置取りを取るとか、馬場が変化するとか、そういうアクロバティックなことに頼る必要がないからね。阪神最終の単勝50倍の馬も、逆ショッカーの外枠で、事前に外から普通に差すことは想定できた。だから、ハイペース外差し競馬になれば短縮効果で上位に来るのは、理論的な帰着になる。何一つ、騎手に突如位置取りショックをお願いするような、アクロバティックな要求はしていないから。

;確かに、追い込んだことのない馬が、突如ぶつけられて追い込みに回る位置取りショックを仕掛けてくるというシナリオは、事前には読めないですね~。

;ただ、話はそこで簡単に終わる問題でもないんだ。

;というと?

;現実に、来やすいステップの未勝利からの馬が来たわけだからね。その課程、アクロバティックな位置取りショックというのは、あたかも偶然そうなったかのように思えるけど、あらかじめそれは答えとしてそこにあったという可能性が、どうしても残る。何かしらの手続きを踏んで、この馬が揉まれない位置を獲得して突っ込んでくるシナリオが、どうしようもなく横たわっていたことに、本来気付かなければいけなかったのかもしれない。そうでないのかもしれないけどね。プロセスの中で、理詰めでペースと位置取りを設定していく方法ではなく、このレースがあり得べきM的な結末にだけ傾注していれば、好位からを選択して揉まれてこないシナリオにならない予感を感じるべきだったのかもだ。これと同じようなのは、2週前のレースであったけど。日曜の阪神最終だよ。

;ああ、あれですよね。本命にした人気薄が勝って、予想上位4頭がみんな5着以内に入ったレースでした。しかも、その中に14番人気と16番人気の超人気薄も含まれていたのに、唯一挙げていなかった5番人気が2着で万馬券を逃したんですよね~。

;あのレースは設定通りのハイペース追い込み競馬だったから本命が勝ったけど、2着に差してきた馬は先行馬だったろう?

;ええ、突然差しに回る位置取りショックをしてきて、差し競馬に嵌まっちゃったんですよね。いつもの先行策なら消えていたはずなのに、余計なことしてと思いましたよ(笑)。

;その2着馬も、騎手がコメントしてたけど、差すつもりなんて騎手にはなかったのに、ふわっとスタートを切ったぶんだけ行けないで、結果的に位置取りショックが掛かったんだ。スタートさえ決まってたら、先行総崩れで消えたろうけど、決まらなかったおかげで差しに回って激走したわけだよ。ああいうのは、いつ先行馬がふわっと出遅れて差しに回る位置取りショックを仕掛けてくるかなんて分からないから、どうしようもない。一番位置取りショックで理論的に当てやすいのは、意識的なもの、つまり陣営とこちら側が位置取りショックをする了解がある、「共有された位置取りショック」のときだからね。その場合は、一気に最大級の勝負レースになる。ハイペース激戦の場合は、本来的な差し馬より、先行馬が差しに回る位置取りショックをした方が活性化が強い分だけ、成功率は上がるから。今回も、そういう文脈のとき、追い込みに回るのが好きな池添騎乗で、一気の相手強化なら、相手強化で追い込みに回るMの基本的な位置取りショックを、陣営の予定外でも結果的に仕掛けてくる可能性が高いことを、強く感じないといけなかったのかもしれない。今回はそもそも平均ペースの内伸び馬場だと設定してたから、意識はそこには行かないんだけどね。ただ何れにしても、差しに回る位置取りショックなら、ハイペース確定っぽいメンバーで「共有された位置取りショック」の人気薄が出走してくるレースを待って、そこで勝負するに限るよ。理詰めで2,3点以内で万馬券を当てるというのならね。

;それでは今週は有馬記念ですので、早速データ分析にいきましょう。昨年は菊花賞4着以来の、3番人気ブラストワンピースが勝ちました。ただ菊花賞4~6着の登録はないので、2着です。2着には天皇賞秋1着以来のレイデオロが来ました。

;天皇賞秋1着は、3頭中2頭が来ているよ。距離も違えば、レース間隔も開くんで、当然ストレスが薄くてM的には有利。数が少ないんで、2着馬も入れると、6頭中3頭が来ている。来た3頭は天皇賞秋で2番人気。来なかった3頭は天皇賞秋で4番人気以降。さすがに条件が全く違うとはいっても、伝統の古馬2000mGⅠだからね。激走しているとストレスの影響は出やすい。あと来なかった3頭は3走前が7月以降で、6月以前だった3頭はみんな来たことになる。もちろん同じ形である必要はないけど、とにかく心身の蓄積ストレスに注意ということになるね。あと、来た3頭は今回3角1番手と、9,10番手。来なかった3頭は2,3番手。力に任せて流れの中で強引に勝ちに動くと、流れ次第ではリスクになる。

;3着のシュヴァルグランはジャパンCを4着後でしたが、このステップはいないので前年です。





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