今井雅宏「重賞ステップ解析」根岸S

昨年9番人気3着のスマートアヴァロンを出した1400mのOP戦に注目。
今年も多くの馬が出走を予定しており、絶対に見逃すことのできないステップだ。
はたしてその中から馬券に絡む馬はいるのか?激走パターンをチェック!

重賞ステップ解析とは

今井雅宏氏と編集部が先週の結果を分析、そして今週行われる重賞の過去3年を振り返る対談形式のコラム。
そんな馬券的中へのヒントが盛りだくさんのコラムの一部を毎週木曜日になんと無料公開!


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;今週はAJCCが馬連1点目的中でした。

;あれだけ雨が降っちゃうと馬場が特殊になって、極端なバイアスが当日発生するから、運任せだけどね。そこを通らないとどんな馬でも凡走しちゃうような馬場になりやすいから、運良く当日の馬場に合った馬を本命にしてないことには、どう頑張ったって当たらないよ。

;確かに中山は差し馬場でしたよね。

;うん、完全な差し馬場だったよ。だから、当日は馬体重も良かったし、1点目で当たるんじゃないかなという感じだったよね。あそこまで酷い馬場だと、普通の重適性とはまた違うから、走ってみないと分からない部分はあるにはあるけど。他に67点以上に挙げてたウインマリリンとかジェネラルの先行馬2頭はほぼ消えたんで、3連複の50倍も買いやすかったよね。

;ですね。本命が今井さんと被ってましたし、安心して一杯買えましたよ(笑)。

;S君はラストドラフト3番手だったしね~。当日差し馬場だったから、4点目くらいの買い目で僕も買ったよ。ラストドラフトは人気だと思ったら、案外人気なかったし、期待値も高くなったね。

;想定オッズよりかなり人気なかったですね。馬体重も申し分なかったですし。いつものように馬体重、馬場、想定オッズで勝負ということでした。

;53倍が3点目的中だった伊賀Sも本命が連闘で絞れてきたから、やりやすいレースだったよね。あと勝負レースに選んだ秋吉台も本命が絞れて、当日はあの馬にピッタリの重い差し馬場だったから、「お、これは差せるな」と喜んだんだけど・・・。

;何故か3番手まで行っちゃいましたね~。

;ああいうのって、騎手はそれまでの馬場、ちゃんと見てるのか不安になるよ。テンが速くない差し馬が差し馬場なのに、33.5秒なんてハイペースを無理に押して先行させたらどう考えたって終わりだ。対抗の馬は普通に差したから、そのままあっさりと勝ったわけだしね。

;ところでAJCCに戻りますが、アリストテレスは中山がどうかと思ったんですが、その辺はどうだったんですか?

;エピファネイア産駒の短縮だから、重い中山の方がむしろ忙しさが薄れて、競馬しやすいと思うよ。まぁ単純に道悪がかなり上手いってこともあったけどね。最後はあの馬場への適性差っていうことに尽きるレースだった。点数つけてるときに、ステイフーリッシュが控えて捲る位置取りショックをして来たら怖いなって思いながら、騎手が前に行く方に賭けて66点に下げたんだけどね。ちょっとは控えたけど、もっと前半控えて、一気に捲ってきたら危なかった。今のリズムで、速めの流れの不良馬場を正攻法の競馬だと最後一押しを欠くのはほぼ確かなんで66点だったからね。石橋が前半もっとはっきりと押さえ込んでたら、かなり怖かったよ。ああいう位置取りショックは騎手任せだから。とにかく特殊馬場はタイミングの比重が大きいんで、読みにくい。まぁそれでもこのレースの場合は、最近の重賞では珍しく何頭も行く馬がいたんで、ペース設定はしやすいから、理論的に詰めやすかったけどね。
 東海Sの方は武が逃げて、後は逃げなくても良いなんていうコメントだから、緩い流れになって差し馬は内しか間に合わないパターンを狙ったけど、不良馬場を意識して他の馬もガンガン競り掛けていったんで、完全な外枠の競馬になっちゃった。あの外差しの流れを内で耐えて来るほど、グレートタイムも体力はないから、仕方ない。騎手は上手く乗ってくれたよ。馬場が極端だと騎手の動きもまた極端になるから、そういう面でも読みにくいよね。今週末は晴れるみたいだから、また中京ダートがタフでフラットな良馬場になっていると良いよね。どうなのかな?小倉の芝も乾いて、適度に時計が掛かって差しも間に合う馬場になってると良いね。ばらけすぎずフラットで、速すぎない馬場がやっぱり理詰めで万馬券も当てられるからね。

;では種牡馬辞典のスケジュールもタイトになっているみたいなので、早速データ分析にいきましょうか。今週は、根岸Sでいきましょう。昨年はマイルCS14着からのモズアスコットが勝ちましたが、このステップはいませんね。2着はカペラS1着後の1番人気コパノクッキングが来ました。

;カペラS連対馬は、11頭中4頭が3着以内だよ。来た馬の前走は、3角4,5番手が2頭と14番手が1頭。14番手の馬は前走1番人気で1着で今回も2番人気と圧倒的な安定感のあった馬で、その馬も2走前は1200mを5番手で1着だから、近走で正攻法で勝ちに動いて結果を出している、活性化された馬がベターな感じだ。今回の脚質は、2番手1頭と、5番手と7番手2頭。2番手の馬は、つまりこのコパノキッキングのことだけど、1番人気で2着だったから、どちらかというと今回は無理に動かずある程度矯めた方がベターな感じだね。2走前はGⅠのJBCで2番人気2着だった馬を除けば、3頭とも4番人気以内で勝っていた。ダート重賞、特に短距離のS質が強いパワー重賞らしく、勢いのある馬の方がどちらかというと有利になっている。

;3着のスマートアヴァロンは、すばるS3着後の9番人気でした。

;休み明けを除く1400mのOP特別3~5着馬は、14頭中3頭が3着以内だよ。来た3頭は、前走3角7~12番手で3着だった馬で、今回は12~14番手。つまり弱い相手の単調な流れで差しが決まらず、相手強化でペースが上がって死んだふりが逆に嵌まるみたいなパターンだね。4着には好位からの馬もいたけど、道悪で特殊馬場の年だったから。ただ、該当馬はだいたいが追い込み馬なんで、データ的にはやや弱い要素ではある。あと来た内の2頭は、2,3走前も連対していて、前走でちょっと疲れが出たパターン。もう1頭は重賞で2番人気9着で、3走前はGⅠの南部杯を3着と好走していた。つまり、それまでも調子は良くて、前走の凡走で疲れが薄れたみたいなタイプだったよ。





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