今井雅宏「重賞ステップ解析」桜花賞

ダービー卿CTでは予想上位3頭が3着以内独占で、3連複13,120円の万馬券がズバリ1点目的中!
桜花賞はいったいどう予想するのか?

重賞ステップ解析とは

今井雅宏氏と編集部が先週の結果を分析、そして今週行われる重賞の過去3年を振り返る対談形式のコラム。
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;先週は土曜のダービー卿CT、凄かったですね~。予想上位3頭が3着以内独占で、3連複13120円の万馬券がズバリ1点目的中です。やはり当たるときは、万馬券でもなんでも3点以内で来ますね。

;レース質が読めたということだから。この間の10万馬券も3点目かなんかだったように、当たるときは何倍でも3点以内で当たる可能性が高いんで、1点目を一番厚く、徐々に金額を減らしていって、あとは高配当だけ押さえるのがベストだよ。それ以外の買い目は、むしろ単勝爆弾で押さえる方が良い。もちろん、単勝の補完としての馬単なら総流しが基本だし、複勝の代わりとしての3連複なら何点買っても良いけど。本当はそっちで配分変えて買う方がより理想だけど、点数が多くて時間掛かって大変だから。

;馬単4550円は70点同点で当日人気の方が勝っちゃったので5点目ですが的中で、3連単の5万9千馬券もこのあいだの買い目ヴァージョンだと的中と、ほぼ予定通りでしたかね。マイスタイルとフィアーノロマーノは同点でしたが、この2頭はすぐでした?

;見た瞬間は格上げで鮮度が高いフィアーノロマーノくらいしか思いつかなかった。ただ出遅れたことが近走にあった馬が内枠ひいて、案外新聞を見ると人気らしいことも分かったんで、そこのリスクも考えて他を探したら、マイスタイルしかいなかったよ。いつも先行していて、前走だけ後ろに下がって凡走して、陣営も「前走は控えすぎた」って言ってるという、逆ショッカーとしてはまさに教科書通りのやつだ。

;逆ショッカーの単行本に載りそうなやつですね(笑)。

;今回はほぼ逆ショッカー確定だからね。それで7番人気なら文句ない。

;でも、見た瞬間は違ったんですよね?

;出馬表見たときは、抑えの5番手くらいというのが直感だったかな。蓄積疲労の懸念されるステップで得意でもない外枠だったからね。外々回れば疲労の影響も出やすいんで怪しい。ただ、他にプリモシーンくらいしか買える馬もいなかったんで、前走は全く走ってないから蓄積疲労も致命傷でないということと、人気の無さを考えて、最終的にはフィアーノロマーノと同点の70点でゴーサインということにした。疲労が出れば大幅な馬体減りでだいたい分かるしね。馬体重の注意だけ促しておけば、みんなもそのときはフィアーノロマーノから買えば良いわけだから。
;で、結局マイスタイルは「少しだけ増えればベター」で2キロ減でした。この馬体重なら、みんなも同点のフィアーノロマーノから多めに買ったと思いますよ。ここをいつも読んでるファンなら。同点対抗にして1,2番人気の馬なら、重賞ではだいたい来ますしね~。

;さすがに僕もフィアーノロマーノの単勝を予定以上に買ったよ。マイスタイルは想定オッズより人気が落ちたから、馬体重が変でも単勝も結構買ったけどね。フィアーノロマーノは休み明けだけど、格上げ戦でまだステージ変化の激しい状態でのS系で超大型馬だから、減っても特段問題ないし、連対時最低馬体重より26キロ増だからね。休み明けだから増えて良いんだけど、減ってもおかしくない。

;それで馬体重についての言及はなかったんですね。プリモシーンも馬体重についての言及はなかったですね?

;そうだね。休み明けだから増えているのが普通だけど、前走が過去最高馬体重で凡走しているんだから、減っていても特別悪くもない。しかもまだ4歳の古馬重賞2戦目でステージ変化による流動性の激しい時期で、500キロくらいある馬だから、10キロとかの増減でもなければほぼ影響はないよ。非C系だしね。ステージ変化のもうない、しかも小柄なマイスタイルとは馬体重の意味が全然違ってくる。マイスタイルは馬体重的に体力面でギリギリの状態、実際のパドックでも細く見えた。京都金杯のときとほぼ同じ状態だったよ。だから強気に外を動きすぎれば体力切れを来す状態だったんで、上手く矯めてロス無く乗って、馬群を割るという、しぶとさを活かすには最高の騎乗をしてくれた。最後は体力ストックと斤量差が、体力消耗の激しい超ハイペースになったぶん出ちゃったけどね。横山典は考え得る限り、あのハイペースなら最高の騎乗であったことは間違いない。この日の彼は、ちょうどやる気バージョンの日だったみたいで運が良かったよ。

;ですね(笑)。大阪杯の方はレースのポイントで取り上げたうちの2頭で決まりましたが、同点で対抗のキセキの方でしたね。

;なんか嬉しそうじゃないの・・・。

;ええ。前回失敗したんで、自分の本命から今回はいつものように今井さんの取り上げた人気薄にも流しておきましたから。お陰でバッチリでした。同点対抗の人気馬はだいたい来るので、本命のキセキも予想見てより自信持てましたし、アルアインは取り上げてくれてなければうっかり買わなかったかもなので助かりましたよ。前日昼のLINEでは、雨の影響が残れば、キセキかエポカドーロかアルアインだねって話をしてましたが、アルアインは間に2頭入っちゃいましたね?

;かなりの強風が向かい風で吹く予報になってきたんで、差し馬が怖くなったのが余計だったよ。外目の差し馬は、ない馬場になってたね。湿った内目が伸びる馬場の場合はその3頭だけど、その中でエポカドーロで賭けに出たのは僕のミスだった。

;中山記念で、オルフェーヴル産駒は精神コントロールが難しいから、一度リズムを崩すと長い可能性があるんでギャンブルになるって話でしたが。

;一か八かだけど、単勝で10倍以上つくんなら、精神面で立ち直っている方に賭けた。調教もよく見えたしね。結果としては、立ち直ってなかった。勝負に出ての結果だから納得もしているけど、同じ勝負に出るんなら、もっと人気のないアルアインであるべきだったかもだ。悔しいけど僕の詰めにおけるミスということになるよ。アルアインは前走急な乗り替わりの柴山で全く動かせなくて凡走したのが、ちょうど良いストレスの抜けになっちゃったのもあるね。

;どうして道悪が残った場合の3頭の中で、3番手評価だったんですか?

;内回りで内に密集するシミュレーションをしてたのがあった。だから量系ディープインパクト産駒で、揉まれたり、詰まったりするリスクは怖かった。結局、荒れて内が開く競馬になったから、そこは杞憂だったよ。

;「荒れてばらける内伸び競馬ならむしろ向く」というレースのポイント解説で、まさにピッタリと状況が嵌まりましたよね~。

;ここ2週のGⅠは、内がポッカリ開く競馬というのがポイントだったよね。日本の騎手が多いと、あそこ開いちゃうのかな。

;土曜に万馬券的中で大爆発の形が最近多いような気がするので、今週は日曜に万馬券3点以内的中でお願いしますよ(笑)。
 ということで今週はいよいよクラシックが始まります。で早速、桜花賞のデータ分析ですが、昨年はシンザン記念1着後の2番人気アーモンドアイが勝ちましたが、このステップの登録はありませんね。2着にはチューリップ賞1着後の1番人気ラッキーライラックが来ました。

;重賞になってからのチューリップ賞連対馬は、42頭中14頭が3着以内だ。もう20年くらい説明しているけど、マイル重賞の前のレース間隔の詰まったマイルトライアル、しかも同じ競馬場だからね。ストレスがあるんで、期待値は当然低い。ただ全く同じ条件でレベルの高いレースを連対しているわけだから、適性、調子、実力、その全てで申し分ないわけで、問題はMのストレスだけということだから、そこさえ上手くクリアしていれば、好走確率は高くなる。ということで、いつものように前走の人気で見てみようか。人気が実力をストレートに表すわけではないけど、ある程度の基準にはなるから、全体像を簡易的かつ客観的に見渡すにはやはり有効度の高い方法の1つになる。で、前走2番人気以内だった馬は、22頭中12頭が3着以内と、まずまずの安定感。やっぱり激走でなかったぶん、心身疲労が少ないからね。それでも半分強しか来ていないから注意だけど。この中で2走前も2番人気以内で連対している馬なら、16頭中12頭が3着以内。圧倒的な力、勢いを持っている馬なら崩れにくい。これで来なかった4頭は年明け2戦以上を消化していた。そういうタイプだと9頭中5頭が3着以内と率が落ちる。やっぱり最大の懸念材料である心身ストレスの影響が出やすいからね。それで3走前も12月以降だと6頭中2頭とさらに率が落ちる。来た2頭は4走前が新馬と500万で、オープンだった3頭は消えたよ。

;怖いくらいにストレスの問題ですね。

;もちろん全く同じ状態の馬が出てくるわけではないからデータ通りである必要もないけど、とにかくそれまでのレースがストレスを残す形で終わってないかかどうかが、チェックポイントということになるね。
 前走が3番人気以降だと、20頭中2頭が3着以内と、同条件激走という代償は大きく、率はもちろん落ちる。1,2番人気の馬も2頭とも消えたよ。ただ来たのは5番人気と7番人気だから、注意は必要だ。人気薄の方が来ているステップは、いつものことだから分かるよね?

;ええ。実績が無いから人気がなかっただけで、前走激走でなく、かつ鮮度も高いから、逆に有利というやつですね。

;ストレスのきついステップで起きるM的な基本現象になるね。データをよく読み込んでいけば、あきらかにストレスや鮮度がレースを決めていることが分かってくるよ。

;調べれば調べるほど、そうなってますよね。

;で、来た2頭のうちの1頭は、2走前が500万。2走前が500万だった馬は3頭中1頭が3着以内と率が上がる。このステップ最大の懸念材料であるトップクラスストレスが薄いわけだから当然だね。ちなみにこのステップで4着に来た馬も3頭いるんだけど、そのうちの2頭は2走前が新馬か未勝利。2走前が新馬か未勝利だった馬も3頭中2頭が4着には好走していることになる。2走前がオープンだった馬だと、14頭中1頭が3着以内で、4着も1頭とガクンと率が落ちる。その4着好走馬も、1番人気で4着だからね。唯一来た馬は、2走前が12月の阪神JF。で、3走前が10月の札幌。3走前が10月以前だった馬なら、6頭中2頭が4着以内に走っているように、率は上がる。もちろん、同じである必要もないけど、とにかく如何に蓄積ストレスがないかどうかがポイントだ。何せこのステップは、それ以外は全てが有利なわけだからね。もう実力と適性は前走で証明されているんだから、その馬の能力の話をしてもしょうがないよ。ステップ以外で話をするとしたら、M3タイプとレース摩擦、位置取りショックの有無くらいだね。相手強化向きかとか、特殊バイアスに今回の位置取りが嵌まるかどうかとか。

;3着にはチューリップ賞3着後の3番人気リリーノーブルが来ました。

;チューリップ賞3~5着馬は、33頭中12頭が3着以内だよ。連対馬よりストレスが薄いぶん、回収率ばかりか好走率も高い。前走3番人気以内に支持されながら連を外して疲れの薄れた馬だと、16頭中9頭が3着以内と率が上がる。この中で2走前が年内だった馬で、前走3着と馬券圏内に好走した馬は3頭とも消えたんで、蓄積疲労がある馬はやはり少し嫌だね。2走前が12月以前だと9頭中6頭が来ている。ただ消えた馬の1頭は当日1番人気だった。その馬は今回4角でも15番手。4角12番手以降になった馬は3頭中2頭が消えたんで、相手強化で後ろに回り過ぎそうな馬は、流れに嵌まらないと危うさが出るね。
 前走が4番人気以降だった馬は17頭中3頭が3着以内。来た3頭は前走3角3~5番手。前走3角3~6番手だった馬は7頭中4頭が3着以内で、その4頭は全て当日7番人気以下の人気薄だったんで、正攻法で勝ちに行って連を外した馬は怖い。あと4着以内に来た4頭は、近3走で3角8番手以降に下がったことが一度はあった。それでいて近走に前目でも競馬したことがあるという、脚質経験の多様性を持っている馬には、特に注意したい。




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