倉本匠馬の重賞展望「秋華賞」

こんばんは!
倉本匠馬です!

今週は3歳牝馬の秋の大舞台である秋華賞が行われます。
夏の牝馬古馬路線のクイーンSを制したアエロリットや夏の上がり馬であるラビットランなどの参戦もあり、秋の京都で非常に熱い戦いが繰り広げられそうです。

そして、今回は秋華賞から8頭にピックアップし、現時点での評価付きで取り上げています。
また、木曜日には特別コラムを更新する予定ですので、よろしくお願いします。


①秋華賞当日の想定馬場
→重馬場

②現時点における想定ペース
→スローペース


1.アエロリット(横山典騎手)
斤量:55キロ

前走のクイーンSは馬場の面に大きく恵まれたレースであったが、大逃げからの逃げ切りで古馬を寄せ付けない辺りは見事な走りであった。
ただ、やはり2000mへの距離延長はプラスとは言えない印象で、前走の逃げによって余計に折り合い面に不安が出てしまったことも確かである。
今の馬場を生かしてどこまで戦えるかであるが、京都内回りコースの点を踏まえると有力馬の中では最も脚質面においては恵まれそうなので他馬との兼ね合いや枠順を見た上で最終的な判断を下したい。

現時点での評価
D

2.カワキタエンカ(北村友騎手)
斤量:55キロ

前走のローズSは横山典騎手が絶妙のペースで逃げ粘る2着で、この馬の良さを最大限に発揮するレースであった。
そして、今回は先行馬有利の京都内回りコースに替わり、単騎逃げも見込めるメンバー構成を考えると決してノーチャンスとは言えない。
ただし、逃げ馬に乗り慣れていない北村友騎手への乗り替わりは一つ気になるポイントではあるので、枠や展開、当日の馬場状態を踏まえた上で最終的な判断を下したい。

現時点での評価
D

3.ディアドラ(ルメール騎手)
斤量:55キロ

前走の紫苑Sは大外枠をモノともしない勝利で、相手関係が楽と言えども一定評価できる走りであった。
ただ、春の桜花賞で今回の有力馬相手に屈している点を見ても勝ち切るにはワンパンチ足りない印象で、脚質的にも推しづらい。
さらにルメール騎手騎乗で過剰人気気味であることを考慮すると、ここはやや評価を落としたい1頭と言える。

現時点での評価
D

4.ファンディーナ(岩田騎手)
斤量:55キロ

前走のローズSは良い形で直線を迎えるものの伸び切れない6着で、皐月賞を含めて近2走はイマイチなレースが続いている。
やはりこの馬の理想は初戦に圧勝劇を見せた先手からの競馬で、番手からのレース運びだと様々な点で噛み合わないレースとなる。
前走の力関係、今回の先行馬のメンツなどを踏まえるとここは無印評価でも問題なさそうで、枠や展開関係なくバッサリ切る予定である。

現時点での評価
E

5.モズカッチャン(Mデムーロ騎手)
斤量:55キロ

前走のローズSは内枠を最大限に生かした騎乗も伸び切れない7着で、休み明けと言えども残念な結果であった。
ただ、今回は叩き2走目と自在性のある競馬が最大限に生きてくる京都内回りコースでのレースで、再度内枠を引いてロスなく先行出来れば脅威的な存在となる。
上記の点を踏まえると、内枠なら買い外枠なら消しで徹底したいところで、当日の雨も含めて最終的な評価を決めたい。

現時点での評価
D

6.ラビットラン(和田竜騎手)
斤量:55キロ

前走のローズSは初芝の2走前同様に目の覚めるような素晴らしい瞬発力を見せる勝利で、芝に替わって良さが出ている。
ただ、芝においては初の直線が短いコースにおける競馬で、先行馬有利の展開とコース形態を考えると不安な要素も多い。
とは言えども、実力面は言わずもがな相当高いレベルで評価している1頭なので、雨の影響や展開、枠などを踏まえた上で最終的な判断を下したい。

現時点での評価
D

7.リカビトス(浜中騎手)
斤量:55キロ

前走の八ヶ岳特別は斤量51キロや相手関係が楽だったとは言えども、6月の時期に古馬相手に勝ち切る点は素直に評価できるポイントである。
ただし、今回は4ヶ月の休み明けぶっつけでの本番に加えて相手関係が非常に厳しくなる印象で、脚質面を考えても相当険しい競馬が予想される。
底を見せていない点を見ても相手候補の1頭に取り上げたいところであるが、基本的には△~☆程度で問題ないだろう。

現時点での評価
D

8.リスグラシュー(武豊騎手)
斤量:55キロ

前走のローズSは後方勢には厳しい競馬での3着で、改めて安定感抜群の競馬を披露するレースであった。
ただ、今回は直線の短いコースである上にペースが緩くなりそうで、武豊騎手騎乗を考えても大外ぶん回しの競馬の可能性が非常に高い。
やはりそういった点を考えると相手候補の1頭までが妥当な印象で、今回も掲示板レベルと言えるだろう。

現時点での評価
D

今回も人気に支持されそうな馬を中心に8頭ピックアップした。
評価を見ても分かるように取り上げた8頭全てD評価以下で、大混戦必至のメンバー構成である。
そうなれば、馬場状態やコース形態、展開が非常に重要となるので、ぜひ金曜日に発表するVポジションのコラムや当日の予想に期待して頂きたい。
秋華賞の予想は『倉本匠馬の馬券に丸乗り!後半レース予想』、『自信の4レース+重賞レース』で公開しますので、よろしくお願いします。