倉本匠馬の重賞展望「阪神JF」

こんばんは!
倉本匠馬です!

今週は2歳の女王決定戦である阪神JFが行われます。
オルフェーヴル産駒初のG1制覇の期待がかかるロックディスタンスやラッキーライラック、連勝中のベルーガやリリーノーブルなど楽しみなメンバーが揃った印象で、女の熱い戦いが繰り広げられそうです。

今回は阪神JFから8頭にピックアップし、現時点での評価付きで取り上げています。


①阪神JF当日の想定馬場
→良馬場

②現時点における想定ペース
→ミドルペース


1.サウンドキアラ(武豊騎手)
斤量:54キロ

前走の新馬戦は好メンバーが揃ったメンツの中で外からねじ伏せる強い競馬での勝利で、最後は余裕のあるレース運びであった。
また、今回の距離延長に関しても全く問題なさそうで、初戦に早い流れを経験した点もプラスに働きそうである。
抽選対象であるため、勝つには運も必要となってくるが、もし出走が叶えば要注意の1頭として覚えておきたいところだ。

現時点での評価
C

2.ソシアルクラブ(福永騎手)
斤量:54キロ

前走の新馬戦は直線で不利がある中での勝利で、相手関係に恵まれた面もあったが一定評価できる末脚であった。
ただ、まだまだ荒削りの面も多く今回は相手関係が急に強くなる印象で、脚質面を考えてもG1でいきなり勝ち負けは正直言って厳しそうである。
やはり、ここは相手候補の1頭までが妥当な評価で、血統的背景で過剰人気が予想されるここは取り扱いに気を付けたい。

現時点での評価
D

3.ベルーガ(川田騎手)
斤量:54キロ

前走のファンタジーSは後方から差し切る素晴らしい走りであったが、相手関係や馬場に恵まれた面もあり、インパクトほどの内容ではなかった。
また、1600mへの距離延長も正直言って微妙と言えるところで、相手も強くなることを考えるとプラスに転じる面は一つもない。
さらに今の阪神の高速馬場への対応も課題となりそうで、2連勝で人気するようであれば無印評価も検討したいところである。

現時点での評価
E

4.マウレア(戸崎騎手)
斤量:54キロ

前走の赤松賞は馬群を縫う形での勝利で、2連勝と勢いに乗る存在である。
また、姉のアユサンはこの舞台でG1制覇を飾っているように右回りへの対応、初の関西遠征も苦にしなさそうで、直線の長い1600mはベストな条件と言える。
ただし、今回は相手関係が厳しくなる上にここ2走と違って早い流れでのレースが予想されるので、その辺りがポイントになりそうだ。

現時点での評価
D

5.モルトアレグロ(吉田隼騎手)
斤量:54キロ

前走のくるみ賞は極端な不良馬場の中での勝利で、相手関係が楽なレースだったとは言え底力を発揮する見事な内容であった。
また、今回の距離延長も決して悪くない条件で、前が早くなりやすいレースであることを考えると渋とさを生かして先行策からの粘り込みも期待できる逸材である。
ここは人気も手頃であることを考えると必ず相手の1頭に押さえておきたいところで、2.3着ならば十分にチャンスがあるだろう。

現時点での評価
D

6.ラッキーライラック(石橋脩騎手)
斤量:54キロ

前走のアルテミスSは評判通りの圧勝劇で、直線では後方の馬を待つ場面を見られる余裕のある内容であった。
また、折り合い面に若干の不安がある馬で、そういった面から考えるとペースが早くなった時には折り合いや自在性が生きそうなタイプである。
さらに、新潟と東京への輸送慣れや叩き2走目での競馬など今回は全てにおいて条件が好転しそうで、右回りさえ対応出来ればもちろん勝ち負けの1頭だろう。

現時点での評価
C

7.リリーノーブル(川田騎手)
斤量:54キロ

前走の白菊賞は後続勢を突き放す圧勝で、ここ2走は全く底を見せていない走りである。
また、今回は相手関係が強くなるものの、右回りも経験済みで自在性のある競馬、血統的な部分やの走り方などを見てもペースが早くなることはむしろ条件として好転しそうである。
もちろん、ラッキーライラックやロックディスタンス同様にG1級のメンツでも上位が狙える逸材で、理想は内枠からロスのない競馬なので内枠を引いた場合には本命候補として検討したい。

現時点での評価
C

8.ロックディスタンス(ルメール騎手)
斤量:54キロ

前走の札幌2歳Sは相手関係がやや楽な印象も、余裕のある勝ち方で外を回る中で素晴らしい脚を繰り出しての勝利であった。
また、早い流れにも前走対応した点もプラスで、理想は雨が降ってやや時計が掛かるような競馬である。
初戦では京都2歳Sで2着のタイムフライヤーに勝利し2連勝と底を見せていない面を考えると、初の関西遠征と3ヶ月の休み明けのハンデはあるが、力さえ発揮できれば勝ち負けになりそうだ。

現時点での評価
C

今回も人気に支持されそうな馬を中心に8頭ピックアップした。
やはり中心はラッキーライラックやリリーノーブル、ロックディスタンス、サウンドキアラになりそうで上記4頭のワンツースリーの可能性も十分にあり得るだろう。
ただ、どの馬を軸に置くかによって配当面で大きな違いがあるので、当日の馬場状態や展開面、枠順などを見た上でしっかりと判断したいと考えている。
阪神JFの予想は『倉本匠馬の馬券に丸乗り!後半レース予想』、『自信の4レース+重賞レース』で公開しますので、よろしくお願いします。