前田一太・特別コラム「古馬重賞診断」函館SS

前田一太が念願の処女作を刊行!
その発売を記念して、3週間限定でコラムを配信!
今週は函館SSに出走予定の16頭をジャッジメント!

日曜日には書籍とタイアップした『トリプルバイアス予想理論』も配信。
夏競馬の開幕週に前田一太の十八番、「そのままっ!」が響き渡るか??

函館SSの出走馬評価


アスタールビー
10~3月は(1-1-0-5/7)と成績を落とすが、6~8月は(3-1-0-3/7)と好成績。昨夏も差し決着の重賞で先行最先着(4着)になっている。この時期は得意なのだろう。紐穴には面白い存在。


アルピニズム
昇級以降の2戦は1分8秒4と1分7秒3の決着。1分9秒台の時計しか持ち合わせていないこの馬には辛かったのかも知れない。今週雨が降って時計がかかれば、その際が重賞で通用するかの試金石。逆に雨が降らずに持ち時計より速いタイムになれば、厳しい闘いが待っているだろう。


カツジ
4走前は逃げショックで久しぶりの好走。極端な競馬が合うのかも。とは言っても今回のメンバー構成で逃げの手はまず打てなさそうで高評価はしにくい。


カレンモエ
”不利ポジ敗戦を除く、全角4番手以内◎”の特性バイアス持ち。この馬が馬券を唯一外したのは、1-3着馬が差し追込馬だったレース。いわゆる不利ポジ敗戦でのもの。しかもその際も勝ち馬に0.1差4着。それ以外ではオール馬券圏内だし、重賞初挑戦だった2走前は差し追込馬が掲示板を寡占する中、先行最先着で2着の結果。着順以上に評価できる内容。前走も重賞でハナ2着の結果を残した。重賞制覇は近い。今回の調教も、1週前に終い2F23.5の素晴らしいものだった。


ケープコッド
前走は得意の先行策に持ち込めたものの、差し追い込み馬が上位を占める決着に。いわゆる不利ポジ敗戦。その中でもこの馬は先行最先着で掲示板に載ったのだから、評価を落とすことはない。 ”逃げ先行&不利ポジ敗戦以外◎”の特性バイアス持ち。前々で運んで、かつ前が残れるレースになれば。


コントラチェック
逃げたら強いこと、渋った馬場が苦手だというのが2大特徴。


シゲルピンクルビー
1600mで凡走、1400mで2戦2勝。更なる距離短縮がはまる可能性も。過去の函館SSを見ても明らかなように、斤量が恵まれる3歳馬は侮れない。(過去10年の3歳馬成績: 2- 3- 2- 12/ 19 10.5% 26.3% 36.8% 245 200 )


ジャスティン
ここで通用するような芝実績は持ち合わせていない。


ジョーアラビカ
”1分8秒3以下○”の特性バイアス持ち。この条件では3戦オール馬券圏内で、かつ重賞での12人3着などもある。逆にこれ以上時計の掛かった1200mでは3戦オール馬券圏外でパフォーマンスを下げる。


センショウユウト
前走は不良馬場での圧勝。現級で通用するかは今回が試金石。


タイセイアベニール
オープン昇級以降、差し馬が1~3着を独占した3戦ではどちらも馬券圏内。その他では馬券圏外。差しレースなら買い、そうでない限りは現級で厳しいか。


ビアンフェ
”G3&1200m◎”の特性バイアス持ち。この条件では5戦オール馬券圏内で、かつ重賞を2勝している。注意したいのは逃げ先行馬なのにゲートが下手なこと。危うさを兼ね備えているのも確か。


マイネルアルケミー
前走は差し決着のポジション利が大きく、昇級しても通用するかはどうか。ひとまず様子見で良いだろう。


ミッキーブリランテ
”輸送距離約80キロ以下&内枠○”の特性バイアス持ち。この条件では5戦オール馬券圏内で、9人1着や8人3着や10人2着の穴好走もある。気性的に難のある馬で、輸送が短い地元圏、また壁を作れる内枠が良い。今回は関西圏ではないが札幌での滞在競馬。これは強く推せる材料になる。


リンゴアメ
得意の北海道に戻って、ここが正念場。過去の函館SSを見ても明らかなように、斤量が恵まれる3歳馬は侮れない。(過去10年の3歳馬成績: 2- 3- 2- 12/ 19 10.5% 26.3% 36.8% 245 200 )


ロードアクア
昇級してから唯一掲示板に入った淀短距離Sは、内のび馬場の利を活かしての4着。内容的に評価できるものではない。また準オープン勝ちもポジション利があってのもの。能力的には重賞で足りるイメージがわかない馬。

この中から前田一太が本命に指名するのはどの馬だ!?
日曜日配信『トリプルバイアス予想理論』を見逃すな!