キムラヨウヘイ 丹頂Sの有力馬診断

※印は[★激走候補~△有力~▽軽視~―無印」を表します

―アクート 牡7 ○○ 54 宗像(美浦)
これまでの4勝は9月開催の中山芝と夏開催の新潟芝で、つまりは野芝開催での速い馬場状況下で良績を挙げているという馬。
前走の昨年新潟記念大敗は故障の影響もあったモノで度外視できますが、過去の唯一の北海道でのレースでも人気を裏切っている通り、先週の悪天開催で一気にタフ化が進行しているだろう札幌洋芝で買いたいタイプではない。


▽ウラヌスチャーム 牝5 横山典 54 斎藤誠(美浦)
まずは前走札幌日経OP時の見解を参照↓
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◎少頭数戦[5-3-0-2]⇔△多頭数戦[0-1-0-9]
前走目黒記念でも出足が相当鈍かったというのは、2走前メトロポリタンSと全く同じでした
メトロポリタンSは上記ツイートの通り条件が揃いまくった分で何とか何とか逃げの手に出られた形で、やはり本来はそういう先行策は容易にできる馬ではないというのがコノ馬の本質です
フルゲート多頭数戦の今回札幌日経オープンでも…メトロポリタンS(逃げ)ではなく目黒記念(後方大外ブン回し)の低期待値競馬が濃厚です
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よほど意図を持った騎乗と条件が揃わねば前付けはできない馬で、前走札幌日経OPでも後方競馬はやはりと言ったトコロで…不器用な所のある馬なので小回りコースで押し上げも叶わずに、ラスト3Fは勝ち馬に次ぐ上がりも全く間に合わずという結果に。

今回も多頭数で最初のコーナーまでの入りが近い札幌2600コースでは十中八九で後方競馬になるはずですが、ただし前走札幌日経OP時とは異なり外有利馬場も見込めますので…不器用なコノ馬でも外から進出するコトが許される馬場状況下であれば嵌まる可能性はアリか(ただし、人気で買うべきタイプではないはずですが…)。


★スズカロング 牡6 ○○ 51 橋田(栗東)
2走前五稜郭Sはドン詰まりでの敗戦。同組からは勝ち馬ナイママは次走OP特別3着、2着ワセダインブルーと6着ハナズレジェンドが次走勝ち上がりなどで…そこで詰まっていなければ結構やれていたはずのコノ馬の評価を上げる解釈も可能です。

前走函館記念は格上挑戦で、厳しいペースを先行競馬をした分での失速。さすがにこのクラスでは通用しなかったのと、着拾い競馬ではなかった分で余計に負けてしまった結果で…着順と着差をそのまま受け取らない解釈をすべきです。

再度格上挑戦とはいえども、この低調相手関係と軽ハンデならば決して無理筋でもなく…あとは得意渋化馬場の恩恵もあれば穴チャンス有の一頭と見ます。


▲ドンアルゴス 牡5 川島信 53 庄野(栗東)
2走前五稜郭S3着と前走オホーツクSは共にHレベルレース…そこで連続好走して格上挑戦となるコノ馬は今の上がり馬優勢トレンド的には絶好の狙い馬となります。
また、その両レースで勝てなかった分だけ、3勝クラス突破馬に与えられている斤量54キロよりも軽い斤量で出られるというのも有難い材料。
元々は折り合い難で出世が遅れた馬ですが、それが改善している今ならば…この距離3F延長は鍵となりますが、そこさえクリアすれば十分に足りてくる一頭と見ます。


△タイセイトレイル 牡5 菱田 55 矢作(栗東)
昨秋ジャパンカップでもデムーロ騎乗で約4秒差大敗がありましたが、前走目黒記念もそのデジャブの様なデムーロ騎手らしいムラ騎乗による大敗劇でした。
それら2戦とキセキ暴走の展開不利を受けた阪神大賞典を除けば、実は全て掲示板入りという安定戦績馬で…本年も昨年3着と同程度には走れる近況にはあります。


▽ナイママ 牡4 丹内 54 武藤(美浦)
前走札幌日経OP(6人3着)では◎推奨した馬。
それは『出走馬の中で唯一の前走3勝クラス勝ち上がり馬』というのと、その後も重賞OP通用馬が続出している湾岸S善戦を評価しての抜擢でした。
その札幌日経OPでは何とか3着は確保しましたが、前半から掛かり気味の追走で、早め先頭競馬から粘り込むという競馬内容…あれだけ積極的な競馬をした後の今回もまず確実に行きたがるはずですし、当時よりも格段にスタミナ要る馬場となっている今の札幌芝で同様の競馬をすれば今度は粘り込めない可能性の方が高いはずです。


―バラックパリンカ 牡4 ○○ 54 平田(栗東)
前走目黒記念はHペース先行競馬で失速という競馬内容で情状酌量の余地アリの敗戦。
ただし、2走前御堂筋Sは逆に行った行ったの競馬を逃げ切っただけで能力的な評価はできないのと、スンナリと前に行かないと折り合いを欠くタイプだけに、ナイママの欄の通り今の札幌芝で積極脚質が固定されている馬は非常に買い辛いトコロで。


―ヤマカツライデン 牡8 団野 53 池添兼(栗東)
気性的にハナを切らないと良さが出ないタイプで、さすがに衰えた感のある近走でもハナを奪ってペースを作る役回りは常に果たしているという馬。
それで2走前日経賞と前走福島民報杯では後方有利展開を生み出しましたが、今回もそれのデジャブの予感…上記のナイママやバラックパリンカにとっては非常に厄介な存在に(今の馬場でコノ馬がキチンと仕事をするならば差し追い込み重視予想を組み立てたいトコロ)。


△ボスジラ 牡4 横山武 55 国枝(美浦)
前走OP特別2着好走で最も無難感ある馬には違いないですが…その前には阪神大賞典と目黒記念という低レベル戦で見せ場未満の結果に終わったコトからも決して強い馬ではありませんし、その前走で好走した分だけ斤量1キロ増し査定の斤量55キロになっているのも有利ではありませんし…決して全幅の信頼を置くべき1人気馬とは見ません。


―ルミナスウォリアー 牡9 ○○ 55 新谷(栗東)
全体的に軽ハンデ馬が多いメンバー構成戦で、また今の上がり馬優勢のトレンド的にもソチラを重視したい一戦…2年異常前の函館記念1着の実績一つだけで、地方転厩も経て9歳を迎えた今でもハンデ55キロを背負わされるのは明らかに不利で…。


―プリンスオブペスカ 牡6 古川吉 54 松永昌(栗東)
コノ馬のベスト戦績である3走前日経新春杯5着は、上位3頭中2頭が格上挑戦での激走だったなど、G2というよりもOP特別に近いようなレベルの一戦でした。
そこで相手関係に恵まれて5着に入線しただけで、本来は近2走の通り重賞はおろかOP特別でも足りない馬というのが真相で…。


▽ハナズレジェンド 牡7 藤岡佑 54 矢作(栗東)
まずは2走前五稜郭S6着後の次走チェック見解を参照↓
『条件クラス戦の3勝は全て小回り千八コースの通り、一瞬の脚型で広いコースでは嵌まり辛いというタイプ。
その小回りコース条件に限れば近1年[0-3-1-1-1-4]で、着外4度の内2つは詰まりで、もう1つは展開バイアス不利でそれでも負けて強しの入線でした。
今回みたくドン詰まりリスクは抱えている馬ですが、この条件では常に人気以上の期待はできる複穴馬として。』
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ドン詰まりだった五稜郭Sでは6着止まりだったのに対して、芸術的に捌けた前走STV賞では1着という近況。
ただし、もしもその前走STVで勝てていなければ斤量53キロ、もしも崩れていたたら斤量52キロもあり得たという面では今回レースに臨む上では前走は“出来過ぎ”だったという感も。
昨年の丹頂Sではスローペースと内枠を生かす競馬で2着激走を果たしましたが、昨年よりもペースが流れそうなのと内が生きない馬場状態というのはコノ馬の嵌まるシチュエーションからはズレる点でどうか。


今週は新潟記念!外差し不発馬の巻き返し例が続出しているエプソムカップ組に注目!
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