今井雅宏「重賞ステップ解析」エリザベス女王杯

 

先週は11/8(土)「今日の準勝負レース」京都9Rで単勝88倍の◎がアッと驚く快勝!馬連12,050円(6点)、馬単34,880円(6点)的中で完全復活宣言!
エリザベス女王杯のコラムでは昨年12番人気2着と激走したラヴェルのステップから検証。穴を開けるならこのステップか??

重賞ステップ解析とは

今井雅宏氏と編集部が先週の結果を分析、そして今週行われる重賞の過去3年を振り返る対談形式のコラム。
そんな馬券的中へのヒントが盛りだくさんのコラムの一部を毎週木曜日に公開!

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今週もまた3重賞でGⅠもあるので楽しみにしてます!その前に回顧ですが、強烈なのが走りましたよね~。亀岡特別で単勝88.5倍の人気薄本命が完勝して馬単348.8倍も3点目でズバッと的中です。
京王杯2歳Sは3連複143倍、3連単376倍、馬単19倍も的中でした。日曜も、みやこSで6倍の本命が勝って馬単84倍的中ですね。いろいろ本命が勝って、土日とも単勝回収プラスでしたよ。

;単勝、強烈だったでしょう?

ええ、517%ですね(笑)。1ヶ月分以上ですから、破壊的でした。なかなか20レースも予想して単勝で500%は超えませんからね~。
;前の週が調子悪かったから、そのくらいにはしないと。

調子悪くて申し訳なかったって話があると、だいたい次の週にとんでもない爆発するパターンが多いですよね(笑)。体調も戻ったみたいですし。

;ここのところ人気薄の本命が出遅れて前が詰まったりとか、お祓いしないと駄目そうなレースが多かったからね。あと京王杯2歳Sは、縦目の的中を最初から結構狙ってたんだよ。

確かに「外差しなら縦目を厚めに」の縦目指令コメントが珍しく出てましたよね(笑)。本命がいない買い目は3連単だと、2→3→4の順番の1つしかありませんから、8,12番人気のピックアップには迫力がありました。ただその話は後で、まずは亀岡特別の単勝88倍、ジャスパーバローズは何故本命でした?

;延長で中団に行く位置取りショック狙いだよね。

確かに「延長で中団に行けば」というコメントで、本当に中団で乗ったら完勝でした。今井さんの指定通りに乗ると、どんな人気薄でも走りますよね~。

;無理な注文をしているわけではないからね。延長で余計なことせずに捉まってれば自然にこの馬の場合は8番手になる。それが馬も今回一番気持ち良く走れる位置取りショックだからね。まぁ騎手が変なこと急に思いついて位置取りを変える場合があるから、怖いけど。あとは馬体重だよね。プラス4キロと、これ以上ないベクトルと数値だから。

ですよね。2走前に好走して、前走は2キロ減で凡走して、今回は4キロ増ですから順ベクトルでした。

;しかも以前、12キロ増で今回と同じ514キロになって、凡走後に4着に好走したこともある馬だからね。このゾーンに増える分にはちょうど良い。

土曜は雨も降らず馬場の変化もなくて想定通りでしたし、馬場、馬体重が良いときは、やっぱり破壊的ですね。

;馬体重は、だいたい本命がほぼアウトなのが全体の2割くらい。ちょっと不味いかな?っていうのが3割少しくらいで、どっちでも良いのが3割くらい。こういうベストの体重は本命全体の2割くらいだからね。

だいたい一日で2,3頭いるかどうかですからね。そういうレースでドカンと勝負すればさらに凄いことになりますもんね~。そういうレースで何せ単勝80倍台の馬が勝つわけですから。

;凄く良い体重のときに勝負して、まぁまぁのときは普通に買って、不味そうなのは金額減らしてが基本になる。人気薄ならまだしも人気馬なら特にね。例えば仮にベクトルが合ってても、その前の京都7Rとかだよね。

休み明けで26キロ増だったやつですね。

;休み明けだから20キロくらい増えても良いけど、既にこのクラスの1400mで好走したことのある4歳馬でカテゴリー鮮度が高いわけではなく、また長期休養明けでもなく、連対時最高馬体重に対しても26キロ増で差し馬だから、やっぱりちょっと不味いゾーンになる。まぁ人気薄だからそれでもある程度買った方が良いけど。
逆にみやこSのダブルハートボンドは増減なしで完璧な体重だからね。前も残ってる馬場で、しかも天気予報通りの大雨だから、これは完璧な勝負レースに当日は格上げになるわけだよ。

しかもみやこSは、対抗で人気薄だったブライアンセンスが、とんでもない馬体重でしたもんね。3番手との3連複も買ってましたよね?

;さすがに差し馬が休み明けでもないのに突然14キロ増で、連対時最高体重も4キロオーバーだから。当日は期待値が半分くらいになったよ。まぁそれでも前走減ってた馬でベクトル自体は合ってるし、9番人気の人気薄だからね。対抗だしある程度は買っておきたい。
3番手のロードクロンヌは前走が最高体重の差し馬だから、中3ヶ月くらいなら差し馬だし、増えなくて増減無しならちょうど良いし、3番人気でもこっちの期待値の方が当日は遥かに高くなった。サイモンザナドゥも叩き2戦目で絞ってきたから、理想的なベクトルで7番人気なら当日はかなり美味しい馬になったよね。

ところでダブルハートボンドは、直ぐ本命でした?

;最初は先行馬が多いから、差し馬でずっと探してたよ。だけど勝てそうな差し馬がいないんだよね~。ラムジェットは揉まれ弱い馬の内枠で一回下げないといけないし、他は全体的にリズムにインパクトがなくて勝ちきるイメージは湧かない。断然人気のアウトレンジが少し危なくて、4番人気のペリエールは完全に危ないんで、なんとかしたいけど、良い差し馬がいなくて困ってた。

アウトレンジはなにが不味かったですか?昨年は同じ道悪で2着に好走してますが。

;あのときはたいしてペースが上がらず、しかも外枠の先行だったんだ。近走は1900m以上を使っている活性化の弱い状態で、昨年よりハイペース濃厚なメンバーの中枠だからね。上手く乗らないと揉まれて厳しい。で、「これだけ差し馬に良いのがいないとなると、超ハイペースでも1頭前が残るな」と切り替えたのが締め切り直前だったよ(笑)。それで切り替えて見返したら簡単で、ダブルハートボンドしかいなかった。レースの意味を切り替えられないで、危うく当日プラス14キロの馬を本命にするとこだったよ。

ダブルハートボンドは何故ハイペースでも残れるんですか?

;この馬は2勝クラス勝ちのときスローの3番手から勝ってるからね。別に逃げなくても良い。行く馬は恐らく2,3頭だから、何頭か行かせて3番手くらいを取れば外枠なんで完勝する。何せ鮮度が高くて、しかもバウンド短縮だから。

「3番手くらいで外から被されなければ」という解説でしたもんね~。そして実際、逃げずに外の2番手に控えて、被されないで完勝でした。

;唯一最大の心配は、レイナデアルシーラの動きになる。「何が何でもハナ宣言」をしていたからね。これが外にいるのが厄介なんだ。ダッシュ力があれば別に良いんだけど、ダブルハートボンドと比べれば圧倒的にダッシュ力が弱い。

なら良いのでは?

;いや、このメンバーだとスタートダッシュで負けるのは明白な馬で、そこから強引に仕掛けてくる筈だから、外から被されるリスクがある。そうすると少し張っていかないといけないんで、ゴール前は若干鈍る。だから13番には完全に立ち後れるか、あるいは上手くスタートを決めて行ってくれるか、どっちかが欲しい。

それが確かに、ダッシュつかずに中途半端に3番手に来ましたよね(笑)。

;スタートの瞬間は、「危ない!」って思ったよ。「これは強引に途中から被せてくる」って。だけど流れを見て、このペースではさすがにあれ以上は、追いかけて被せるような体力もないなって少し安心した。本命は狙い通りに逃げなかったしね。
ただやっぱり外から3番手に来てたぶんだけ、懸念された形に近くてギリギリの勝利だったわけだ。あの馬が内枠にいたら、もっと展開が楽で圧勝してたと思うよ。

で、やっぱり気になるのは縦目指令も出ていた京王杯2歳Sですね(笑)。レースのポイントで取りあげた予想上位4頭が5着以内に全馬入っての万馬券的中でした。
ただルートサーティーンの岩田にはがっかりしましたよ。今井さんの指定通り差しに回らないで逃げちゃいましたね。

;このレースは、ルートサーティーンとフクチャン、どっちのイスラボニータがしぶとさを活かすのか?というのが最大のポイントになる。結局差してしぶとさを活かしたのはフクチャンの方だった。まさか短縮で逃げるとは読めなかったよ。ただルートサーティーンは馬体重も怪しかったね。

4キロ増でした。

;前走が間隔開いて、実質叩き2戦目みたいなものだから、C系だけにあんまり増えるのは良くない。しかも輸送があっての中2週で過去最高馬体重を更新して増えるのは調整ミス、単純に太い可能性も出てくる。さっきの馬体重解説だと、可もなく不可もないのと、ちょっと不味いかな?の中間、ややグレーゾーンの馬体重だね。だから切れ負けするんで、逃げたのは仕方ないといえば仕方ないんだけど。

あと外差しになるかもって解説は、そういう予感があったのですか?

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;1,3番人気が内枠じゃないからね。しかもAR共和国杯の1番人気も大外で2番人気も外目。この配分で、外差しが伸びない馬場になってる可能性はほぼない。実際、日曜の最終はスローでも外枠の差し決着だったでしょう?

6.5点で当てたレースですね。

;上がり勝負向きではない本命が、スローの上がり33秒で差して連対出来る馬場だからね。ただ完全に外差しかは分からないわけで、内も伸びる可能性も結構ある。特に雨とかで当日馬場が変わればね。だいたい人気馬と逆の馬場、脚質を本命にしたくなるのが人情というのものだし(笑)。
ただ完全な外差しになってれば本命はきつくなるけど、自然に縦目で当てられるわけだよね。内以外で差せる馬は、1番人気以外なら2,3着馬しかいないわけだから。レッドスティンガーは差しに回る位置取りショックを決めたあとのレッドファルクスだし。

それで12番人気のトワニが、「追い込みに回れば」の解説通り、追い込みに回ったので激走したわけですか?

;陣営が今回は差すって言ってたからね。これが所謂陣営とコンセンサスの取れた、「約束された位置取りショック」になる。問題はどこまで矯めるか?もし矯めが弱いと差せない。追い込んで位置取りショックを完成させないと。完成させて外が伸びる馬場なら確実に伸びてくるけどね。

やっぱり今井さんの指定通りに乗ると、どんな人気薄でも走りますよね~。AR共和国杯はどうでした?

;稍重じゃなくて高速良馬場になって2番手以下はスローだからね。斤量を背負ってるんで、高速良の上がり勝負でごちゃついたところに入ったら、瞬時に切り替えられないんでああなるよ。まぁ幸運で前が開くときもあるけど。

騎手もレース後のコメントで謝ってましたよ。

;スローで矯めたら、最内か外に出してブレーキを掛けないように乗らないと、高速良の上がり勝負で59キロだと切り返せないよ。よほど進路が見えてるなら別だけどね。あるいは延長を利して早めに踏んでいくか。実際、VTRを見れば分かるけど、全然余力があるからね。普通に密集に突っ込まなければ3着以内だった。雨量が分からないで元々難しいレースだったけど、ただ松本は最近上手いよね、参った。

前もそんな話してましたね。

;今後はもっと注意しないとだね。

ウマゲノム辞典の方はどうですか?

;一応進んでるよ。せっかくだから、辞典からジャスパーバローズを説明すると、モーリスは巻返し指数が56Sで平均の50よりかなり高く、精神コントロールが難しいぶん、巻き返しやすい。ただSが付くと短期の巻返しに強くて不調時には巻き返しにくくなる。ということで、2走前3着後の11着惨敗はピッタリ。
あと「ダッシュ再現値」というのが芝とダートであって、これもSがついて短い距離の方がダッシュ再現値は高い。あと延長は軽めのレース質に向いて、高速馬場状態の京都はピッタリになるよ。

なるほど~。忙しそうなので早速エリザベス女王杯のデータ分析にいきましょう。昨年は、クイーンS6着後の3番人気スタニングローズが勝ちましたが、このステップはいません。2着ラヴェルは2000mのOP特別6着後の12番人気でした。OP特別だと1800m1着馬が登録してますよ。

;1800m~2200mのOP特別連対馬だと、2頭中1頭が3着以内。さすがにデータが少なすぎるから阪神開催時も入れて見ていこう。そうすると7頭中1頭が3着以内。11番人気であわやの4着馬なんてのもいるよ。4着以内の2頭は2200mの新潟牝馬Sだった。
来た馬は前走1番人気で、前走2番人気以内だと3頭中2頭が4着以内。位置取りは3角6番手で、4着馬も6番手。今回は5番手で、1角で8番手以内になっていた馬だと2頭中1頭が3着以内。ついていけると面白いかもだけど、あわやの4着馬は15番手だから、極端な脚質も怖い。
2走前はマーメイドS3着で、2走前に4着以内だったのは2頭だけだった。3走前は2勝クラスで、2勝クラスだったのは同馬だけ。3走前条件戦は3頭中2頭が4着以内で、鮮度馬にも注意。

3着は新潟牝馬S連対のホールネスだったので前年にいきましょう。


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