今井雅宏「重賞ステップ解析」セントライト記念
先週は日曜唯一の6.5点レース+Wマ―ク指定だった阪神6Rで、3連複26,940円(6点)、3連単86,780円(21点)的中!
今週は月曜に開催されるセントライト記念を解析!やはり最注目ステップはダービーか?
知る人ぞ知る!Wマークレースとは…
Wマークレースとは、「厳選!勝負レース」の予想内にあるペース想定の後に(「準勝負レース」ではレース番号の直後に)アルファベットの「W」マークがついたレースのこと。
元々は「ワイドも押さえたほうがいい」という意味でつけられたもので、特に自信度の高いレースを表しているのだ。
今週もぜひ探してみてください!
今井雅宏の「勝負レース2DAYパスポート」がレギュラーメニューに!
2024年の冬フェスで限定配信され、たいへんご好評をいただたセットメニュー、
「勝負レース2DAYパスポート」
がレギュラーメニューになりました。
2日間の勝負レースがセットになったメニューで、単品で買うより600円オトクとなっています。
ご予定に合わせてお買い求めください。
[セット内容]
土曜・厳選!勝負レース
土曜・今日の準勝負レース!
日曜・厳選!勝負レース
日曜・今日の準勝負レース!
[配信価格]
3,800円(税込)
今井雅宏のメニューを見る
配信開始は通常土曜日の午前1時頃となります。
重賞ステップ解析とは
今井雅宏氏と編集部が先週の結果を分析、そして今週行われる重賞の過去3年を振り返る対談形式のコラム。
そんな馬券的中へのヒントが盛りだくさんのコラムの一部を毎週木曜日に公開!
さらに週末のメニュー
・土曜日の「厳選!勝負レース!」に2年前のレース解析
・日曜日の「厳選!勝負レース」に3年前のレース解析+ワンポイントアドバイス
が掲載されます!
編;今週は昨年馬連1点目的中で、3連単19万馬券も鮮やかに当てたローズSとかがありますよ。
その前に回顧ですが、2週連続でまたまた得意技の「万馬券2点目以内的中!」が炸裂しました。6.5点レースの日曜阪神6Rで、3連複269倍をズバッ!と2点目的中、馬連は1点目、3連単の867倍ももちろん的中という破壊力でしたよ。
今;「狙ったレースで絞って買え!」という結末だったね。
編;日曜唯一の6.5点レースですもんね~。しかもWレースですし。これで、2ヶ月ちょっとで6レース目の「万馬券2点目以内的中」じゃないですか?もう、だんだん分からなくなってきましたが(笑)。やっぱり絞ったときの破壊力は凄まじいです。これだけの配当だと、絞って買わなくてもこのレースだけで楽にトータルもプラスになりますが、絞って買えばより破壊的ですよね。
先週、「10点買って万馬券を当ててもしょうもない」という話で有言実行でしたが、普通は万馬券って何点も流して、ようやく後ろの方で引っかかるもんですからね~。僕はなかなか本線とか2点目の買い目では当てられませんよ(笑)。
今;競馬の意味そのものとシンクロしてないと、2,3点目以内で万馬券は当たらないからね。それと減ってた馬がプラスベクトルで、対抗も休み明けの馬体増が良かったよ。ダート1400mもその前の3Rで当ててるんで、バイアス変化もない。先週の万馬券1点目と同じで、馬体重、馬場、配当、その当日要素の全てがグリーンライトで、しかも唯一の6.5点レースだからガッツリ勝負になるよ。
編;前週に続いて、まさに「ザ・勝負レース!」の状況が揃いましたね(笑)。通常開催時は6Rより前は準勝負レースに回るわけですよね?
今;よっぽど午後に良いレースがないときは6Rが勝負レースになる場合もあるかなぁ。
編;一年に一回くらい、あるかもですね。あと紫苑Sは衝撃的でした。単勝24.9倍の対抗の方が勝っちゃいましたよね。
今;うーん、一言でいえば僕のミスだね。
編;当たったときはもちろんですが、外れたときも劇的なフィナーレを迎えますよね~。それがまた痺れるわけですが(笑)。
今;どうしてか分かる?
編;そんなのにも理由があるんですか?
今;せっかくだから、予想するレース選択の仕方を解説しておこうか。予想するとは、どういうことかもね。
編;それは気になりますね~。
今;まず新聞を広げて、さーっと面白そうなレースというか、馬券になりそうなのをチェック。日曜だと、阪神6Rと阪神12Rの本命馬がピンと来た。見た瞬間だね。
重賞の場合はピンとこなくても予想するから、かなりの時間を割いて大穴に漕ぎ着けて的中させることもあるけど、基本的に万馬券とかを1,2点目で当てるときは、見た瞬間、少なくとも5分以内に感触を得たレースで当たるよ。前週の万馬券1点目も、特に難しい予想はしてない。
編;それで、6Rは6.5点レース、12Rは午後なので勝負レース採用ということですね。
今;6.5にするかどうかは、そのときの感触では決めないで最後に決めるけどね。で、あと2レースくらい面白いかな?ってレースがあった。残りは、感触のないところからひねり出すわけだよ(笑)。
もし個人的に予想してるなら、別にこの時点でもう予想は止める。曖昧なレースに時間を掛けて予想しても疲れるし、微妙なレースはかなり繊細な計算とか作業を必要とする上に、そもそも運の要素が元から大きいレースというケースが多いんで、見返りも少ない。
ちなみに阪神6と12は見た瞬間だけど、前週の万馬券1点目の名古屋城Sは、見た瞬間は「1番人気が堅いから予想はパス」だったよ。
編;それがどうして勝負レースに?
今;そこから数秒見回したら本命にした馬がかなり面白くて、1番人気以外の人気馬は危ないのが分かったから、「これは1番人気が堅くても面白いか。むしろ1番人気を相手にすれば3連複の高配当も自動的に当たる可能性が高い構成だぞ」って本腰を入れて、3着馬もピックアップ出来た。
編;それで1点目の万馬券だった訳ですね。
今;ただ本命対抗決定までのプロセスは早くて明瞭だった。そういうレースでないと万馬券を1,2点目では、なかなか当てられないよ。
編;重賞2鞍は、最初のピンと来るレースではなかったですか?
今;パッと見、分からなかったね。特に芝では、直感が働かないレースではいくら考えてもなかなか絞って万馬券とかが当たることはない。ダートならそうでもないけど。
編;どうしてですか?
今;各馬が出せる出力の幅がレース毎にかなり違うんだよ。だからレース質そのものを読まないと駄目だし、バイアスも読み切らないといけない。馬場の前日からの振れ幅もダートの比ではないからね。それとダートはペースの振れ幅も少ないから、不確定要素が芝ほどはない。
編;でもよく最初は低評価でも、最後に導き出した人気薄の本命が激走して勝った話をしますよね?最近だとレパードSとか札幌記念の勝ち馬なんかは、パッと見は低評価からの本命という解説でした。
今;重賞は特別な空間だから、かなりハードな作業だけど、最初の直感が働かなくても時間を掛ければレースの意味が分かることもある。それに蓄積されたデータ量も多いし、下級条件の芝と違ってそもそも元からやる気のない陣営は少ないんで、変なジョーカーを掴まされる可能性も少ない。
ただまぁ単純に分からないときの重賞は、予想時間の大部分をそこに割かざるを得ないわけだからね(笑)。下級条件で得体の知れないレースなんて、見た瞬間に予想止めるよ。
紫苑Sは混戦で面白そうなんで5分くらい考えるかもだけど、まぁ重賞じゃなければそこで止めて予想しなかったろうね。最後にいくつか飛躍をしないといけないから、着地点を間違える可能性もそれなりに高い。で話を戻すと、阪神の6と12Rは見た瞬間に予想確定ね。あとやらないといけない重賞以外から何をピックアップするかだけど、パッと見のとき面白く感じた一つが、阪神3Rだった。
編;芝からダートが本命でしたね。
今;本命が面白いというより、人気馬にパッとしない馬が多いんで、こういうときはショックが合う鮮度馬がいれば勝てる。
で、ダノンプリマを血統、パドックからダート適性を判断して、そこはクリア。コース適性自体も、このメンバーでは最も高い。問題は内目の枠だよね。
徹底先行馬がかなりいて、しかもみんな結構ハイペースを先行している連中だ。ガリガリやる展開が予想されて、恐らく同馬もダッシュ力そのものが高いんでその争いに巻き込まれる。もし先行馬が少ないか、外枠なら6.5点レースだったけどね。
砂を被ったハイペース差し競馬になったとき、それでも耐えられるかの計算をして、最終的に「まぁなんとかなるかな」ということで(笑)、予想にピックアップした。
結局スタートして砂を被らない位置に上手く入れてくれたから、あとはハイペースでも1頭くらいは残れる筈で、残るならこの馬だろうとは思ったよ。
編;8万馬券の6Rはどうでした?一発で6.5点確定ということですよね。
今;ヒミノエトワールはやばいくらい堅いよ。バウンド短縮で初勝利が1400m。で、ハイペースっぽいメンバーで外枠でしょう?包まれるリスクもないから、確実に差してくる。パイロも安心感あるし。
ここまではパッと見た瞬間の印象。あとは一応それで良いか物理的なチェックね。細かく分析すると、絶対能力自体も高いことが判明したから、まず来る。
編;出遅れても、1頭だけ強烈な最速上がりで外から追い込んできましたね。
今;出遅れなければ勝ってるはず。別にスタート決めて馬群に入っても、そこまで揉まれ弱くもないから外枠なら何の問題もない。パッと見で、2レースしか面白いのがない日は結構怖いんだよね。面白い馬でも、ああやって出遅れちゃう可能性や、中山12みたいに指定と逆ショックの乗り方をしたり、馬体重がアウトの可能性もるから。ただダートのぶん、急なバイアス変化の心配はあまりないんで、その安心感はある。あとは他を詰めていく作業。勝ち馬はダート適性が相当高い。8割方仕上がってて、ある程度スムーズなら来るという感じで対抗。ペンテリコンはシルバーステートの延長で前走より揉まれない形と鮮度で、人気と確率のバランスから期待値として上位に入れた。停滞したメンバーの場合鮮度馬有利だから。
編;で、気になるのはパッと見で面白い馬がいなかった紫苑Sです。結局単勝24.9倍の勝ち馬を対抗にピックアップしましたよね?その過程は?
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今;人気薄に買いたい馬がいないんだよね。3番人気以降だと、エストゥペンダは精神コントロールがかなり難しく延長の3番人気で本命対抗はない。ダノンは脚質的にもタイプ的にも好位の外々回る筈で、開幕のそれで勝てるほど強いか?というとかなり疑問。
テリオスも同じ問題がある。ただ同馬の場合は前走を反省しているコメントから、強引に出していって、1,2番手を取り切る可能性がある。そういう競馬が合うから怖い。
あとロートホルンも1,2番手に行けそうなメンバーで鮮度もある。ということでこの2頭から絞り込んでたけど、どっちも詳しく調べると危ない。
編;どこがですか?
今;ロートはサトノダイヤモンドの延長として危ないタイミングなんだよね。そういう視点で見ると精神面では良い内容と考えてたフローラSも、むしろ肉体面で不安を残すものだった。
テリオスララはマイルGⅠで前に行ってるから1,2番手に行けるかと思ったけど、チェックするとそんなにダッシュ力はない。外枠では好位の外々回るリスクの方が高い。あと状態がそもそも2歳時に戻っているのか未知数。結局、全部いなくなった。
編;ケリフレッドアスクはどこで浮上しました?1勝クラス4着後でしたけど。
今;なにもいなくなった後だね。よく見ると、M的に凄く怖い。1勝クラス4着で全く疲労、ストレスがない上に「先行馬のバウンド延長の量系」だ。Mの激走要素は揃っている。「・・・これで行くか?」ということで、気付いてから締め切りまでの数時間は、ほぼこの馬が来る可能性がどれだけかの計算に割かれた。他のレースの予想プランはだいたい決まってたしね。
セントウルSの本命はパッと見でもそこそこは買いたいけど、硬さが出てもおかしくないタイミングで、それはもう考えても仕方のない面もあったから、時間はあまり割かなかった。
結果論としてはパドックでも相当硬くなってたけど、それは賭けだったから仕方ない。パドック見られる人は見比べれば、誰でも分かるレベルで今迄より急に硬くなってた。一見良さそうな馬で怖いのは心身硬直化で大きなテーマになるけど、ただケリフレッドアスクの場合は硬さじゃないんだよ。最後の要素が。
編;なんでしょう?
今;もっと曖昧模糊とした、薄気味悪いものだ。まず単純にスムーズに量系が先行出来るのか?だよね。マイルからのぶんダッシュ面で有利になるはずだけど先行馬が案外多いから。それと1勝クラス4着後の400m延長で根幹重賞だよね。大きな不利も前走なかったし、こういう馬が3歳秋以降の非ハンデ戦根幹重賞で勝ったことなんか、かつてあったのか?紫苑Sに限らずだよ。
直感は無から生まれるわけではなく、これまでの集積とレースのM的意味がシンクロしたときに生まれるもので、その直感のスイッチを押そうにも、手探りなんだ。まぁそれだけなら行けるけど、調教も特に目立たない。叩き2戦目で1勝クラス惨敗から400m延長で急変するには若干調整過程が緩く、熱するのは次の気もする。ただ実戦で仕上げるタイプの可能性も戦績からあって、だからこその前走かもで判断が激しく分かれる。
最後は西塚だ。このくらいのクラスの騎手ならタイミングとか理解してるけど、ここでのタイミングは何故か理解の外にあったんだよね。例えば札幌記念の横山典の位置取りショック、レパードSの松山の先行策、小倉記念の松若の内からの位置取り、そういうカチッと嵌まるイメージが掴めない。どういう騎乗になるのか?それら不確定要素全部が纏う霧の向こうへ、飛躍して本命へと今回はジャンプしきれず対抗だった。
それでペースが緩んだら危ない筈のリンクスティップを本命にするなんていう方向に持って行かれたわけだ。ミスだけど、ケリフレッドの霧が深すぎたんだよね。最後のスイッチを押すには。それがつまり、当たろうが外れようが劇的な結末になりやすいということだけど。レースの意味を追い込む段階で、その正体に急に風景が歪んで引き摺り込まれた空間だから。
ただみんなは、何もそこで賭けに出ることもなく、対抗とかに面白い馬が上がってればその単勝も買う、プチ単勝爆弾をオッズで比率を変えながら保険で賭けとくと良いよ。予想と違って馬券なら本命を決める必要はないから。
編;単勝買ってましたね。対抗もよく激走しますもんね~。中山最終も指定通りに乗った方の対抗が結局勝ちましたし。阪神12Rのピックアップラインはどうでした?
今;これはステップの多様性、鮮度がこの条件にちょうどフィットする、自信の本命ね。
編;結局、まさかの間隔開けて「少し増えれば」指定が馬体減りでした。
今;あの逆ベクトルがなければ普通に連対していたよ。
編;結局馬体重逆ベクトルでも複勝3.4倍で、2着の8番人気も▲ですもんね~。どうなろうが劇的な結末が待っているというのは、そういったレースの選択過程にあるわけですね。
ではデータ分析にいきましょう。セントライト記念ですが、昨年はダービー11着後の2番人気アーバンシックが勝ちました。ダービー凡走からは6,9着馬が登録してます。
今;ならまずダービー5~7着馬で見ていこうか。そうすると、12頭中5頭が3着以内。来た馬は前走3角5~16番手と差していた。ただ1頭を除くと全て差し馬だから、特段意味のあるデータでもない。
今回は3角~13番手と様々。ただ4番手以内は4頭中3頭が消えていて、短縮で勝ちに動くと足下をすくわれるリスクがある。2走前は、皐月賞4頭とOP特別1頭で、3着以内。
2走前3着以内だと、8頭中5頭が3着以内。OP特別だったのは来た馬だけ、他は重賞で来た馬は皐月賞3着以内だから、鮮度が高いか、かなりタフな競馬をしていてそのストレスで前走凡走したMの基本タイプだった。
3走前は、重賞勝ち4頭と1勝クラス勝ち1頭。3走前1着馬は、9頭中5頭が来ていて、相手に関係なくリズムがある馬は怖い。
次にさっきと7着馬が重複するけど、ダービー7~10着だと、17頭中7頭が3着以内。来た馬は前走3角1~15番手と様々。うち3頭が3角2番手以内で4頭が4角3番手以内、残り3頭は4角10番手以降と、どちらかというと極端な脚質が嵌まらなかったタイプが巻返している。ただこのステップはそういう馬が多いんでなんともだけどね。むしろ3角15番手以降は、5頭中1頭が3着以内で来た馬は当日2番人気の馬だから、後ろ過ぎるのも活性化面で気にはなる。
今回は3角1~10番手と様々。差してきている馬も一杯いるけど、3角2番手以内だと3頭とも来てるから、短縮でもスピードに乗れるだけの機動力のある馬は怖い。
2走前は重賞で、GⅠだと7着以内、それ以外だと4着以内。そのストレスで前走凡走したMの基本タイプだね。ただまぁほとんどがそのゾーンに入っていたから、そこまで意味のあるデータでもないけど。2走前は条件に関わらず5着以内で、6頭が連対。5着だった馬は4走前にGⅠで連対していた。
編;2着コスモキュランダ、3着エコロヴァルツもダービーからだったので、前年にいきましょう。
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土曜の「厳選!勝負レース」に2023年の解析、
日曜の「厳選!勝負レース」内に2022年の解析+ワンポイントアドバイスが掲載されます。
ぜひ予想と合わせてご覧ください!