今井雅宏「重賞ステップ解析」チャンピオンズC

 

先週のジャパンCではカランダガンに快心の◎!4週連続万馬券的中で11月の三冠王を獲得!
チャンピオンズCのステップでは南部杯、JBC、みやこSから解析!

重賞ステップ解析とは

今井雅宏氏と編集部が先週の結果を分析、そして今週行われる重賞の過去3年を振り返る対談形式のコラム。
そんな馬券的中へのヒントが盛りだくさんのコラムの一部を毎週木曜日に公開!

さらに週末のメニュー
・土曜日の「厳選!勝負レース!」に2年前のレース解析
・日曜日の「厳選!勝負レース」に3年前のレース解析+ワンポイントアドバイス
が掲載されます!

;いや~、痛快でした!◎カランダガンの20年ぶりの外国馬勝利、予想もほぼ完璧でしたね。それにオータムリーフSの本命、ハッピーマンの9番人気単勝35.9倍も痺れました。馬単76倍もズバッと3点目的中です。

;最近土曜の爆発が多かったから、日曜の勝負レースで美味しいのが当たったのは良かったよ。

;ええ、他に日曜勝負レースは白菊賞でも7番人気本命で、3連複62倍が的中ですね。やっぱり日曜の勝負レースで当たるのがみんな気持ち良いでしょうし。

;本命が「絞れてほしい」で絞れてた上に人気薄だから、余計に勝負レースの中でもザ・勝負レースになったよね。それとあれは、コントレイルを掴んだ気がしたレースなんだ。

;え?もう掴んだんですか(笑)?!それは気になりますが、今週もいろいろあったので何からにしましょう?ハッピーマンもこの間の単勝88倍の◎ジャスパーバローズと同じ京都1400mで話もなにか面白そうですけど、やっぱりJCですかね~。なにせ20年ぶりくらいの外国馬勝利をズバッと本命ですもんね、驚きました。JCに限らず、外国馬を本命にすることってほとんどないのに、それがいきなりでしかもレコード勝ちですから。

;JCで外国馬本命なんて20年以上ないんじゃない?(笑)。もう覚えてないけど。

;ここ20年は本命ないような気もしますが、確かに忘れちゃいましたね。っていうか、対抗とかもほとんどないんじゃないですか?しょっちゅう外国馬本命にしてるなら分かりますが、突然の本命でしたからビビりました。

;それこそ昔は外国馬本命、よくやったもんね。

;安田記念とかですよね。凄いの当てたりしてました。外国馬の取捨、得意ですもんね~。久しぶりに牙をむいたわけですが(笑)、これはまた直ぐに本命でした?

;いや、JCで外国馬を本命にするほど愚かなことはなかなかないからね。最初は他の馬を考えてたけど、いくら考えても勝ち切りそうなイメージの馬がいないんだ。これは視点そのものが違うんだろうと、真っさらにして新聞を見直したら、「あれ?」って気付いたよ。締め切り1時間前くらいかな。

;来ました、カランダガンを見つけましたね!

;ちょっと戦績がこれまでの馬と違うなと。それで今度はVTRを見てみたんだ。

;で、どうでした?

;C質な走りをしているんだよね。こういう外国馬はJCなら走るよ。

;しぶといわけですか?

;そうだよね。あとステップの踏み方が良い。ドバイへの遠征が、ちょうど期間的に良いんだよね。その後のステップと含めて考えると。

;そうなんですか?

;疲れが残らない程度に活性化されているということだけど。加えて昨年同厩舎の馬が遠征してるから比較もしやすかったし、指標があって分かりやすかったよ。これなら、中団後ろに取り付けば差せるって。

;そういう解説でしたもんね。それで実際、中団後ろに取り付いての完勝でした。

;馬体が減ってると危なかったけどね。

;その解説もありましたよね。「馬体が減ってるとダッシュがつかなくなる可能性あるので注意」でした。

;前計量からということだけど、結局増えてきたからダッシュもついたわけだよ。まぁちょっとパドックでは太い感じもあって、ギリギリの増やし方だったけどね。減るよりは全然良いだろう。

;いつも解説して貰ってますもんね~。増えた方が最初の推進力はつくって。やっぱり馬体重の解説が合ってる馬だと走りますから、勝負ですよね。

;京阪杯は酷い目に遭ったから。

;ええ。「楽をさせてるかもで馬体増に注意」で、まさかの16キロ増でした。11番人気の本命アブキールベイですね。ああいうのはなんで分かるんですか?あの手の解説って、だいたい嫌な方に当たりますけど(笑)。

;中間の調整とコメントから、「ここは楽をさせてるかも」って分かるよ。陣営は楽をさせたという認識はないかもだけどね。特にこの場合は。C要素の強い馬に、いくら小さいからといってああいう風に増やして出すもんじゃない。まぁ次走以降には良いかもだけど、少なくとも今回には良くないよ。

;なるほど、やっぱり馬体重に注意ですよね~。馬体重の解説があって、それに反した馬って今週も多かったですが、やっぱり良くなかったですし。それとJCに話を戻すと、本当にいろいろありましたよね。結局◎○決着で馬単1点目で、3着馬も上位評価なので3連単万馬券も的中です。ただ▲だったアドマイヤテラの落馬は焦りましたよ。

;いきなり3連複1点目的中が消えちゃったわけだからね。まぁゴール前の写真に川田乗せておけば、高配当3連複1点目的中だけど。

;ですよね~。20年ぶりの外国馬勝利を予言し、幻の3連複1点目的中まであって、また盛り沢山の伝説予想となりました(笑)。

;それと騎手も自信があったんだ。

;バルザローナですね。やっぱり上手いんですか?

;もちろんそうだけど、土曜の東京7Rだよ。

;6.5点レースで本命が勝って当てたやつですね。バルザローナは4着でしたよ。

;このレース、ルメールが断然人気でもわざわざ予想したでしょう?

;確かに珍しいですよね。

;これはむしろ対抗のバルザローナに自信あったからなんだ。アタマが堅くても、たぶんこの人気薄が2着に来るから、結構断然人気からでも好配当が当てられるという寸法で。しかも3連単をね。

;なるほど、6番人気ですもんね。

;そしたらバルザローナが何故かインをスルスル上がって行くんだ。大外16番なのにだよ。もう道中は頭抱えちゃったよ。

;ええ、そうでした。それで外差し競馬を4着でした。普通に枠なりに乗ってれば確かに2着っぽい感じでしたよね~。で、懲りずに同じ2400mのJCで、再びバルザローナを狙ったのですか?

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;基本、2000m以上は外差し馬場だったんだ。それで7Rはドゥラメンテの外枠で堅いという読みだった。その読みは突如のイン潜り込みで破綻したわけだけどね。でも、これでJCは必ず1,2着馬のルートを通る。それなら、あのステップなら間違いなくカランダガンが来る。相手もドゥラメンテの外枠、マスカレードボールで出来上がりだよね。あの7Rを思い出して、それを確信したわけだ。バルザローナはトップジョッキーだから、まさか同じミスはしない。コンセンサスの取れた位置取り、その意味では確信の本命だよね。
まぁJCだから当日の状態が読めないぶん、不安はあったけど。もしこれが、土曜東京7Rが日曜で、JCが土曜にあったらカランダガンはインを通って負けてるよ。恐らく3着。それで幻の日曜7Rは圧勝したろうね。誰もそんなもう一つの世界があったことに気付いてないだろうけど、それだけ施行順は大事になる。
終わってみればカランダガンの強さの前に何もないレースのようにさえ思えるけど、ほんのちょっとした、そういったことで歴史は変わっていくんだ。それが競馬だから。僕もバルザローナも、同じ2400mのJCで挽回のチャンスを与えられたのは幸運だったよ。

;そしてそれを活かしきったわけですね。さすがでした。

;騎手の走るルートが読めるときほど、予想が楽なときはないよ。不確定要素が消えるわけだからね。まぁそれがビクトリーロードであればの話だけど。

;で、ハッピーマンはどうです?地方で凡走続き、しかも前走は惨敗でしたが、単勝35.9倍を炸裂させましたよ。

;たぶん、みんなが勘違いしてたことがあるよ。

;なんでしょう?

;ハッピーマンは実は馬群を割れるということだね。少し控えてポケットならと解説してたでしょう?

;ええ。先行して好走してた馬が前走差して惨敗ですもんね。普通は、「スムーズに先行出来れば」で本命にしそうなものですが、差しを狙ってくるのが相変わらず迫力ある予想でした。確かに誰も、先行じゃなくてああい勝ち方を今回するなんて、思いもしなかったでしょう。

;仮に僕の解説に逆らって先行してたら4着までだったよ。まぁあそこまで後ろになるとも思わなかったけど、この馬は馬群に入れるんだ。前走は単に少頭数の後方で集中力が切れただけ。馬群に入れれば必ずスイッチが入る。あとは高杉がそれを理解しているかどうか、それだけのレースだよ。最後は単勝35倍なんだから、騎手が理解してると信じる方に賭けるしかない。

;なんで馬群を割れると分かるんですか?

;血統とレースぶりと、そしてステップ。ステップが悪いと馬群を割るのも難しいけどね。で、京都1400mは内差し馬場だったんだ。それはジャスパーバローズと同じだね。

;あれも内から差して単勝88倍的中でしたもんね。それからまたリプレイのように高額単勝ゲットでした。

;ちなみに体重は気にしないで良いよ。何せ地方で凡走続き、JRAを走るのは超久々、カテゴリーストレスの全く存在しない小型馬のS質だから。しかも間隔開けて久しぶりの遠征競馬以外でそれまで減っていた馬。むしろ増えないと危ない。体重はカテゴリーストレスとタイプ、ステップによって決定されるものだからね。

;カテゴリーストレスの全くないS系で流動性が高いわけですよね。で、最後にコントレイルの話も教えて貰えますか?掴んだ話です(笑)。

;まず土曜の京都2歳Sだよ。

;あれはショックでしたよね~。ゴーイントゥスカイはとんでもない強引な仕掛けで、あれで3着ですから、普通に乗ってれば圧勝まであったでしょう。

;全くその通りだよ。普通のレースをしたら、5馬身でも利かないようなとんでもない圧勝劇だったろうね。しかもスタートで後方。
;ええ、参りました。

;いや後方はある意味狙ってたんだ。そこでストレスを受けないで外差しね。それがどうだ。デムーロが強引に突然寄って来ての不利だから。
前で不利なら分かるけど、少頭数の最後方の序盤であんな不利を受けるって普通ある?少頭数で後方の、唯一最大のメリットである摩擦のない競馬が、一転最もメンバー中摩擦のある厳しい競馬になったわけだ。あれだけでも大惨事なのに、そのあと終始外回っての中途半端な捲りで早め先頭でしょう。あの接触で、完全に鞍上がテンパったよ。
明らかに呪われてる、もうお祓いレベルのレースだった。で、そしてそのゴーイントゥスカイこそが、コントレイルなわけだよ。

;そうでした。コントレイル3頭で、この馬をピックアップでした。何故この馬を?

;恐らく今回は差しに回る位置取りショック。そして外捲り。なら勝てるという読みだね。自ら消耗戦にもっていくと走る。まさかあんな中途半端な捲りとは思わなかったけど。そして白菊賞だよ。

;これもコントレイルが2頭いて、3番人気ではなく7番人気が本命でした。

;そう、ここでは人気じゃない方だね。

;そして今度はきっちり高配当的中ですね。その心は?

;人気馬の方が前走追い込んで勝ってる。上がり勝負でね。ただここにコントレイルの本質はない。というか、こういうステップにはね。もっと消耗戦を欲してるステップが良いんだ。それがバースデイフライトであり、ゴーイントゥスカイになる。

;難しい話でした(笑)。

;ただ本格的に辞典の締め切りがやばくなったから、今日はここまでね。データ分析にいこう。

;チャンピオンズCですね。まず昨年ですが、マイルChS南部杯勝ちの1番人気レモンポップが勝ちました。

;南部杯連対馬は、5頭中3頭が3着以内だよ。来た馬は前走3角1~6番手。といっても全てこのゾーンだったからね。特段意味のあるデータでもない。今回は3角1~3番手。これも当日3番人気以内の馬は全て先行してたから、意味のあるデータでもないかな。
まぁ一応先行馬の延長という、Mの基本ショックだけど。というか当日1番人気の3頭が来て、3番人気以下の2頭が消えているだけだから、単に人気なりで分析をするには一番判断の難しい類いのデータになるけど。2走前は全馬GⅠで、国内の馬は1着。距離は、1200m、1400mとあとは3歳GⅠだから、カテゴリーストレスは全く無かったよ。

;2着ウィルソンテソーロは、JBCクラシック勝ちの2番人気でした。

;JBCクラシック連対馬は、16頭中4頭が3着以内。来たのは前走3角1~7番手と様々。といっても、1番手3頭と7番手だったけどね。ちなみに3角1番手は7頭中3頭、4角でも6番手以降は3頭中1頭が来ている。ある程度メリハリ付けて乗った馬は怖い感じだよね。
今回は3角2~16番手。うち3頭が6番手以降だから差した方が良さそうだけど、2番手以内になったのは2頭だけだからね。6番手と唯一好位の馬は今回1番人気2着で、どちらかというとメリハリ付けて乗った馬が来ているとも言える。
2走前は、GⅡかGⅢで連対していた。3走前も海外以外は連対。レベルはどうでも良いけど、どちらかというと勢いのある馬が来ている感じになってる。

;3着ドゥラエレーデは、みやこS11着後の9番人気でした。

;みやこSで6着以下だと、13頭中3頭が3着以内。京都に限定すると9頭中3頭が3着以内。来た馬は前走3角2~6番手で、3角6番手以内なら7頭中3頭が3着以内。ある程度勝ちに動いた馬が面白いね。
今回の位置取りは3角1,3,13番手。今回3番手以内は4頭中2頭、13番手以降は2頭中1頭が来ている。ストレスはあるステップだからね。どちらかというと大胆に乗って展開に嵌まった馬が来ているということになる。
2走前は、地方のGⅠと札幌記念で凡走。蓄積疲労の少ない馬、トップクラスカテゴリーストレスの少ない馬、それでいてタイトな経験をしている馬が有利になってる。まぁどんなレースでも、そういうのは有利だけどね。


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