今井雅宏「重賞ステップ解析」フィリーズレビュー

今週はクラスや距離など様々なステップのフィリーズレビューを解析! 阪神JFからは掲示板を外した馬でも好走多数。勝ちに動いて凡走したタイプの巻き返しに警戒だ!


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重賞ステップ解析とは

今井雅宏氏と編集部が先週の結果を分析、そして今週行われる重賞の過去3年を振り返る対談形式のコラム。
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◆馬券の買い方について
今井雅宏の予想には買い目の掲載がないため、
競馬予想GPでは今井雅宏推奨の馬券の買い方(馬連6点、馬単6点、3連複6点、3連単21点)に則って的中判定、回収率の計算を行っており、
それに基づいた的中を的中情報として取り上げています。

 

;今週も重賞が3つありますよ。中山牝馬Sも10万馬券的中とかしてますし土曜から楽しみにしてます。
その前に回顧ですが、大阪城Sで5番人気の本命ステラヴェローチェが勝ったりといろいろ本命が走りましたが、全体に組み合わせがいまいちだったですかね。

;週末の雨で馬場変化が激しいぶん詰めるのが難しくなったのはあったかな。こういうときは単勝爆弾とか、単勝の代わりの馬単総流し、複勝の代わりの3連複流しとかの方が良いことが多いよ。馬場次第で絞りきれないからね。

;弥生賞も本命の3番人気シンエンペラーが連対して対抗の9番人気シリウスコルトが3着でしたがワイドの1点目的中になっちゃいました。
3連複330倍も当日の人気から1位-2位-7位の組み合わせだったので7点目くらいまで流すと的中でしたけど。馬連42倍も7点目くらいまで流すと当たってますね。今井さんはこういうときは、いつも3連複の方を押さえてますよね。

;いつも言うように、4点目以降は高配当と馬体重の良い馬に流すのが理想だから。コスモは増える分には良いし、人気も無かったんで流す程度にはだね。
ただ絞ってワイド1点目でシンエンペラー、シリウスコルトの19.6倍を当てるのとどっちが良いかは微妙だけど。300倍も10点買っちゃうと30倍だし、しかも1,2点目の3連複を厚めに買うから結局ワイド1点で19倍の方が良いわけだしね。
まぁ3連複は1,2点目を厚めに買う保険として流して買うという感じだよ。だからこそ、人気薄以外に押さえで流してもあまり意味はないんだ。

;ところでどうしてシリウスコルトが対抗だったのですか?単勝76倍の超人気薄でしたが。

;最初は5番人気シュバルツクーゲルを本命にしようと思ってたんだよ。ただちょっとGⅡを前にして休み明けの馬が、さすがに調教軽すぎる気がして。
あと土曜を見たら先週と一転して内荒れ馬場で、内で馬群に入れると厳しい状況に変わってたんで、揉まれ弱い馬でもあるし逃げられないとアウトの可能性が高くなった。ということで、逃げられる可能性がどれほどあるのか?と、逃げたところで状態がどうか?という確率を考えて本命は諦めたんだ。
で、残ったどの馬を本命にするかで、あの馬場だとシンエンペラーが少し矯める位置取りショックをすると勝つ可能性が高いという判断で本命だったよ。前走ほどのストレスはないしね。

;差しに回ればという解説でしたよね。結局指定と違って前目に行っちゃって、接触もしてしまいましたが。ところで1番人気のトロヴァトーレでは駄目なのですか?格上げで、僕にはよく見えたのですが。

;叩き良化型なのと、中山2000mを連続して連対しているんでちょっとストレスが気になったよ。この時期の中山2000mは1勝クラスでもタフで、特別戦の葉牡丹賞ともなるとオープンと同程度の負荷が掛かるから、あんまりフレッシュさはないんだよね。
それと葉牡丹賞だけなら良いんだけど、新馬も中山2000mでしかも同じようなペースだったから、今回はスローの上がり勝負にならないと違和感が強く出る。果たして弥生賞でここ2走ほどの高速上がりになる可能性がどれだけあるのか?ということだよね。これが前走中山2000mのスローでも、新馬戦だったなら大きな問題ではないけど。

;新馬からだと競馬に慣れてないので、余計にペースアップしたら大変ではないですか?

;いや、2戦連続で同質のしかも単調な競馬を経験するくらいなら、1戦だけの方が良い。鮮度を維持できる上に、今回の競馬に対する違和感も少なく出来るからね。まぁ今回が同じような高速上がりだったのなら、経験の重複もそこまで大きな問題にはならないけど。

;それで「上がり勝負なら」という解説で5番手評価だったわけですね。

 

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;2番人気のダノンエアズロックも似たような理由で少し怖かったよね。東京1800mの単調な競馬を2戦続けた後だから。
ただダノンエアズロック、シュバルツクーゲルに関しては、当日単純に太かったよ。間隔開けたとは言え、オープンで連対した直後のカテゴリー鮮度の薄い状態で、特にダノンエアズロックは前走20キロ増で今回も18キロ増は増え過ぎだ。まぁ3歳の先行馬の休み明けだから20キロくらい増えていても走るケースは多いけど、同馬のカテゴリー鮮度を考えると危うさの方が大きい。それで2番人気ではちょっと嫌だよね。

;上位人気馬が当日2頭も怪しくなって、オッズ的に人気薄のコスモまで3連複をさらに流しやすいレースになったわけですね。それで改めてシリウスコルトの理由はなんですか?

;もちろん前走凡走でストレスが薄れたのと、この馬は揉まれ弱いってほどでもないけど馬群に入れると掛かるんだ。今回は少頭数の外枠で外差し馬場だから揉まれない可能性が高い。そうなると掛からないから、2走前のパフォーマンスが出せるということだね。結局逃げたけど、逃げと外差しは揉まれないという意味で効果は同じだから。上がり勝負にならなければだけど。

;コスモは「揉まれずスムーズなら」で7番手評価でしたが、捲りでそういう競馬になったのが良かったですかね?

;それでもここ2走みたいに後方でじっとしてたら、間に合わなかったけどね。デムーロに乗り替わりで途中で動いたのが良かった。この馬は2走前から脚質転換してて、馬のステージがこれまでと違うところにいるんだよね。その認識をもう少ししっかりすべきだったけど、大捲りは読めないんで難しさはあった。前走と同じ追い込みを選択したら、このレース上がりだと間に合わない馬だからね。それより悔しかったのはバースクライのオーシャンSだよね。先週の内伸び馬場を想定していたら、内が荒れて差し馬はインに閉じ込められるとアウトの馬場になっちゃったんだ。

;それでも外に持ち出して、しかも伸びないインに最後に切り替えても3着ですから強かったですよね。

;「当日外差し馬場に急変して、先行馬のビッグシーザーが差しに回る位置取りショックを仕掛けて最後に伸びる大外に出す」というシナリオは、前日ではなかなかアクロバティックで読み切れないよね。それでもバースクライがそのまま伸びる外に出していれば連対したけど、伸びないインに切り返しだからお手上げだった。まぁそもそも内伸び馬場向きの馬が外差し馬場になったら厳しいけど。でも騎手は最内枠でも徐々に上手に伸びる外目に持ち出してくれたから、あの状況では精一杯の競馬とも言えてよく頑張ったけどね。

;データ分析ですが、Fレビューにしましょうか。このレースも5番人気エーポスとか、近4年中2年で本命が勝って馬単当ててますし。

;金鯱賞は結構条件が変わったり、ステップレースも変わるから、データ分析としてはそっちが良いかもだね。

;では昨年ですが、エルフィンS3着後の2番人気シングザットソングが勝ちました。エルフィンSは6着馬が登録してますね。

;エルフィンS4~9着だと、20頭中6頭が3着以内だよ。来た馬の前走は、3角1~13番手と様々。ただそのうち5頭が4番手以内で、うち4頭が3番手以内だから、勝ちに動いて凡走した馬がよく巻き返している。ただ前走3角11番手以降は来た馬1頭だけで、極端な脚質だった馬には注意というパターンではあるかな。

;先週の弥生賞で解説した、2000mの1勝クラス連対馬と同じパターンですね。結局先週も、前走後方だったコスモが勝ちましたし。

;極端な脚質だった馬が来るパターンは、好走馬ならストレスの薄い裏路線、あとは今回みたいな凡走馬という形になりやすいからね。で、今回の脚質は3角4~13番手。前走より相手強化で少し矯める位置取りショックには注意だ。
2走前は、1400mのOP特別3~6着馬4頭と、未勝利1頭、1勝クラス1頭。未勝利の馬以外は全て連を外していて、前走未勝利の馬は来た馬1頭だけの出走。つまり蓄積疲労の少ない馬が有利ということだね。あと6頭とも4角で5番手以降。前走を前に行く位置取りショックで凡走して、その反省で今回矯める位置取りショックの馬がかなり来ている。
3走前は、新馬からGⅠまで様々。ただみんな5着以内だからリズムは良いよね。2走前が新馬か未勝利の馬は4頭中3頭が来ていて、ダートだった馬も2頭とも来ている。いつものように鮮度の高い馬は要注意。ただ重賞だった馬も2頭来ているから、絶対的な話でもないけど。

;2着ムーンプローブは阪神JF17着後の7番人気でした。

;阪神JF6着以下は、37頭中8頭が3着以内だね。来た馬の前走は3角1~5番手。勝ちに動いて凡走したタイプが優勢で、このタイプだと19頭中8頭が3着以内になる。ただあわやの4着馬には16番手の馬もいて、いつものように極端な脚質で凡走した馬には注意したい。今回の位置取りは3角1~14番手と様々。ただ3番手以内が4頭、14番手以降が2頭だから、例によって今回極端な脚質を取る馬、位置取りショックを掛けてくる馬は、巻返しステップだけに注意になる。
2走前は、ファンタジーS5着馬を除くと全て連対。つまり2走前連対の疲労で前走凡走したタイプで、このタイプだと23頭中7頭が3着以内になる。5着だった馬は前走が2番人気12着と大きく人気を裏切っていたタイプだしね。ちなみに前走2番人気以内だと2頭とも4着以内には好走しているよ。

;3着ジューンオレンジは1200mの1勝クラス5着後の11番人気でした。

;前走芝の1勝クラスで4着以下は、31頭中4頭が3着以内。来た馬の前走は、1,1,2,5番人気。前走2番人気以内だと、9頭中4頭が4着以内には好走いていて、いつものように力を全く出し切ってなく疲れの心配がない馬は注意。まぁ5番人気だった馬も12番人気で激走しているから怖いけどね。
前走の位置取りは、3角3~11番手と様々。ただ11番手の馬は1200mで、他は3~5番手だから、ある程度は活性化されている方がベターかもだね。今走は3角2,3,13,14番手。いつものように今回極端な脚質を取りそうな馬、位置取りショックを掛けてきそうな馬は巻返しステップだけに注意になる。
2走前は、未勝利3頭と1勝クラス1頭。1勝クラスの馬は1番人気3着であとは未勝利だから、4頭とも全く疲れの心配はない馬だった。2走前が未勝利だった馬は10頭中3頭が来ていて、鮮度馬は怖い。3走前も4頭とも3着以内で、リズムの良い馬も注意だね。

 

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◎馬券の買い方について
馬連 (1)1位-2位 (2)1位-3位 (3)1位-4位 (4)1位-5位 (5)1位-6位 (6)2位-3位
馬単 (1)1位-2位 (2)1位-3位 (3)1位-4位 (4)1位-5位 (5)1位-6位 (6)2位-3位
3連複順番
(1)1位-2位-3位 (2)1位-2位-4位 (3)1位-3位-4位 (4)1位-2位-5位 (5)2位-3位-4位 (6)1位-2位-6位
3連単順番
(1)1位-2位-3位 (2)1位-3位-2位 (3)1位-2位-4位 (4)1位-3位-4位 (5)2位-1位-3位 (6)3位-1位-2位 (7)1位-4位-2位 (8)1位-4位-3位 (9)2位-1位-4位 (10)3位-1位-4位
(11)2位-3位-1位 (12)2位-3位-4位 (13)1位-2位-5位 (14)1位-2位-6位 (15)2位-1位-5位 (16)2位-1位-6位 (17)1位-3位-5位 (18)3位-2位-1位 (19)2位-4位-1位 (20)2位-5位-1位 (21)1位-5位-2位

買い目の順番。同点の場合は当日人気がない方が上位評価になる。
上位組み合わせから購入金額を徐々に落として買うか、それが大変な場合は点数を絞って買った方が良いが、高配当や馬体重、馬場が想定と合っている組み合わせは押さえておきたい。
3連単に関しては人気サイドに有利な馬券なので、人気馬が上位に入っているときは点数を広げて買っても良い。