今井雅宏「重賞ステップ解析」AJCC

 

先週は日経新春杯で11番人気のファミリータイムを軸に5万馬券的中!本命を打つ決め手となったのは??
AJCCは昨年有馬記念から中4週のダノンデサイルが1着。まずはこのステップから探っていこう。

重賞ステップ解析とは

今井雅宏氏と編集部が先週の結果を分析、そして今週行われる重賞の過去3年を振り返る対談形式のコラム。
そんな馬券的中へのヒントが盛りだくさんのコラムの一部を毎週木曜日に公開!

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;先週も神懸かってましたね!日経新春杯でまたまた11番人気が本命で、ズバッと馬連1点目的中、3連複146倍は4点目、3連単509倍も的中です。2週連続で11番人気を重賞で本命にして、2週連続でその超人気薄が激走ですからね~。
しかも前週で180倍を1点目で当てたシンザン記念は、この2レースとはまた違う重賞ですから、そんな予想を2週連続重賞で展開した人の話、これまで聞いたこともないですよ(笑)。重賞での本線的中も2週連続ですから、強烈でした。中山の京成杯では、本命が勝ってましたしね。

;勝負レースに選んだ方の重賞で、しっかり1点目で当たったのは何よりだったよね。これで今年の重賞は、全部本命が激走してるでしょう?

;ええ、そうですね。6レース中5レースで本命が連対して、唯一連を外したフェアリーSも11番人気3着ですから、やはり神懸かってます(笑)。二桁人気の超人気薄を2頭も本命にしているのに、全馬が馬券対象ですもんね。しかも3番人気以内の人気馬本命は、2頭だけでの結果ですから。

;もうウマゲノム辞典の発売も秒読みだから、せっかく予想も盛り上がったしで、この2週の臨場感のある「ドキュメントM」をnoteで更新しておこうか。

;お願いします(笑)!

;忙しいから週明けくらいかな?それと今週は京都ダートも良かったよ。

;これは最近話題のやつですよね!大津特別で馬単47倍2点目的中で、3連単万馬券も的中です。あと勝負レースだった小倉山特別では単勝14.7倍の本命が勝ちましたよ。

;今週は組み合わせが悪いレースが多かったけどね~。

;勝負レースは土曜も3番人気が勝って相手が抜けでしたし、単勝はかなり強烈だったですけどね。ところで小倉山特別のトゥロンは、何が良かったわけですか?出遅れてばかりで、僕なら本命にはしにくいですが。

;ハイペース差し競馬と考えれば、普通は人気のヤマニンバロネスかワイノナオミを選びたくなるだろうね。

;ええ、好調な追い込み馬で分かりやすいですし。

;あまりにハイペース激戦過ぎると、いつもいうように追い込んでばかりの馬では活性化が弱くて追い込み競馬でも間に合わない。トゥロンは、いつも出遅れてから強気に動いてるんで活性化が十分だし、鮮度もあるからね。その考え方がMということになるよ。

;なるほど~。あと皆さん気になるのは日経新春杯でしょうから、こちらの回顧もお願いします。人気薄ファミリータイムの本命は直ぐでした?

;比較的直ぐだったよ。シャイニングソードも鮮度が高いから、どっちを本命にするかちょっと悩んだけど。まぁペース緩みそうなんで、素直に鮮度があって延長向きで位置取りショックもつくファミリータイムにしたよ。荒れた京都良馬場のコンディションも向いているしね。ゲルチュタールは切れないけど、断然人気なんで対抗と最初から決めてたし。

;重賞では確か久しぶりの本命と同点での対抗でしたね。「断然人気切りにくくやりにくい」という解説も付きましたもんね~(笑)。「縦目も」とか「単勝爆弾も」とか、ああいう解説がつくときはだいたいその通りに決まるので重宝してますよ。前週の1,2番人気が2レースとも本命対抗ではなかったのとは一転した予想でした。

;残念ながら前週と違って、単勝爆弾レースのオッズ構成ではなかったわけだよね。ただゲルチュタールとファミリータイムを8:2くらいの比率で、2点買いの変則プチ単勝爆弾でも良いけど。そしたらゲルチュタールが勝っても2倍近く儲かって、ファミリータイムが勝てば5倍くらい儲かるわけだから。
仮に馬連や馬単を何点も買うくらいなら、そっちの方が確実で効率も良いよ。もしどっちかが出遅れや大幅増とかがあって消えても、全然OKなわけだし。馬連、3連複の場合は絞って買うか、高配当や馬体重の良い馬だけに流すのなら良いけどね。

;それが単勝爆弾的な思考方法なわけですよね。でファミリータイムに話を戻しますが、もう少し詳しく本命の理由を教えて下さい。なにせ11番人気ですから。

;S君も上位評価にしてたから詳しいと思うけど、普通に前に行く位置取りショックだよね。リアルスティール牡馬で揉まれ弱いパワー型量系だから。短縮で揉まれたあとに、延長で先行馬が少ないレースなら、鞍上が前に行く位置取りショックを掛けない理由が見つからない。安心して買える、Mで一番効果的な「約束された位置取りショック」だよ。もちろん1、3着馬も、似たような揉まれ弱いパワー型先行馬で、同じ位置取りショックになる。

;先週の話では、先行馬の少ないレースは展開が読みにくくやりにくいという解説でしたが、馬連は1点目的中でしたよね?

;このレースは展開読みも簡単だったよ。その3頭が先行馬というのは、出走している全ての騎手が知っているからね。しかも1頭は1番人気だし。少頭数で3頭も明確な先行馬がいてその1頭が断然人気なら、「先行馬が少ないレース」にはならないよ。しかもこのレースの肝は、ゲルチュタールもリビアングラスも、ダッシュ力がそんなにない先行馬ということだよね。だから、ファミリータイムが主張すれば楽に先手を取れる。
あともう一つのポイントは、3頭以外がほとんど全て本質的な差し馬で、よほど鞍上がスタートから出ムチを入れまくらない限りは先行出来ない点。しかもほとんどの馬が近走で結果を出しているからね。明確な先行馬が3頭もいるレースで、結果を出している差し馬がわざわざ叩いて先行する確率は極めて低い。だから珍しく、「遅い流れなんだけど展開が読める」という、前に行く位置取りショックにはボーナスレースになったわけだ。
相手が坂井じゃなければゲルチュタールもそこまで切れる馬ではないから、勝ってたんじゃないかな。普通は後ろの人気馬を牽制して、断然人気だけに慎重になって仕掛けが遅れるだろうからね。そこの隙を突いての逆転を狙ったわけだけど、さすが積極策の坂井だけあって、早い段階からビッシリ競ってきた。ファミリータイムの手応えが良いから、もう相手はファミリータイムだけっていう判断が早かったよ。そこがやっぱり彼の凄いところだよね。
何れにしても、このレースを見れば分かるように、前走辛い思いをした馬が楽に走れば精神的に解放されるという、Mの基本は強烈になる。特に量系の先行馬なんかだと、この位置取りショックが一番パフォーマンスも上がるわけだし。挙げ句に3頭とも今の馬場コンディションがピッタリのパワー型だから、揉まれずスムーズに先行しちゃえばなかなか止まらないよ。

;なるほど、ということで3連単500倍も的中ということでしたか。あと京成杯ですね。これは珍しく重賞で人気馬本命でした。そんなに堅そうにも見えなかったので驚きましたよ。

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;2番人気といっても単勝4.3倍だからね。まずまず配当付いてたし。

;グリーンエナジー本命は直ぐでした?

;いや、全然。東京のスロー2戦で、今回はペース上がりそうな馬の内枠だから危ないよ。

;フェアリーSの1番人気で解説したのと同じパターンですもんね。ではどうして本命でした?

;荒れそうだから人気薄を探してたんだけど、勝てるイメージの馬が全くいなかったんだ。で、しょうがないから人気馬も詳しく見ていったら、まず1番人気のソラネルマンね。これは中山も経験してるし、前走はそれなりにペースも流れたしで無難だよね。
ただフィエールマンだから、3角で2,3番手にいないと勝ちきれない。メンバーを見ると行く馬が多いからね。その流れで前に行って勝ちきれるか?というと確率は高くない。
ペースに関わらず事前の馬券圏内の好走確率が一番高い馬はこれだけど、まさか勝つ可能性の低い1番人気を本命にも出来ないから。勝つにはペースが上がって、前半少しだけ矯めて一気に捲り気味に3角3番手の位置を取らないといけない。これなら切れ味勝負にならないで加速も付くから、勝つ可能性も高いけど。

;それで「3,4番手に矯める位置取りショックで外伸び馬場なら」という解説だったわけですか。

;だけど、かなりタイミングとペースが合わないと勝ちきれない。どう乗っても好走はするだろうけどね。3番人気のアクセスは活性化が弱すぎる。キセキはデータが少ないけど、こういう活性化の少ない相手強化で、好走することはないタイプのはずだよ。だから切り捨てで良い。
4番人気のポルフュロゲネトスは、今回と同じ条件で好時計2着。しかも不利があってのものだからね。物理的には一番無難に思える。だけどM的にはあんまり良くないよ。今回と同じ中山2000mを連続好走で、しかも前走は好時計で不利があっての好走だからね。この時期の1勝クラス中山2000mはほぼオープンと同じレベルのタイトさと考えて良いんで、カテゴリーストレスが強い。ということで、いくら適性が高くても本命対抗には出来ないよね。辞典にも書いたけど、サトノダイヤモンドはトップクラスカテゴリーストレスには弱い馬だし。

;なるほど、まさにMの法則ですね。

;で、最後に残ったのが危ないステップのグリーンエナジーになる。ハイペースに巻き込まれると惨敗の可能性もあるからね。着順の振れ幅は人気馬の中でも一番激しいから怖いけど、勝ち切るイメージがあるのはこの馬だけになる。勝つには2つのパターンだね。まずペースが緩んで先行する形。ただこの可能性はメンバー的にどうか。ここはもう一つの可能性、ペースが上がるから矯める位置取りショックだよね。

;それで「差しに回る位置取りショックなら」という解説だったわけですね。で、実際しっかり指定通り差しに回ったから勝ったわけですか。やっぱり日経新春杯、京成杯と、今井さんの指示通りに乗った馬が激走しますよね~。

;スワーヴリチャードだから、速い流れを追いかけると厳しくなるんで、3番手とかを選択するとアウト。あと幸運だったのは思ったよりペースアップしなかった点だね。だからスワーヴリチャードが矯めて差すには無理のない流れになって楽だった。ただ計算よりペースが緩み過ぎて、マテンロウゲイルを2着に連れてきたわけだけど。活性化の弱い、上がり勝負向きのエピファネイアをね。
まぁ何れにしても難しいレースだから準勝負にしたわけだよ。ペースと騎手の位置取りに対する依存度が高すぎる、不確定要素の強いレースだったからね。

;あと個人的には日曜京都8Rの6番人気ジェロニモスが悔しかったですよ。良いペースで逃げてたのに、途中で松山が大捲りしてきたせいで4着でしたから。何もあんな捲りをしなくてもですよね~。

;ただ、あれはあれで良かったよ。

;えっ、なんでですか?

;メインと同じ2400mだからね。ここで人気薄のジェロニモスが逃げ切ると、メインはかなりの乱ペースになる可能性も出てくる。だから保険で予想したのもあるんだよ。ジェロニモスがノーマークで逃げ切って勝っても良いし、ここで逆に逃げてマークされて凡走すれば無理に日経新春杯は突っかける馬もいなくなるんで、今度は確実にそっちが当たるだろうからね。あの突っかけてきたのが松山だから、もしかして計算してやったとしたら恐ろしいよ(笑)。それで自分の日経新春杯は、捲られないように離し逃げだからね~。まぁ偶然だとは思うけど。
さっき解説したように日経新春杯は先行馬が少なくても展開は限られてたレースだけど、やっぱり明確な逃げ馬がいないと怖いことは怖いからね。これがペースの読めないレースの恐ろしさになる。つまり日経新春杯に関しては、馬体重、馬場、オッズに加えて、レース施行順。その全ての当日要素が問題無く買いを示していたことになる。

;以前noteで書いてた「施行順」ですよね。それにしても、馬体重、馬場が合っているレースで狙って勝負!という、いつもの結末でした。

;毎週、同じことが繰り返すわけだからね。ファミリータイムにしても、大幅増減があれば硬さが出たと判断出来るから、危ないよ。逆にヤマニンブークリエの12キロ増は、このタイミングではアウトね。もう走れない。

;そう考えると、Mの馬体重理論は恐ろしいですよね~。あとアレキサンドライトSのアラレタバシルは、「中間楽をさせてるかもで大幅増減注意」という解説で、実際8キロ増で消えましたよね。どうして事前にその可能性が分かるんですか?調教は普通にこなしているように思えましたが。

;調教の数字だけだと分からない部分だよね。ここでは4割方は中間楽をさせている。楽させたら、C要素のある馬でアウトね。楽をしてなければ、つまり増減がなければ格上げ戦なんで逆に来る。
この辺りの楽をさせてるかどうかは前日にもある程度分かるけど、まぁみんなは馬体重を見れば良いだけだからね。何も前日予想の僕みたいに、前日にどっちかに勝負を賭ける必要はないんで、やり方を詳しく知る必要もないよ。中間楽をさせてるかどうかの判断は、かなり繊細な話でミスも起きやすいからね。
前日予想では重要なことなんで仕方なくその判断方法を研究してるだけで、説明するほど精度の高いものでもない。ちなみにヤマニンブークリエもその可能性が高かったから、評価を少し下げたんだよ。

;え、そうだったんですか?!本命にしちゃいましたよ。

;それがなければ、上位3頭のうち2頭でS君も決まってるもんね(笑)。まぁでもさっきも言ったように、それを事前に嗅ぎつける嗅覚はみんなには必要ないからね。だいたい馬体重を見れば分かることだよ。前日予想だと、どっちかに勝負を賭けないといけないわけだけど。
あのファミリー、ヤマニンの馬体重発表で、その前日勝負に僕が勝ったことが分かる。だから3連単500倍も当たったわけだよ。それだけ馬体重は大切になる。

;なるほど~。とにかく「当日の馬場と馬体重で勝負するレースを選択して絞れば、今週も更に凄いことになっていた」という、よくあるパターンでしたもんね。
ではデータ分析ですが、施行条件に変化のないAJCCですね。25年は、有馬記念3着後の1番人気ダノンデサイルが勝ちました。有馬記念からは凡走馬が登録しています。

;有馬記念6着以下は、19頭中5頭が3着以内。来た馬は前走3角2~14番手と様々。一応、4角2番手以内2頭と、10番手以降2頭だから、極端な脚質が嵌まらなかった馬がよく巻返ししている。ただ前走後方だった馬は結構多いからなんともだけどね。今回の位置取りも3角1~10番手と様々。一応全馬4角では7番手内に上がっていたから置かれすぎない方が良い感じだけど。
2走前は全馬重賞。ただ該当全馬が重賞だったから特別意味のあるデータでもない。着順は、8着以下惨敗4頭と3着1頭。3着好走馬はステイヤーズSだからね。全く今回と違う距離で他の凡走馬は2000m~2400mだったから、基本的にトップクラスカテゴリーストレスの薄い馬が有利。
3走前も全馬重賞だけど、これも該当全馬が重賞だったから意味のあるデータではない。着順は1着1頭と、11着以下3頭で、もう1頭は5着。どちらかというと生命リズムにメリハリのある馬が巻き返している。

;2着マテンロウレオは、中日新聞杯3着後ですがこのステップはいません。3着コスモキュランダも中日新聞杯組だったので前年にいきましょう。


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