特別企画 サイン馬券師立山輝の「今週のVサイン」ダービー編
「日本ダービーを斬る ~1~」
2017年春番組を締めくくる3歳約7000頭の馬たちの覇者を決める日本ダービー。今年もこの季節になったかという想いで熱くなっている。今年の覇者はどの馬なのか、だれがダービージョッキーとなるのか、その流れを考えてみたい。
ダービーまでの軌跡を戦歴的・サイン的に振り返ってみよう。
☆2歳G1朝日杯フューチュリティS連対馬不在の日本ダービー
2歳G1朝日杯フューチュリティS勝ち馬サトノアレスのクラシック戦線からの離脱。この流れは2歳戦の力関係はこの春には全く影響しないという流れを示している。
☆皐月賞トライアル優先出走権獲得馬の皐月賞未連対
1着アルアイン 毎日杯1着馬
2着ペルシアンナイト アーリントンC1着馬
3着ダンビュライト 弥生賞3着
4着クリンチャー すみれS1着
かろうじて弥生賞3着馬ダンビュライトが皐月賞3着した。毎日杯・アーリントンCと2000Mの距離適性よりスピードで押し切った馬が台頭した今年の皐月賞であったことを物語っていると言えよう。日本ダービーはまだ見ぬ実力馬の台頭が予見できる。
☆変革する日本ダービーの意義
ここ数年の日本ダービーは真の世界のG1で戦える2400M適性を持つ実力馬が台頭する流れになっている。
4年前の賞金体系の変更によりダービーの1着賞金2億円になったその時から凱旋門賞を勝てる馬の選定傾向がさらに強くなって来ている。ダービー馬が斤量的チャンスのある3歳で凱旋門賞を制するというのがJRAが出した分析結果と見ている。ダービーの意義と施行目的が明確になったレース設計となったのだ。
軌跡はこうだ。
2016年 マカヒキ 凱旋門賞 14着
2015年 未出走
2014年 未出走、ハープスター オークス2着馬 凱旋門賞6着
2013年 キズナ 凱旋門賞4着
(オルフェーヴル2011年ダービー馬 凱旋門賞2着)
日本ダービー1着賞金1億5000万円施行年
2012年 オルフェーヴル 2011年ダービー馬 凱旋門賞2着
ここまでの流れをお読みいただいてお分かりのことと思いますが2017年日本ダービーを勝つ馬は、
「凱旋門賞を視野に入れることのできる超絶な能力とタフなフランスのターフへの耐性を兼ね備えた馬でなければならない」
ということになる。
☆JRA好評のレーティング指数を活かせ
JRAが公表しているレーティング指数から現在までの皐月賞(私たちはダービートライアルと見ている)・他のトライアルを比較してみよう。
皐月賞はスピード決着、
1着アルアイン 118(I)
2着ペルシアンナイト 117(I)
3着ダンビュライト 116(I)
4着クリンチャー 114(I)
5着レイデオロ 113(I)
となっており、インターメディエイトの距離体系ではマイル適性を持つ馬が台頭したようだ。
他のトライアル戦、前哨戦はどうだろう。
青葉賞 1着馬アドミラブル 114(L)
プリンシパルS 1着馬ダイワキャグニー 107(I)
京都新聞杯 2着馬サトノクロニクル 106(L)
毎日杯 2着馬サトノアーサー 108(I)
となっている。この数値から
◎アドミラブル
を推奨する。この馬のLongディスタンスでの適性は他馬と比較した場合、特筆すべき数値で抜けている。また鞍上も日本馬で凱旋門賞を取りたいと願い日本競馬界に貢献しているMデムーロ騎手への乗り替わりと条件はそろっている。
☆青葉賞馬は勝てないのか
マスコミでよく言われている青葉賞馬ダービーを取れないというジンクスだが(今年はいつにも増して記事にしているところが多い、こういう時は終焉となる事が多い)このジンクスを破ってもいいのが外国人初のJRAジョッキーMデムーロ騎手である。今年そのジンクスは破られるだろう。
青葉賞時にも寄稿したが、アドミラブルが勝てばダービー連対は保障されると。この系譜の原型はエアダブリンまで遡る。500万下戦を勝ち連勝で青葉賞を制した馬はダービー連対している。この流れは変えられない。
☆この数字に入った馬がダービー連対馬
もし、アドミラブルが日本ダービーを制するのであれば、鞍上Mデムーロ騎手がネオユニヴァースで初めてダービージョッキーとなった13番が最も適したゲート番号となるだろう。過去にもいままでの常識を覆した4戦目で日本ダービーを制したフサイチコンコルドも13番ゼッケンで優勝しており、この数字に入るとさらにダービー制覇は色濃くなってくる。他の馬がはいればその番号は連対馬指名の数字に変わるでしょう。ダービーロードを駆けるにはもっとも最適なゲート番号でもありますので。期待して木曜午後を待ちたいと思います。
ここまで公開していいの?とうちの奥さんに怒られそうですがサイン馬券を単なるゴロ合わせと思う方々への「しっかり分析していますよ」というメッセージとサインをこよなく愛する皆様へのプレゼントとして今回寄稿いたしました。続きは、当日の予想にてご紹介いたします。