馬産地NAOKI「重賞展望」函館スプリントSS

いよいよ夏競馬の開幕ということで、
馬産地、北海道よりNAOKIが重賞展望をお届けします。

今回は取り上げるのは北海道に夏の訪れを告げる函館スプリントステークス。

まず注目したいのは今年の高松宮記念の覇者、セイウンコウセイです。
ここに出てくるということはおそらくサマースプリントシリーズの報奨金(馬主4000万、調教師1000万)を狙ってのことでしょう。
前走の高松宮記念は前に3頭を行かせて4番手からのレース。ガッチリと手綱を抑えて終始手応えは抜群でした。
まあ実力をつけてきたのは間違いないですが、4コーナーの勝負どころでトウショウピストが外にもたれたおかげで進路がポッカリと開いたこともあり、着差ほど他馬との実力差はないと思います。
それでも函館のやや絡み付くような洋芝は歓迎。上位評価したいところです。

一方15着に敗れたシュウジはどうでしょう。
こちらも高松宮記念ではセイウンコウセイ同様前々で競馬を運びましたが、セイウンコウセイとは対照的に内からはラインスピリット、外からはトウショウピストに寄られるという厳しいレースでした。
綺麗な走りをする馬だけに、荒れた馬場もこたえたと思います。
函館開幕週で良馬場ならおそらく巻き返してくるでしょう。

3歳勢からはジューヌエコールが参戦。
もともとテンションの高い馬でしたが、桜花賞ではそれがモロに出てしまいました。またマイルという距離もこの馬の適性よりやや長かったと思われます。
今回距離短縮で、前走より折り合いで苦労することはなさそう。早めに函館入りし環境に慣れさせている面も好感が持てます。斤量も軽量50キロ、変わり身十分です。

有力どころを3頭ピックアップしましたが、この中で普段乗り役をやってる私が乗りたいのはシュウジです。
いかにも洋芝が合う前後躯のバランスがとれた馬体に筋量も豊富。ツメの形状から道悪はマイナスですが、幸いなことに北海道には梅雨がありません。良馬場で内枠なら変わるはず。これがイチオシです。