今井雅宏「重賞ステップ解析」キーンランドC

重賞ステップ解析とは

今井雅宏氏と編集部が先週の結果を分析、そして今週行われる重賞の過去3年を振り返る対談形式のコラム。
そんな馬券的中へのヒントが盛りだくさんのコラムの一部を毎週木曜日に公開!

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キーンランドC

;夏のイベント札幌記念は、今年も人気薄の本命が走ってしっかり馬連2点目的中でした。

;やっぱり洋芝は摩擦があって良いよね。

;昨年も10番人気トップナイフ本命で的中でしたもんね~。
今週のキーンランドCも洋芝の根幹距離重賞なので(笑)、また美味しい穴馬でよろしくお願いします!

;人気馬が怪しければ良いけどね。

;そういえば、札幌記念は1,2番人気が上位3番手評価に入ってませんでしたね。

;人気馬が怪しいレースで勝負するのが、期待値的にも当然基本になるよ。
馬場、馬体重が合ってて、人気馬がちょっと怪しいレース。
当日はその条件が揃ったから、より勝負レースになったよね。

;ですよね~。
他には土曜中京12Rで単勝10.7倍の本命が勝って、馬単66倍をズバッと1点目的中ですね。
札幌11Rは3連複34倍が2点目的中、日曜は札幌6Rで馬連18.3倍がズバッと1点目的中で、3連単万馬券も的中、札幌7Rでは馬単40.7倍が2点目的中でした。
当たったレースはだいたいいつものように3点目以内的中でしたよ。

;そのレースはみんな馬場、馬体重が良かったからね。
そういうレースで絞って買う、特に配当が良いときに勝負ということだったね。

;1点目を厚め、次が2点目、3点目で、あとは配当の良い馬や当日の条件が揃っている馬に流してですよね。
まぁ土曜中京12Rは最後に挙げた馬が3着に入ったので、7点目まで買えば3連複万馬券も当たって、3連単の936倍も25点くらい買えばガツンと当たってますけど(笑)。
3連複は6点目までで、3連単でも21点までの買い目ですが。

;その3着馬は9番人気で人気なかったし、馬体重、馬場も特に問題無かったから、流したければ流しても良いけどね。
まぁ3連単はお楽しみのおまけとしてちょっと買うくらいで、基本は馬連、馬単、3連複、単複の何れかで勝負になるよ。
だいたいそういう馬には、抑えの3連複で流しておくと良いかな。

;回顧ですが、まず連続的中の札幌記念からお願いします。

;S君もよく本命にしたね~。

;相手は今井さんの予想見て助かりましたよ(笑)。
ただシェイクユアハートは15番枠で、相手の上位に入ってて驚きました。

;しぶといタイプだけど、ブレーキを掛けない競馬は好きだから外枠も悪くない。
それより函館からの輸送で入れ込んで極端に減ってくるのがかなり怖かったけどね。
他に特に大きなマイナス要素はなかったんで人気馬の中では期待値高いよ。
短縮2000mで洋芝はピッタリの条件だから。
ストレスも薄れたし。
結局当日は小倉記念ほどは減らないで済んだのと、外差しが利く馬場で突っ込んで来た。
むしろサクラファレルの方がかなり難しいレースだったよ。

;サクラは前と内で張ろうと思って僕は本命でした。
控えたので想定外ですが(笑)。

;鮮度が高くてこのレース向きの馬がほとんどいなかったんだよね。
その中でサクラはサートゥルナーリアで数少ない合うタイプだった。

;同じサートゥルナーリアの1番人気ショウヘイは5番手評価に落としてましたが、どこが違いました?

;平均したラップで走るから2200mの方が向く。
短縮での小回り2000mはそんなに向かないよ。
それとタフなレースに出続けて、少し心身レベルで硬くなってるリスクもあった。
連続で川田が乗ってしごかれているからね。
嫌気が差してるリスクもある。
まぁ土曜が前残りだし馬場状態もピッタリなんで買い目には入れたけど。
ただサクラファレルは右回りだと極端に外へ膨れるんだ。
そんな馬が左回りで凡走した後、苦手な右回りの相手強化で勝ち負け出来るものなのか?あそこまで外にもたれる馬が、苦手な回りにかわってGⅡで急変するなんて、見たことないからね~。

;ではどうして本命でした?

;他に前残り馬場で買いたい馬もいなかったからね。
それにリズム的に生きている馬がそもそもこの馬以外、ほとんどいなかった。
だから大きく膨れさえしなければ大丈夫。
で、この馬は逃げて自分のペースでラチを頼れればそこまでもたれない。
あるいは何頭か前に行かせて内に入り込んで外に馬を置いたケースでも集中するから、そこまではもたれない。
その形ならゴールまで、矯正しながら走りきれるというシナリオだね。
だからかなり怖さのある本命だけど、他に買いたいリズムの馬がいないんで仕方ない。
そもそも土曜が内伸び馬場でもあったんで、その形になればバイアスも有利で好走する。
あとは佐々木がそれを理解しているかどうかの話になる。
それで迎えた札幌7Rだよ。

;同じ2000mでしたね。
本命が勝って、馬単2点目で40倍的中でした。

;これを見て、「出来た」と安心したよ。
本命の馬が先行から、最後は外に持ち出して完勝したから。
あの場所が伸びるなら、直線入り口でいつものように外へもたれてもOK。
むしろちょうど良いくらいだよね(笑)。
これで当初のシナリオ、つまり逃げか、あるいはラチに入れて外にもたれないように乗っても来るし、あるいはそうしないで外に膨れながらでも来ちゃう。
どう乗ろうが来る馬場になったわけだから、ラッキーだよ。
さすがに道中も終始外々回って最後も外に出しての横綱相撲では勝ち馬に脚元をすくわれたけど。

;内容としては相当強かったですもんね~。

;まぁ相当強い内容をしないと勝ち負け出来ない、癖のある馬を敢えて本命にしたわけだから、あの形でも勝って欲しかったけど。
相手が外の伸びる馬場で上手く乗ったということかな。

;そういえば出馬表を見たときはレディネスがよく見えたって話してましたよね。
結局、7番手評価でしたが。

;うーん、これはミスだった。
リズムは良いんだよ。
馬柱が生きている馬は、メンバーの中ではサクラとレディネスしかほぼいなかった。
ただ前残りと考えたことと、他に物理的な問題があって止めたんだ。
ちょっとそれは言えないけどね。
あと馬体重だよ。

;あ、この間解説していたパターンですね。
前走で減ってて、それが急に戻ってくるパターン。
増えないと来ないけど、増えると逆に激走しやすくなるという。

;筋肉が戻ってくるパターンだよね。
ただ何れにしても物理的な問題を気にしすぎるとよくない。
細かい策に溺れて、何か予想してる気になっているやつだよね。
競馬は結局、リズム的に生きている馬が走る。
それを素直に評価しないといけない。
だから僕も右回りなら大きく外に膨れる馬を、敢えて得意の左回り凡走の臨戦でも本命にしたんだ。
それはここで走る権利を持っている数少ない馬だったからに他ならない。
更にもう一押し、そこで勝負を掛けられるだけの気力があれば3連複の400倍台も当てられてるレースだよね。
ちょっと詰めが甘かったよ。

;それでも馬連2点目的中で、昨年に続いての的中ですからね。
僕もサクラファレルから入ってるなら予想でもしっかり当てないとでした。
今井さんの予想見て、なんとかなりましたけど(笑)。
あと、中京記念も気になったので教えて下さい。
レースのポイントで、「対抗からも」というコメントが付きました。
滅多にないこのコメントパターンが出るとだいたいドラマがありますよね~(笑)。
今回の対抗は8番人気のカズミクラーシュで、出遅れ心配もスタート決めてポケットに入れればというような解説でした。

;そして出遅れて、外を回ったね~。

;あの感じだと、出遅れないで今井さんの指示通りに乗れば勝ち負けでしたね。

;それはそうだよ。
パッと見は鮮度もあって、内のポケットに入れれば鮮度時なら馬群を割れるんで有利だからね。
かなりの確率で連対する。
このくらいの人気薄でデムーロなら大胆に乗って嵌まる可能性もあるんで、むしろ悪くないというか、穴へ向けて盛り上がる乗替わりだし(笑)。
それで本命にしようと思って新聞をよく見たら、次の瞬間、さーっと青ざめたよ。

;どうしました?

;ここ2走はスタートをまずまず出てたけど、それまでが出遅れだったんだ。
それでデムーロで内枠だからね~。
かなりの確率で出遅れるよ。
そこで、今までのレースのスタートだけを何度もVTRで見直したんだ。

;どうでした?

;まぁほぼ無理だよね。
単純な出遅れというより、スタートそのものが上手くない。
それでデムーロに乗り替わりではダッシュ付かないよ。
出遅れて来るほどのステップでもないんだよね。
あんまり鞍上で出遅れるから止めるというのもしたくないんだけど。
それでも僅かだけどフライング気味にスタートのタイミングが合う可能性があるのと、多少出遅れても内のポケットでジッとしてれば来る可能性がそれなりに高いという判断で対抗にはしたけどね。

;なるほど、それで出遅れ心配もスタート決めて内のポケットならというような解説だったわけですね。

;普通に枠なりに自然に乗れば来る人気薄だっただけに乗替わりは残念だけどね。
本命は休み明け向きではないんで、どこまで熱した状態で出てくるか分かんなかったけど、結局集中出来なかった。
1番人気が危ないレースだけに当てたかったけどね。

;重賞で1番人気を3番手以内にしないときは、連を外す確率高いですもんね~。
この間の函館2歳Sもそれで当てたわけですし。
それと他のレースですが、いろいろ3点目以内で当たって訊きたいですが、土曜の新潟最終はどういう狙いでした?馬単66倍1点目で、単勝10倍も当たったレースですね。
クラウンレガーロ産駒なんて聞いたことないですが(笑)。
産駒の初JRA勝ちですよね?

;量と体力で押すタイプだよね。
内回りの2000mくらいがちょうど合いそうなのと、間隔開けてリフレッシュするのが合うんで、2ヶ月開いたから狙ったよ。
少し重めの荒れ馬場も向く。
大きく増えてたけど、まだ一度も連対したことない小型の量系だから、間隔開けて増える分には問題ないよ。

;それと先週の12番人気フロムダスクを未だに考えてるんですが、ああいうショック後の馬って狙いにくいのですが、何故ピックアップしました?

;短縮後でも不利があったからね。
短縮を走りきった記憶はないよ。
まぁそれ以前に硬いパワー型で特殊なハイペース超高速馬場に合うのと、リズム的に躍動感があったのが大きいけど。
基本的にリズムが硬くなった馬は危ないから残った馬から選ぶことになる。
札幌記念で言えば、1番人気のショウヘイ、4番人気のマジックサンズなんかは硬い。

;マジックサンズは今井さんが本命にした札幌2歳Sできっちり勝った札幌巧者ですもんね~。
確かに内枠は良くないですけど、他に何かありました?

;物理的な理由では買いたくなる馬だよ。
条件は揃ってるからね。
函館より札幌の方が広いんで加速しやすいし、前走は終始不利があって疲れもない。
それで実際、重賞勝ちで1戦1勝の札幌に戻るわけだから。
しかもここ2走も僅差で状態も悪くない。
だけど、そもそもそんな技術的なのは馬柱を見た瞬間に誰でも分かることだからね。
だからそのぶん人気になる訳だし。
新聞を広げた瞬間にパッと見て理解する、直感を働かせる前段階の風景みたいな話だよ。
その後にそういうのを無意識下に入れながら、その馬のリズムがまだ生きて馬そのものが走りたがっているのか、ここで走るタイミングなのか、重賞では特にそれを考えないと。
今回に関して言えば、この馬は生命リズム的に走りたがっていない。
だから少なくとも勝つことはない。
サクラファレルなんて、セントライトのVTRとか見てたら怖くて買えないよ。
無茶苦茶、外に膨れてるからね~。
だけど、そういうのを包括して予想していかないと。
だからこそ、中京記念は「対抗からも」って敢えて書いたんだ。
明らかに物理的には出遅れて危ない可能性が高いけど、鮮度が高く躍動している。
そういう場合は例え大きく出遅れても、案外追い込み独占競馬になって嵌まったりもする。
そこをどう判断すべきか、迷って本命から外すのも正直怖かったから、その予感を素直に伝えるべく対抗からもと書いたんだ。

;そういうふうにレースが見えてこないと、やっぱり万馬券を3点目以内とかでは当てられないわけですよね~。
あと日曜札幌3Rで、「前回より仕掛けを遅らせて3コーナーから仕掛ければ」という、妙に細かい指示が出たのはビックリしました(笑)。
それで実際、3コーナーから捲って人気薄で連対と二度びっくりしたわけですが。

;ステップ的にもだけど、強風が吹く予報だから向こう正面で捲ると物理的に厳しくなるよ。
佐々木もたぶん分かってると思って要求したんだ。
そしたら理解して3コーナーから動いてくれて助かったよね。
実は、その強風予報もあってサクラファレルにしたのもあったけど。
リズムとかではなくそういった嫌になるほど細かいことも、もちろん一応は考えてるよ(笑)。
だから天気予報が違うと困るよね。

;なるほど~。
それではデータ分析にいきましょう。
今週はキーンランドCですね。
昨年は、NHKマイルC9着後の2番人気パンジャタワーが勝ちましたが、このステップはいません。
2着は青函S3着後の4番人気ペアポルックスが来ました。
1200mのOP特別3~5着後はどうなっていますか?

;38頭中4頭が3着以内だよ。
来た馬は前走3角1~7番手と様々。
みんな16頭立てだったから、ある程度は活性化していたかな。
今回の位置取りは3角3~11番手。
うち3頭が3~5番手で、5番手以内なら8頭中3頭が3着以内。
相手強化でもついていけるだけの機動力があるとベター。
まぁ11番手の馬は13番人気で2着に激走したからね。
展開次第では怖いけど。
2走前はオープンで5~12着。
それなりにタイトな経験はしているけど、蓄積疲労は全くないみたいな馬は怖いね。
とはいえほとんどみんな凡走馬で、二桁着順で来たのは1頭だけだから一概には言えないけど。
3走前も全馬5着以下。
5着だった馬は1400mの京王杯SCで4番人気だから、何れにしてもカテゴリーストレスは薄かった。
準OPで18着なんて馬も4着に好走しているしね。

;3着カルプスペルシュは3勝クラス1着後でした。

;3勝クラス勝ちは、16頭中6頭が3着以内。
来た馬の前走は3角1~10番手と様々。
ただ3番手以内が4頭、9番手以降が2頭だから、メリハリ付けて乗っていた馬は注意。
今回の位置取りは3角1~10番手と様々。
ただ3番手以内が4頭と10番手以下が2頭だから、メリハリ付けて乗るとベター。
というか、今回メリハリ付けて乗った馬が来ているから、前走でそういう競馬をする確率の高い脚質の馬が来たとも言えるけどね。
今回3番手以内なら、5頭中4頭、10番手以下は5頭中2頭が来ている。
それと道悪の年は2頭とも4着以内に好走して、馬場レベルが重いときも注意。
2走前は2勝クラス~GⅠと様々。
連対馬が4頭と、7着以下が2頭で、生命リズムに躍動感があるとベター。
5走前まで遡ると、オープンに出ていた馬が4頭。
条件戦の馬は1400mと1600mだった。
どこかで体力的にタフな経験をしているとベターになる。
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