編；先週の重賞は東スポ杯が馬連1点目で当たりましたが、凄かったのは土曜でしたね。阪神8Ｒで3連複22890円の万馬券がズバっと2点目的中で、3連単85820円も当たって、馬連3070円は1点目的中とほぼ完璧でした。瀬戸内特別は馬単4200円が3点目的中で、伊勢佐木特別では3連複3270円がズバッと1点目的中で、3連単万馬券も当たって馬連も2点目的中で、それと東京1Ｒも馬連1点目の的中でした。

今；目立たない土曜の準勝負レースばかりで申し訳なかったけど、一番大切な3点以内での高配当的中が多かったのは良かったね。

編；やっぱり万馬券でもなんでも当たるときは3点以内になりやすいっていう、いつもの奴でしたよね。

今；馬場が合ってればだけど。土曜のダートは、特別な癖はない馬場だったのが良かったよ。

編；月曜のラストも締めましたし、最初と最後が良ければってことで（笑）。あれだけ高配当が3点以内で当たれば、馬券的にも良いですしね。

今；200倍が2点目のレースは、本命が「増えて欲しい」で増えていて、対抗が「増えすぎ注意」で2キロ減だから、2頭とも申し分ない馬体重で、同じ条件の2Ｒが本命対抗と同じ人気薄の差し馬が勝ったから、馬場も合ってたんで、目一杯勝負しても良いよ。いつものように、馬体重が合っていて、馬場がちょうどフィットするレースで勝負するに越したことはない。しかも断然人気が叩き2戦目の馬体増で過去最高馬体重更新で、2番人気は逃げ馬なのに連続馬体減だから。しかもこの2頭は前走好走しているんで、余計に良くないんだよ。本命対抗が良くて、人気馬が怪しくて馬場が合ってれば、勝負だよね。3着の馬も叩き2戦目で4キロ増だけど、3走前とほぼ同じ馬体で、もう一年半も馬券圏内に入っていない馬だから、そもそも現在の適正体重自体、分からない。そこが断然人気の馬と違ったところで、そのステージにおいて実績を残している馬は、馬体重からズレると、余計に危険性は増すよ。

編；単勝70倍もつけば、余程致命傷な馬体重以外は押さえた方が良いですしね。あと、1点目的中の伊勢佐木特別も、休み明けの2頭が少し増えて、もう1頭が太めが絞れてで、ちょうど良い馬体重の上位3頭で、そのまま3連複1点目の的中でしたよ。

今；東スポ杯で本命にした5番人気のタイトルホルダーも、叩き2戦目で2キロ減で問題なかったね。

編；一番無難な感じの馬体重ですよね（笑）。理想馬体重にジャストの470キロでしたし。
　重賞の回顧ですが、最初にその当たった東スポ杯からにしましょうか。単勝16倍と人気薄だったタイトルホルダーが本命で、馬連1点目的中でした。これはすぐでした？

今；いや、全然だったよ。東京の日曜中距離はスローでも外差しだったからね。内枠で遅い上がりで勝った先行馬を、スローの上がり勝負濃厚なレースで本命だなんて、差しバイアスからはちょっと考えられない。だから、最初は普通に切ってたよ。

編；ではまたどうして？

今；他に面白い人気薄が見つからなかったんで、パッと見で切ったこの馬をつぶさに検証していったんだ。そうすると、血統構成的にも、前走のレースぶりからも、荒れた東京1800mを短縮で走るというのは、恐らく理想に近いという結論に達したよ。

編；詳しく言うと？

今；技術的なことになるから、話しても長くなるし面白くないよ。ただ単純にＭ的なステップとしても、1番人気以外の他の馬と比べたら、勢いがあって良いよ。ぱっと見、Ｍ的に良さそうだったのは9番人気モリノカナチャンだったけど、調教に全くやる気を感じないし、こっちの方がタイトルホルダーよりもさらに今のバイアスが合わないし、詳しく調べるとこういうＣとＳ的なリズムは東スポ杯向きでないことも分かったんで、やめちゃった。それでも、ただでさえ差し馬有利な東スポ杯で、外差しバイアスが発生してては、タイトルホルダー本命はかなり怖かったし、自信もなかったよ。ただ前も残るフラットな馬場にさえなれば来る自信はあったから、馬場なんて当日にならないと誰も分からないんで、本命にしたんだ。Ｍ的に良い人気薄をバイアスで本命にしないで外すのも嫌だしね～。

編；驚いたのは逃げ馬なのに、「逃げないで前を見て徐々に中目を加速すれば」という解説で、その通りに走って人気薄で激走しました。やっぱり言った通りに乗ると来るんだと思いましたが、どういう読みだったんですか？この馬を買う人は普通、単騎逃げを狙ってと思いますが。

今；マイルＣＳみたいにバイアスが特殊になって読みと逆にならない限り、言った通りに乗れば、馬体重があってれば人気薄でも来るんじゃないかな。とにかく日曜東京は内が荒れて、直線でばらける特殊バイアスだったからね。あれで東京1800mだと、逃げると残せないよ。前に目標を置いて、「徐々に加速しているんだ」というのを、馬自身が自覚して走らないと。だから前も残る馬場としたら3，4番手くらいがちょうど良いんだけど、この馬自体は上がり勝負で勝ってきたわけではないんで、前走との感じ方の違いがあり過ぎるとこの場合、良くない。だから今回は2番手が理想だった。陣営のコメントだと逃げなくても良いって話だったから、これだけ行く馬がいなければ、一か八か大逃げをする人気薄が出てくる確率は高いし、そうなればダッシュ力はあるんで2番手を取るっていうのは、結構な確率で自信はあったよ。あるいは3，4番手だね。戸崎も多少でも手応えがあれば、差し馬場で敢えて行くこともしないだろうし。でも、あの速い上がりの外差し馬場を覆してまで残せるかと言われると、自信はなかった。ところが当日だったよ。人気の差し馬が有利な馬場になっていたはずの東京芝に、異変が起きたんだ。

編；どうしたんです？

今；砂がかなり入っているんだよね。たぶん夜からの強風でダートの砂が入ったんだよ。馬場は速いままだけど、あれだと後ろの馬は神経を使うし、パワー型の馬場だから、仮に上がりが速くても短縮のタイトルホルダーはこなせる。対抗のダノンキッドも阪神の稍重を勝ったくらいだし、機動力があるんで合う。逆に軽い新潟で上がりだけで勝ってきたルメールの追い込み馬なんてアウトだよ。日曜の馬場だったら怖いけど、あれだけ砂が舞ったタフな馬場の内枠で差しだと、量系の競馬をしてきた直後の馬は揉まれて終わりだ。ということで、レース前は結構自信あったよ。後はタイミングが合わないで出遅れるのが怖かった。ダノンキッドに、この日一番伸びる位置を取られて目標にされたのには焦ったけど。もう一列後ろにいる予定だったのに、さすがに川田で、馬場を見てスッと一番良いポジションに入れてきたよね。これで早めに併せられると、逃げたデムーロがバテたら、先に前の目標を失ったタイトルホルダーは1頭で川田を待つ形になるんで、そこでスローで併せられると瞬発力で抜けられちゃう。途中でペースアップすれば良かったけど、それがなかったからね。後はどれだけ抜かれた後にラチを頼れない変則馬場で我慢出来るかだったけど、あの馬場だったぶん大丈夫だったね。最後は2着が決まったから抑えてたくらいで、差される気配は全くなかったよ。「前日の馬場なんて気にして予想してもしょうがない。良い馬を買おう！」という、典型的なレースだった。

編；とにかく、当日の馬場と馬体重に注意という、まさに今週もそんな週でしたよね～。で、マイルＣＳはどうでした？

今；これはショックだったよ。外差し馬場で予想したけど、当日はほとんどお目にかかれないレベルで、外回りは外枠の差しが不可能なバイアスになってたから。

編；LINEでも、レース前にそんな話でガッカリしてましたね。僕も、あの馬場なんでもうほとんどやらないで、最終に賭けました。ただ今井さんの本命が勝って51倍が当たった阪神の方ではなく、本命が4着だった東京の方で勝負したんで撃沈しちゃいましたけど・・・。

今；あれ、勝負レースを阪神最終と悩んで、あっちを準勝負レースにしちゃった。選択間違っちゃって申し訳なかったよ。差し馬場なのに、差し馬のミトロジーが先行するとは想像出来なかった。

編；僕もビビりましたよ。「速い上がりの差し競馬なら」の解説なのに、差し馬が突然差し馬場なのに行っちゃいましたもんね。同じ最終でも準勝負レースの方でした・・・。

今；マイルCSも予想した以上、大外の本命から責任取って買ったけど、あれだとやっぱりお手上げだった。外回りは、4レースがスローでもないのに人気薄の内目の2頭で決まって、3着こそ好位差しだったけど内枠の馬。外差しの1，2番人気は為す術もなかったからね。続く外回りの甲東特別も、やっぱり単勝1倍台の断然人気の外枠の差し馬が惨敗で、先行2頭の決着で3着は差し馬だけど、これもやっぱり内枠。前目ならやや外目でもぎりぎり間に合うけど、追い込みは内枠以外、用無しだったね。ただ、一縷の望みを西宮Ｓに託して見てたんだ。中距離が外差し不能でも、長距離の2400mだと決め手が急変することは多いからね。もし2400mでも外差しが利かないと、1600mで外枠の差しが決まる確率はゼロになるけど、ここでなんとか外差しが決まれば、5，6馬身ちぎれるくらいの力があるかハイペースにさえなれば、1600mでも間に合う可能性も多少出てくるからね。でも、人気薄の2番が1着で3番が2着だったよ・・・。

編；16頭立てなのに、1～5番の内の5頭は、そのまま6着以内ですもんね。

今；2400mであれだと、1600mの外はちょっと無理だよ。

編；なんであんな特殊バイアスが、突如発生したんですか？

今；内馬場が荒れて硬くなったんだろうね。あるいは内馬場を固めたのか。それでも内回りだと、ところどころボコボコした内にタイトな流れでずっと閉じ込められると消耗して外差しになることも多いけど、日曜の段階では固められてそこまで行かなくて、内回りでさえも外差しはきつかった。月曜はさすがに掘れてきて、内回りは外差しもかなり利くようになったけどね。外回りは1600mだと3番手以内の3頭で決まってたけど。だからレース前は、予想では下げた方が良いと書いてたけど、もうとにかく「無理にでも前に出してくれ！」って念じてスタートを見てたよ。仮に好位の外々を回っても、外差しの利かない馬場で後ろにいるよりはましだから。出していっても、ペースが上がって縦長になればそんなに外を回らないかもしれないし、そもそも外枠は出していくしか正解のない馬場だったから。

編；結局、ほぼ最後方まで下げちゃいましたね。

今；先週の馬場ならそれが正解だけど、終わりだよね。頭を抱えそうになったけど、「待て、最後方までせっかく下げたんなら、内を突くことも出来るぞ。それならぎりぎり紛れ込めるかな・・・」と、最後の念波を送ったんだけど。

編；残念ながら大外でしたね。しかもスローでした。

今；調べれば分かるけど、この秋のＧⅠはほとんど、当日断然人気の枠と脚質が一番伸びるバイアスになったんだよ。大穴を狙うなら、1番人気と逆のバイアスに張る方が長い目で見れば正解なんだけど、今年の状況では完全に裏目だった。ＧⅠで断然人気がいるレースは、その馬の近くにいる似た脚質の馬を買わないと、当日のバイアス的に詰む確率がかなり高かった。極端な強制バイアスが発生してるからね。その中でも、出来れば似たような意味を持つステップ、つまり断然人気と似たような活性化状態の馬だね。今回で言えば、「近走でマイル以下の高速レースを走って活性化されて、今回は好位か前で競馬しそうな、外枠でない馬」ということになる。でも習性で、また断然人気と逆バイアスで予想しちゃうかな（笑）。ただＪＣは、久しぶりに人気が割れそうなんでしょう？面白いかな？

編；ではそのジャパンカップのデータ分析にいきましょう。昨年は縦目ですから馬連2900円が6点目的中でしたね。その前々年は5番人気シュヴァルグラン本命でズバリ馬単5250円1点目的中で、3連単万馬券も3点目的中がありました。

今；そう考えると、去年までは1番人気が危ないレースが多くて、ＧⅠも楽だったし、予想してても楽しかったよね～。今年は対抗にせざるを得ないような、切れない馬ばかりだから。

編；今年は大変ですよね。そのぶん、今週みたいに、他のレースで万馬券がいろいろ当たってますが。でも、こう見るとジャパンカップもいろいろ当ててますね。

今；そういう話をすると今年は当たらない順番になっちゃうことが多いから、静かにそっとデータ分析しよう（笑）。

編；なるほど。昨年は天皇賞7着後の3番人気スワーヴリチャードが勝ちました。天皇賞凡走馬は5着馬の登録があります。

今；なら4～6着くらいで見ていこうか。そうすると32頭中8頭が3着以内だよ。来た8頭は今回の脚質こそ様々だけど、前走は3角7番手以降。差し届かなかったタイプが、特に延長で前に行くＭの基本的位置取りショックを掛けてくる形は怖い。あと来た7頭は全馬前走5番人気以内で、このタイプだと15頭中8頭と半分強来ている。やっぱり力を出し切れなかった馬は怖いね。2走前は香港の馬が4着だった以外は全馬連対してたよ。2走前好走のストレスで前走凡走したＭの基本タイプだね。

編；2着のカレンブーケドールは、秋華賞2着後の5番人気でした。今井さんはこの人気薄が対抗評価だったわけですが、秋華賞連対馬は良いんですか？

今；秋華賞連対馬は、6頭中5頭が3着以内だね。やっぱり距離も全く違うし、牝馬限定3歳戦だしで、古馬長距離のカテゴリーストレスが薄いぶん安定はしている。唯一来なかった馬は、今回4角11番手。今回4角11番手以降になった馬は3着と8着に終わっていて、他の4頭は全て連対したよ。といっても、3着の馬は6番人気の人気薄で激走したわけだから悪いこともないけど。Ｍの基本である、延長で前に行く位置取りショックの方が決まりやすいということだね。その唯一来なかった馬は、2走前に17番手から競馬していたから、後ろに下がるリスクはあった。あと今回勝った馬は2頭だけど、前走が1番人気1着だった。このタイプだと3戦2勝になる。力通り走って疲れのないタイプだね。ただ唯一来なかった馬が、もう1頭の1番人気1着の馬だったんだけど。

編；3着はさっき見た天皇賞秋組だったので、前年にいきましょうか。

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