今井雅宏「重賞ステップ解析」菊花賞

今週は万馬券クラスを1点目で当てるなど、過去にいろいろな伝説を作ってきた「Mの祭典」の一つ、菊花賞!
まずは王道トライアルの神戸新聞杯、そして昨年3着馬を出した条件戦を解析します!

重賞ステップ解析とは

今井雅宏氏と編集部が先週の結果を分析、そして今週行われる重賞の過去3年を振り返る対談形式のコラム。
そんな馬券的中へのヒントが盛りだくさんのコラムの一部を毎週木曜日になんと無料公開!


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;今週はいよいよMの祭典の一つ、菊花賞ですね!万馬券クラスを1点目で当てたり、16年も9番人気本命で当てたりと、いろいろな伝説を作ってきたレースですから期待してますよ~。

;もうそんな季節になったんだね。

;その前に先週の回顧ですが、台風で馬場とか輸送とか大変でしたよね~。

;新聞もなかなか手に入らなかったよね。コンビニのFAX新聞を最終的に取り出したりしたんだけど、自分も提供しているサービスを取り出すことになるとは思わなかった。

;その手で新聞入手もあったんですね。

;まずは新聞開いて見ないと、デジタルだとなかなか勘が働かないから、やっぱり紙も重要だよね。

;秋華賞も案外馬場が回復しましたし、ガッカリしましたよ。あの稍重の場合は、重ならのエスポワールより、稍重ならベターというカレンブーケドールからが正解ですかね?今井さんも、カレンブーケドールからも買ってましたよね?

;でも、僕は責任とってカレンからは押さえなんで、配当も付かなかったから今回は元返しにもならなかったよ。S君は予想、1点目でバッチリ的中だったから、かなり稼いだんじゃないの?

;ええ、カレンもクロノも、今井さんも上位評価にしていたんでガッツリ買いましたよ。馬体重も馬場も、当日は問題なかったでしたし。一応シゲルも66点でちょっと押さえてはおいたんですが、あれは余計でしたよね~。4着のシャドウディーヴァが来ていれば、3連複の348倍が今井さんの予想、5点目でガッツリ当たってましたよ。

;そうだったね。あの組み合わせは配当付いていたし、かなり買ってたから大儲けだったのにだよ。台風明けで晴れてもかなり重い馬場だと思ったんだけど。もう少し重い馬場が残ってればシャドウディーヴァが3着には来てたけど、どうしようもないかな。

;タフな馬場狙いの3番手評価でしたね。13番人気だったので期待してたんですが、もう少し回復が遅れればでしたよね。それとシゲルピンクダイヤが解説通り、思い切って追い込みに回る位置取りショックを掛けて来たのも、痛かったですよね~。
;あのステップだと中途半端ではなく、かなり思い切って後ろまで下げないと巻き返せないからね。あと体力的にも、延長の重馬場を追い掛けたら苦しくなる。馬場が少し回復して、かつ14番手まで下げないと来なかったよ。今回は体力的にね。

;全てがピッタリ嵌まっちゃいましたよね。

;今週は全体的に、かなり重い馬場になりそうだったから活性化が弱い馬を敢えて追い掛けて予想したのが多かったけど、失敗だった。京都と東京は元の路盤が良いんだろうけど、すぐ回復するね。台風の影響で輸送の成否もかなり明暗を分けたのもあるけど、カレンブーケドールは懸念された入れ込みも全くなく、増減もなかったから、輸送に成功したと判断して良いよ。

;それもあって、かなり勝負出来ました。あと解説通り、ほぼピッタリの6番手くらいの位置取りショックをしてくれたので、これは確実だと思って見てましたよ。あの各馬の来る位置取り解説って、本当に解説通りの位置を取ると激走することが多いし、取らないとだいたい来ませんよね。

;ステップによって、来やすい位置取りショックの位置は決まるから。疲労とか、短縮とかで。ダノンファンタジーは、ラップと位置取りと馬場レベルで、前半3ハロンの段階で来ないことは決定したよ。延長であのラップであの位置取りで稍重だと、心身ストレスに耐えられない。下手にスタート決めた時点で厳しかったかな。10番手くらいならある程度上位に来たかなとは思うけど、1番枠で、あのスタートから後ろまで下げるのも難しいしね。揉まれ強いわけでもないから。

;あと、枠順も指定通りかどうかって重要ですよね。「競馬王」の今号の特集だと、ダノンファンタジーは理想が2~7枠で1枠で消えて、クロノは1~6、カレンは2~7、シゲルは1,7,8で、ピッタリ入ってました。他の馬はそんなもんかとも思いますが、シゲルピンクダイヤの1,7,8というのはどういうふうに決めてるんですか?

;今回は極端な枠が向くということになるかな。好走するには、大胆な位置取りショックを掛けて、かつ流れにピッタリ嵌まり切る必要があるステップなんで、極端な枠の方が位置取りショックは掛けやすい。あとS質の関係と。ダノンファンタジーは疲れがあるのと、Lが強いから、内枠有利の秋華賞でも、1番枠は抜いて書いてあるということだったよ。

;そうやって来やすい枠順って決まるんですね。菊花賞も走りやすい枠を教えて下さい。
 ということで、いよいよデータ分析です。また、単行本とは少し違う区切り、角度からの解説をお願いしようと思います。昨年は、勝ったフィエールマンが登録のないラジオNIKKEI賞組だったので2着ですね。2着には神戸新聞杯2着のエタリオウが来ました。

;単行本と少し違う区切りの2~3着馬で見てみようか。神戸新聞杯2,3着馬だと、21頭中11頭が3着以内だよ。数が多いから、前走の位置取りで分けると、前走3角4番手以内だと、5頭中3頭が来ていて、来た馬は全部4番人気以下の人気薄だから、自力で勝ちに動いた馬は先行馬の距離延長になるんで相性は良い。来なかった2頭は前走逃げた馬。逃げて連対していると基本ストレスは残るし、展開次第というのもある。あと2走前に重賞で連対した2頭も消えている。蓄積ストレスの問題で、来た3頭は重賞二桁着順の馬と条件戦だった馬。ただ来なかった2頭は前走人気以上に走っていたのもあったんで、前走頑張りすぎてなければ、それほど大きな問題にもならない。秋華賞のダノンファンタジーみたいに疲れの出やすい馬場、ペース、位置取り、枠順と当日揃えば危ないけどね。前走3角5番手以降と差していた馬だと、16頭中8頭が3着以内。先行していた馬と違って全馬5番人気以内の人気馬ということを考えると、やや期待値は下がる。とはいえ、半分が来ているんで、安定感はまずまずあるけど。この中で、今回も4角で10番手以降の馬は、5頭中1頭しか来ていない。その馬は2走前もダービーを追い込んで連対していた馬。相手強化で追走に苦労する馬や、本質的な追い込み馬は展開に恵まれないと危うさがある。ただ今回3角3番手以内とかなり前に行く位置取りショックを掛けた馬も、3頭とも消えているけどね。

;3着のユーキャンスマイルは、1000万の阿賀野川特別を1着後の10番人気でした。

;2勝クラスは連対馬ではなく、ここでは勝ち馬に限定してデータを見てみようか。そうすると、2200m~2400mの2勝クラス勝ち馬だと、12頭中4頭が3着以内だ。来た4頭は前走一旦は4番手以内に上がっていた。下級条件の長距離だと活性化が弱いから、ある程度刺激を受けている馬が良い。それと同じで、2走前が2200m以下だと、7頭中4頭が3着以内と率が上がる。やはりある程度は忙しい条件を経験していたいね。2走前500万だった馬は2頭とも消えているのも同じ理由だ。タフな経験が少ないと少し怪しい。まぁその2頭は前2走とも2000m以上を先行していたから、相手強化で追走に負荷が感じたのは仕方ないし、2頭とも当日9番人気で、力そのものがかなり足りなかったとも言えるんで、この2頭だけで判断するのもどうかだけど。とにかく活性化はポイントになるよ。あと、不良馬場だった年は2頭とも来ているから、鮮度があるけど活性化の弱いステップが来る基本の一つ、道悪で追走が楽になる形にも注意だね。馬場レベルが重くなれば、活性化が弱くても追走出来る確率は上がる。




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