今井雅宏「重賞ステップ解析」ヴィクトリアM

 

重賞ステップ解析とは

今井雅宏氏と編集部が先週の結果を分析、そして今週行われる重賞の過去3年を振り返る対談形式のコラム。
そんな馬券的中へのヒントが盛りだくさんのコラムの一部を毎週木曜日に公開!

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ヴィクトリアM

;今週は新潟大賞典と、また得意のマイル重賞で今度はヴィクトリアMがありますよ。

;先週は一休みしたから、今週はきっちり大きいの当てないとだね。

;谷川岳Sで単勝15倍の◎が勝ったり、土曜には最下位人気の◎が3着激走とかありましたが、組み合わせが良くなかったですよね~。
それと万馬券的中とか連発しまくってたマイル戦線でしたが、NHKマイルCはなんとも微妙な感じでした。

;S君は随分稼いで嬉しそうだけどね~。

;ええ(笑)、僕の本命アスクイキゴミで、相手が今井さんの印の○◎で決まったので、3連複の61倍もガッツリ稼がせて貰いましたよ。
アスクイキゴミも67点の×印が付いてたので、買いやすかったです。
○×◎決着なので、7点目まで流すと当たるという感じの予想でしたから助かりました。

;1~3着馬は差しに回ると来るステップだったからね。
◎〇は恐らく差しに回るだろうと思ったんで確信に近い感じで付けた印だけど、アスクイキゴミはデビュー2戦で2戦とも先行なんで、騎手が差しを選択するという確信が得られなかった。

;それで67点の×印でしたか。
解説でも、3頭とも「差しに回れば」というコメント付きでしたもんね~。
10番人気で4着だった馬もそうですが、やっぱり今井さんの言った通りに乗った馬が、そのまま上位に来るという結末でした。

;このレース、着差が付いたから3頭が抜けていたと思う人もいるかもだけど、そうでもなかったよ。
◎○の2頭も含めて、3着以内の3頭とも先行したら消えていた。
特に1,2着馬はね。
3着馬は7番手の早仕掛けでも3着に粘れたくらいだから、先行しても3着ならあったかもだけど、まぁそれも怪しい。
差しに回るのを読めたからこそ、1,3着馬を狙ったわけだよ。

;今回差さないといけないのは、活性化の問題でしょうか?

;もちろん、そういうことになる。
それと、精神コントロール面でもそうだよね。
このレースは、位置取りショックの有無で決まるレースだから。
ただどの馬も位置取りショックをしたら来るわけではない。
もちろん、効果的な馬がすればということだよ。

;実は締め切り前に今井さんから、LINEでちょっとポイントを教えて貰いましたから(笑)。
その話はまた後で、気になったのは皐月賞組を本命にするならカヴァレリッツォだと思ったのですが△までで、アドマイヤクワッズ本命は驚きました。
この馬が最後に勝ったデイリー杯以来の本命ですもんね。
それ以降は確か対抗もなくて、常にカヴァレリッツォの方を上位評価でしたけど、この馬の本命は直ぐでした?

;いや、全く。
危ないでしょう、普通は。
関西馬がレベルの高い伝統のGⅡとGⅠの2000mを二度関東遠征して、今回三連続の遠征だからね。
疲れているはず。
しかも前計量が増えてない。
輸送を考えると大幅減になっちゃうリスクもある。
前計量の数字を見たときは、「消せる馬」のリストに喜々として入れておいたくらいだよ。

;では何故本命に?

;まずこのレースは、さっきも言ったけど位置取りショックで決まる。
今回アドマイヤクワッズはほぼ確実に差しに回る筈だからね。
そういった面では第一関門クリアだ。
ロデオドライブは3戦して全て先行だから、控えてもそこまで大きな位置取りショックは仕掛けない筈。
アドマイヤクワッズは、GⅡ勝ち、GⅠ3着の好走2回が差しなわけだから、不本意な先行2戦の後に、短縮のペースアップで騎手が差しを選択しない道理はない。
これは「約束された位置取りショック」だよ。

;カヴァレリッツォの差しに回る位置取りショックでは駄目なのですか?
これも差しに回りそうですよね。
朝日杯でも差しに回る位置取りショックを狙っての本命で、実際あの時、差しに回ったから勝ったという解説をしてましたよ。

;僕も同じ理由で最初は皐月賞組ならカヴァレリッツォを上位かな?と思ってたよ。
ただ前回の回顧でも話したようにカヴァレリッツォはかなりテンション上がってたんだよね。
サートゥルナーリアがあの形になっての中2週は、やっぱりリスクの方が大きい。
心身の硬直化が起きている可能性が否定できないよ。
あと、前走でレースに参加していたのはカヴァレリッツォの方だった。
だから疲れもある。
アドマイヤクワッズは最後、流していたからね。
そこまで疲れはない。
そうじゃなくちゃ、あの前計量の馬体重で、あの追い切りは出来ないよ。
よく考えると弥生賞も走ってないから、ここ2走の疲れはあまりない。
後は輸送でどれだけ減るか?それだけがこの馬の焦点になる。
472キロとかになったら、ほぼ消えるよ。
そこは賭けだけど、その賭けに勝てば必ず激走することは分かってた6番人気なんで、賭けに出たんだ。

;「前計量で減ってても」、ですか?

;うん、恐らく今回、そんなにあそこからは減らない。
これはどう説明して良いか分からないけど、勘に近いものかな。
それでも流石に怖かったけどね~。
470キロ前半以下で出てくる可能性は。
まぁ皆は前日予想の僕みたいに賭けに出る必要はなく、当日極端に入れ込んで減ってきたら、対抗から買えば良いだけの話で悩む必要も別にないんだけど。

;結局、減ってましたが478キロ止まりでした。
これは大丈夫ですか?それとも〇印の勝ち馬から買うのが正解ですか?

;大丈夫だよ。
ちょっと理想よりは硬くて細いけど、減るのは最初から諦めてたんで想定通りになる。
そういう状態でも普通に連対出来る筈だからね。
ということで、当日は「勝負に勝った!」と盛り上がったよ。
馬体重発表までは、不安の方が強かったけどね。
そしてスタートだけど、次の瞬間に今度は「しまった!」と思わず叫びそうになった。
まさか馬体重以外にクリアしないといけない賭けが、もう一つ、このレースにあるとは全く思ってなかったんで。

;なんでしょう?

;坂井が前に行って集団についていってるんだ。
一体、何がどうしたんだ?って、ギョッとして画面を見つめたよ。
「今でも遅くないから、下げろ、下げろ!」って心の中で叫んでた。
ここ2戦の凡走が先行策にあるという認識が、まさか坂井になかったのか?その可能性を僕は失念していたのか?そう思って身震いしたとき、願いが通じたのか(笑)、少し坂井が引き始めたんだ。
「少し遅いけど、何かが後ろにいなければ大丈夫かな?まぁあそこまで下げれば好走は堅いか」と少し落ち着いた。
その後の仕掛けは早かったけど、冷静に考えれば坂井だからそう乗るよね。
ちょっと僕が彼の心境を勘違いしてたということなんだろう。
詰めの甘い予想になった。
 ただ、道中は更にビックリしたことが起きたんだよ。

;何がありました?

;速報ラップが出て、前半33.7秒。
そんなに速いの?だよね。
メンバー的に34.3くらいを想定していたから。
そうなると、位置取りショックの必要な馬としては位置取りが前過ぎる。
「3着も危ないかな」と少しビビったけど、まぁ他に走れる馬も少なかったし、ローベルクランツみたいにもっと下げれば怖い馬が中途半端にしか下げなかったぶん、3着には残れた。
ローベルクランツだって、15番手くらいまで下げれば連対してたかもしれないよ。
あのステップであのペースのサトノダイヤモンドだと10番手ではあそこまでだけどね。

;想定は「速めの流れ想定」でしたもんね。
「ハイペース想定」でないのに、差しに回る位置取りショックが有利なレースと読んだのはどうしてですか?

;いや、別に差しに回る位置取りショックが有利とは思わなかったよ。
前に行く位置取りショックも同じように有利。
単にその馬に合う位置取りショックを仕掛けた馬が有利なレースということだよね。
どの馬も心身レベルが不安定な状況を内包したステップなんで、それを相殺出来る形での位置取りショック抜きでは連対出来ないから。
当日は、前のレースからも外差し馬場になって、かつハイペースになったんで、差しに回る位置取りショックの幅が大きい馬から順に入選したというだけで。
ハイペース差し競馬の場合は、「位置取りショックの幅が大きい方が有利」というのは、Mの常識だからね。

;以前のnoteでも詳しく書いていますよね。
ハイペースの位置取りショックの話で。

;実際、1,2着馬に「少し矯める位置取りショックなら」と書いてたように、最後方では間に合わないような緩ペースになる確率が高いと思ってたよ。
まぁ前のレースを見て、「この馬場だと、普通のペースなら一番後ろまで下げないと」とは思ったけど、少なくとも前日はあんな極端な差し馬場になることも、ハイペースになることも分からないんで、ただ「位置取りショックが決め手になるレース」ということだけが、確かなこととして分かってた。
だからああいう予想になったわけだよ。

;最後に、僕に当日送ってくれたLINEの話ですが(笑)。
「このレースは一長一短だから、より大胆な位置取りショックをしてきた馬で決まる」という話と、最後にアスクイキゴミだけ挙げて、「戸崎がメリハリ付けて差しに回るのが怖い」という話でした。

;◎○の2頭は差しに回れば無難だったんだよね。
そこの間隙を縫うのは普通の馬では無理なんだよ。
何か特殊で異端なステップじゃないと。
だけどそこの異端性の意味が掴みきれないで、予想では絞りきれなかった。

;なるほど、それで相手に一杯印が付いたんですね。
普通は印があるコンビニプリントとかだと6頭にしか印はつきませんが、今回は8頭印が付いてました。
結局、10番人気を含めてそのうちの5頭が5着以内で、更にその中で位置取りショックをした馬が4着以内を独占したわけですよね。

;午前中から追い込みが決まってたんで、こうなると多少の差しより、先行してきた馬の、より派手な位置取りショックの差しの方が有利だからね。
だとすると、まだ一度も差したことがないフレッシュなアスクイキゴミが大胆に後ろに回る形が、一番精神的アドバンテージがある。

;なるほど、不思議だったんですよ。
メトロポリタンSが外追い込み決着だったので、そのときに外の追い込みと判断するのなら分かるのですが、メトロポリタンSの前のLINEでしたから。

;まぁあのレースで確定したよね。
外の追い込みが有利な馬場を見たら、戸崎クラスの騎手が外枠なのに差しに回る位置取りショックを掛けないで、そのまま懸念された先行策を取ることは、もうほとんどあり得なくなった。

;ですから、あの3連複をたくさん買えたわけですね。
本命か対抗で馬体重が良かった馬から、結局当日のバイアスに合ってそうな馬に買うのが正解でした。
あと直前に異常投票で人気が入れ替わってしまったので69点同点でロデオドライブが3番手評価になりましたが、直前まで1番人気でなかったので、みんなさすがにアドマイヤクワッズ、ロデオドライブの馬券をきっちり買ってたでしょうね(笑)。

;あれはビックリしたね~。
急に締め切り終わって見てみたら1番人気だからね。

;まぁ携帯サイトの表示順も対抗ですし、コンビニプリントとかの印では○×◎で決まってますし、締め切りまでその買い目になってたので、みんなその通りにさすがに買ったでしょう。
ただ、あの異常投票は止めて欲しいですよ(笑)。
   それではヴィクトリアMのデータ分析ですね。
昨年はサウジからのアスコリピチェーノが勝ちました。
ただ今年は海外組がいないんですよね。
2着クイーンズウォークは、金鯱賞勝ちからの出走でした。
金鯱賞からは3,9着馬が登録してます。

;金鯱賞からは1,8,12着馬が出走して、2,10,9着だった。
たださすがにこのサンプルではデータ分析は無理だよね。
ちなみに同馬は前走3番手から、今回短縮で13番手に回る位置取りショックだった。

;3着シランケドは、中山牝馬S勝ちの7番人気でした。
連対馬は登録してませんが、3~5着馬が登録してますよ。

;中山牝馬S3~5着だと、6頭中1頭が3着以内で、7番人気4着好走馬も1頭。
来た馬は前走3角2番手。
差し馬が多くて、前走先行していた馬だと、2頭中1頭が来ている。
ただあわやの4着馬は4角でも15番手だったけどね。
今回の位置取りは、3角3番手。
あわやの4着馬は2番手。
残りの凡走した4頭は全て11番手以降だった。
短縮でもついていけるだけの機動力があるとベターな感じだよね。
あと、巻返しステップだけに極端な脚質が嵌まる形、それと4着馬は15番手から2番手だったように大胆な位置取りショックを仕掛けてきそうな馬に注意というパターンになってる。



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